Googleが、世界中の(?)書籍を全文デジタル化して検索できるようにしようとしている「Googleブック検索」。

このデジタル化に対して著作権者達の集団訴訟が起こされて、去年の秋に和解が成立。その内容は日本の著作権者にも及び、「和解したくない人は5月5日までに言ってきてね」ということになっているらしい。

この問題は新聞にも載ってるし、内田センセのblogでも取り上げられてた。

ここで言う「著作権者」って、どこまでの範囲が含まれるんだろう。いくら手入力じゃなくて「スキャン」でデジタル化するって言ったって、日本だけでもこれまで発行された書籍の数って、それこそ星の数ほどあるでしょ。

やっぱり有名どころからデジタル化していくんやろなぁ、って思うんやけど、私みたいに「一応ISBNのついた本ではあるけど、部数は少ないしまったく流通しなかった」っていう本の著作権者は、どうなるんでしょう。

そもそもあの本の著作権って、ホントに私にあるのかな。もしかして文芸社にあったりするんだろうか。いや、そもそも共同出版で初版しか刷ってないやつは印税も入らないし、「著作権」なんてなかったりする???

きっと私みたいのは和解案からすれば「論外」なんだろうけど、「和解しない!」って申し出て、「ああ、あなたのはどっちみちデジタル化の対象になってませんから」って言われたら……ちょっとさびしい(笑)。

ま、私なんかは所詮素人ですから、「Googleで私の本が全文検索できるなんて!」とむしろ喜んじゃうけど、プロの方は「和解しない!」って申し出て、「いや、あなたのはどうせ後回しで、デジタル化するかどうかはわかりません」みたいに言われたら……傷つくよねぇ。

何が言いたいかってゆーと、それぐらい、一口に「著作権者」って言ったって、ピンからキリまで膨大な数の人間(あるいは会社?)がいるのになぁ、ってこと。

「和解案」で収益の何十%だかを著作権者側に支払うってなってるけど、ほんとにそんなの全著作権者に配れるんだろうか、とか。

やっぱり、たくさん検索された人はたくさんお金をもらえるのかな。


それにしても。

書籍の全文デジタル化。すでに100万冊以上が検索可能になっている。

すごいなぁ。

スキャンって、1冊1冊、1ページ1ページやるんでしょ? なんか、自動でさーっとやってくれる機械とかあるの?

本なんて、判型も色々あるし。


すごい大変な作業だと思うんだけど。

大学や図書館が協力してのことだから、別にGoogleの社員がいちいちスキャンしてるわけじゃないんだろうけど、それでも「よくやるよなぁ」って思う。

ちなみに今ブック検索で橋本治さんの著作を検索してみた。

「三島由紀夫とはなにものだったのか」という本について見てみたら、「ミシガン大学の蔵書」なんだって。

へぇ。

さすが、橋本さん。

「江戸にフランス革命を!」もミシガン大学にあるんだ。私、持ってないのに(笑)。すごいなぁ、こーゆーので日本を研究する人がいるのかな。

橋本さんの本で日本を研究してもらったら、すごく面白いよね。外国の研究者にとって、「原著」の全文がいつでも検索可能っていうのは、すごいメリットだろうなぁ。


「パートナー登録」して書籍を郵送、あるいは書籍データのアップロードをしたら「ブック検索」に載せてもらえるみたいだけど、個人でもできるのかな。「こんな本はいらん」って言われへんのかな!?

自費出版でもISBNが付いてれば大丈夫、みたいに書いてある……送ってみる!?(笑)