昨夜、実家から帰ってきました。

今回は久々に荒神さんにお参りできたことが何より嬉しかった……と書いたら、父や母に怒られそうやけど(笑)。

もともと私の実家は大阪の池田市にあったんです。

3歳から結婚するまでの20数年、池田で育った。

ところが6年ほど前、実家が兵庫県の三田市に引っ越してしまって、それからは「帰省」というと「三田に行く」になってしまったんだけど、どうも私には「帰る」という感じがしなくって、三田へはただ「行く」ものなんですよ。

だって、全然知らんとこやねんもん。

親のアパートが駅近辺にあって、その「駅近辺」しかわからない。

子ども時代の思い出の場所もなければ、知っている人もいなくって、ただ「親に会いに行く」だけ。

だから、春になると五月山に「帰りたく」なるし、秋になると箕面に帰りたくなる(笑)。

池田の家は借家だったから、たぶんもう今は取り壊されてなくなってしまっていると思う。他に親戚が住んでるわけでも、お墓があるわけでもないので、私はもう「池田に帰れない」。

今でも夢に出て来るのは池田の家なのにね。

だから、五月山とか箕面とか荒神さんとか、子どもの頃からずっと慣れ親しんでいた場所に行くと「ああ、帰ってきた」って思えてとても嬉しい。

ある意味宝塚もそーゆー場所だったんだけど、「花の道」は私が子どもの頃とはずいぶん様変わりしてしまったし、何よりファミリーランドがなくなってしまったから、そこで「懐かしい風景」には出逢えない。

宝塚には、JR1本で行けちゃうしなぁ。

箕面とか荒神さんに行こうと思うと、阪急電車に乗れるもん。

私にとって電車っていうのは「阪急電車」だからさ(笑)。

滋賀に来てすぐの頃は、宝塚に行くにもわざわざ梅田で阪急に乗り換えてたぐらい。どうして滋賀には阪急電車が走ってないんだろうと思ってホントにさびしかった(爆)。

箕面の駅から滝までの道とか、荒神さんの駅からの参道って、お店は変わってたりしても、「風景」自体は変わってないから、歩いていくのがとっても楽しい。

どっちも母方のじいちゃんばあちゃんと一緒によく行ったんだよなぁ。

しみじみ。

うちの母は神戸で子ども時代を過ごしてるけど、彼女も子どもの時から荒神さんに参っていた。「私が子どもの頃はここに下りられたから、ここでお弁当を食べたんだよ」と息子に話してくれたりするのがまた、嬉しい。

親子三代。

私の親しんできた場所を息子も覚えていてくれるといいな。


ところで。

荒神さんの正式名称は「清荒神清澄寺」とおっしゃいます。

神様と仏様が一緒にいる、とっても日本的な信仰の場所で、そーゆーところも私のお気に入り。

鉄斎美術館もあるし。

おとといは正月休みで休館だったので……開いてる時にまた行きたいなぁ。


あ、今年は十日が土曜日だ! 「えべっさん」行けるやん。

私にとっての「えべっさん」は「西宮えびす」。ここは阪神電車だが、やはり母方のじいちゃんばあちゃんとよく行った場所なのだった。

父方のじいちゃんは私が物心ついた時には病床にあって、出歩けなかったので、思い出はどうしても母方の方に偏る。

母方のじいちゃんも、亡くなってもう25年。

あの世でもお酒呑んでんのかなぁ(笑)。