予定通りというかなんというか、麻生さんが自民党総裁になり、首相になり、自ら閣僚名簿を発表した。

総裁選で麻生さんが圧倒的勝利だったのは拍子抜けというか、「国民に人気がある」「麻生さんなら選挙に勝てる」という根拠は一体何なんだろう?と思う。

どのへんの国民に麻生さんが人気あるのかなぁ。

秋葉原系の国民は、麻生さんが来たらわ~と騒いでくれるかもしれないけど、選挙に行くかどうかはわからないような気がする。

まぁ、麻生さんじゃない他の4人にもそう「人気」はないだろうし、「この中だったら麻生さん」という感じなんだろうか。

地方票がどーんと麻生さんだったもんね。

「地方票」がもっともよく民意を表すとか言われると、自民党員じゃない国民としては「え~?」と思いますが。


さて。

ともかく新しい首相は麻生さんに決まって、新しい閣僚の顔ぶれも決まった。
注目はやはり、ほとんど「鬼門」状態、なんだかわからないがみんなすぐ辞めなければならないと決まっている農水相。

石破さんかぁ。

これはちょっと、面白いと思った。

なるほど、石破さんなら事務所費とかそーゆー一身上の不祥事で辞めることはないかもしれない。知らんけど。

でも石破さんって、自他ともに認める軍事オタクで、ついこの間まで防衛大臣だったし、「安全保障関係の人」でしょう。
それが農水相っていうのはちょっと、意外な気がする。

でも「鳥取県」選出の人で、総裁選の時にも「地方はほんとに疲弊しているんです!」というようなことも言っていた。

この間、夏休みに鳥取に行った時、駅に降り立ったとたん石破さんのポスターを見つけて、「わぁ、石破さんだ石破さんだ」と、変な喜び方をしてしまった私(笑)。

へぇ、鳥取の人だったのかぁ、って。

テレビの「太田総理」で太田光とやり合う石破さんにけっこう好感を持っていたので、「あら、こんなところで」という感じでなんか嬉しかったの。
鳥取といったら山の幸、海の幸。酪農も漁業も今、ほんとに大変だし。
「軍事オタクだけじゃないぞ」ってところを見せてくれるかな、と期待してしまうんだけど。


でもこの内閣、できたとたんになくなることが濃厚なのよねぇ。

解散総選挙はもう確実で、自民党が勝ったとしても内閣はまた変わる可能性が大。
なんか、ホントにねぇ。
性根据えて取り組むってことが、できひんよねぇ。


そうかといって、大臣の皆さんになるべく留任してもらえるように今度の総選挙で自民党を勝たせるのかと言ったら……うーん。

二度も政権を投げ出した政党を、ただ許してしまうのはやっぱり問題がある気がする。
でも民主党もなぁ。
いまいちなんだけどなぁ。

財源どうすんのかなぁ、って思うし、「与党の言うことの逆」がすべて「良い」というわけでもないというか。

こないだ毎日新聞の書評で『「歳出の無駄」の研究』という本が取り上げられてた。


「歳出」に無駄は確かにあるけれども、それだけじゃやっぱり焼け石に水だ、という話。国の「借金」の額はすごくて、その「無駄」を省いて新しい施策を行って、「単年度黒字」みたいになったとしても、全然歳入は足りない。
「借金」だから、どんどん利子がついていくわけで、その利子を払うだけでも大変なんやもんね。

今現在の「不景気」による国民の「痛み」をなんとかすることはもちろん大事だけれども、でも将来の国民――今の子ども達やこれから生まれてくる子ども達にさらにどんどんと借金を背負わせていくようなことは、やっぱり正しいとは思えない。

じゃあどうすればいいのか?

……ってことを政治家の皆さんに考えてほしいんだけど。
「国家百年の計」というか。
その場しのぎばっかりはやめてほしいな、と。

「だって、『増税する』って言ったら投票してくれないでしょ!?」

まぁ、ねぇ……。

でも、今10歳の息子が大人になる頃にはどんな世の中になってるのか、ホントにもう、ほんの10年先だってわかんないな、って思うし。
「良くなってる」というイメージが湧かないもん。

自民党でも民主党でもどっちでもいいから、ちゃんと審議して、やらなきゃならないことしっかりやってほしいな、と思うのだった。