『ディープグリーン』第3巻、やっと出ました♪

(前作『ダークグリーン』についてはこちら。『ディープグリーン』1巻についてはこちら。2巻の話はこちら

いや~、面白くなってきました。

バロー博士も出てきたし、プランテルならぬププラも出てきたし、「過去の軌跡」とはいえミュロウもちらっと出てきたし、『ダークグリーン』読者にとってはやはり「うぷぷ」となってしまう展開です。

と言いつつ「プランテルってどーゆー存在だったっけ?」と『ダークグリーン』をパラパラめくったりしてたんですけど、うっかりめくり始めると最初から全部読んじゃうんでヤバいです。

3巻では“黒髪の騎士”=柴崎先生も大活躍。かつてR-ドリームで戦った少年の柴崎先生と松戸くんのエピソードにはちょっとほろっとさせられます。

舞ちゃんの血の繋がらないお兄ちゃん(そしてホクトの甥っ子)岳くんの出番はなし。彼も何か鍵を握っているんじゃないのかなぁ??? 活躍してほしいゾ。

「えっ?どうなるの?」という気をもたせたところで終わり、PC連載をのぞきに行きたくなります。うずうず。

ケータイでも読めるんだよね。

ケータイでマンガ読んでる人って、多いのかな。私にはやっぱりちょっと、想像できないし、「紙の手触り」とか「物理的に本棚に並んでる」ということまで含めて「読書の楽しみ」なんだけど。

もともと佐々木さんのマンガがそうなのかもしれないけど、背景がシンプルですっきりしてるのとか、ネームも少なめなのとか、「ケータイ画面で読む」ということを意識してのことなのかも。

『エロイカより愛をこめて』をケータイで読むのはかなりつらいよね~。

言葉がすごく多いし、絵も細かい。


「ダークグリーン」に登場するR-ドリームは植物意識界からの人類に対する警告で、車からもカップラーメンからも電気製品からもゼル(怪物)が出る、というふうに描かれていたんだけど、その続編であるマンガが「電気製品」であるPCやケータイで読む作品として発表されているっていうのもなんか、面白い。

紙の本をいっぱい印刷するのに比べれば、むしろ「画面で読む」方が環境には優しいんだろうか。

ソーラーケータイも出てるし。

雑誌やコミックスを処分するにはCO2が出るけど、データを削除するのにはたいして電気も食わないよね。

……でも、やっぱり違和感あるなぁ。紙の本やCDという「実体」が欲しいと思ってしまう。ネット中毒でもアナログ人間。


ページ数がぎりぎりだったのか、なぜか目次が最後にあり、しかも第11話の「木の街」というタイトルが「気の街」になっている。

その「木の街」のところに、「人間が作ったものは人間を恨んじゃいない。形ができた時から別のもの」ってセリフがある。

だから「積み木」は人間の味方で、植物モンスターと戦ってくれる。

人間が作ったものは、もともとの素材とは別の意識を持つかもしれないけど、でも人間がそれを粗末に扱ったら、きっと恨むよね。


ともあれ続きが楽しみ。そのうちルパートも出てくるかな♪

佐々木先生、どんどん描いて、どんどん単行本にしてくださいね。講談社さん、よろしくお願いします。

(3巻をリビングの机に置いておいたらなにげに息子が読み始めた。途中からでも全然平気な息子。あっという間に読んじゃったので、「どうせならダークグリーンから読めば?」と段ボール箱ごと渡す。息子の感想が楽しみじゃ)