<鳩山さんもTwitter>

「鳩山首相もすなるTwitterといふものを私もしてみむとてするなり」という人が増えているかどうか知りませんが、昨日の記事で言及した「週刊ダイヤモンド」始め、Twitterを取り上げるメディアが増えているようです。

ちなみに鳩山首相のアカウントはこちら

鳩山さんのTwitter開始を受けて、自民党の谷垣総裁が「私はつぶやかない」「自分の性格としてつぶやきを言うのはあまり好きではない。ものを言う時は論旨明快に言いたい」とおっしゃたりしてました。

Twitterでは確かに1つの発言が「140字」に制限されているので、論文をpostするわけにはいきませんが、だから議論ができないというわけでもないし(やろうと思えば「続き」という形で延々postしまくるということもできる)、日本語の「140字」は意外と“書ける”ので、その短文の「論旨」が明快かどうかは、書く人間の力量次第です。

まぁ、「つぶやき」という言葉に対するイメージというものもあるのでしょうし、この谷垣発言の時にはTwitter上で「最初に“つぶやき”と誤訳したのが悪かった」という話が出たりもしました。

英語ではTweetと表現されていて、辞書には「(小鳥の)囀り」と載っています。

「つぶやき」と「さえずり」ではどっちが論旨が明快か、とか言ってもしようがないし、「つぶやき」ではないどんな術語が用いられていたとしても、手を出さない人は手を出さないでしょう。

政治家さんの場合、確かに140字で思いつくままに発言してたりしたらあっという間に「失言」だらけになりそうだし、特に「失言」ではなくても、揚げ足を取りたい人はいっぱいいるわけだから、怖いのはよくわかります。

一般人なら「とりあえずやってみて、面白くなかったらやめればいいや」ですむけど、有名人の場合一旦始めるとそう簡単に辞めるわけにはいかないでしょうし。

「なんだ、もう辞めたのか」ってバレバレですもんね。

そういう意味では鳩山さんは勇気があるな、と思います。

ただ、Twitterもblog「鳩cafe」も内閣広報室のサポートによって運営・更新されているようなので、「首相」という立場でなくなったらやめちゃうのかな?という気もします。「一政治家」として、個人で続けていく気持ちがあるかどうか。

別に「絶対続けなきゃいけないもの」でもなんでもないんで、まぁせっかくだからできるだけ長いこと首相でいられるといいね、とか……(笑)。


<フォローは縁>

有名人でも何でもない人は、「とりあえずやってみる」ことをオススメします。本やネットでTwitterに関することをどれだけ読んでも、実際の面白さ(あるいは面白くなさ)はやってみないことにはわかりません。

Twitterでは「フォロー」という形で、自分で「その発言を常時追いかけたい人」を選んで「自分のタイムライン(以下TL)」というものを作るので、ユーザーそれぞれが見ている「TL」は全部違います。

最初はやはり有名人とか本に載ってる「オススメユーザー」からフォローしていくことが多い(というかまぁ、それしかしようがない)ですが、だんだん「普通の人」が増えてくると、その方達の発言を読む方が面白くなってきます。

「フォローするかどうか」は自分で決められるので、「面白そうな発言、自分の趣味に合いそうな発言」をする人を主にフォローしていると言ってしまえばそれまでなのですが。

しかし!

フォローって、「縁」なのですよ。

今、私は鳩山首相含め345人の方をフォローさせていただいてますが、「自分の趣味に合いそうな人」を検索して片っ端から……というようなことをしたわけではなく、言ってみれば「たまたま」出逢わせていただいた方がほとんどです。

たまたま「事業仕分け」とか広瀬香美さんと毎日新聞との勉強会「#kokkokokko」とか、「#sumo」とかでその発言を目にして「面白そうだな」と思った方。

既にフォローしている人によって発言が引用されていた方。

そして、フォローしていただいたので、こちらからもフォローさせていただいた方(必ずしも100%フォロー返しはしていませんが)。

向こうがこちらをフォローしてくださったのも、大方は「たまたま」でしょうから、「フォローする」のも「フォローされる」のも、「何かの縁」としか言いようがありません。


<癖になる雑多感>

で。

その「何かの縁」で繋がった方々の、「お腹空いた!」というようなごくごく日常的なつぶやきから、政治のこと、人生論的なこと、色々な発言がどんどんTLに流れてきます。

この雑多感が、癖になる!(笑)。

345人もフォローしていても、私の主なTwitter活動時間は日中ですし、普通は日中お仕事している人の方が多いので、よく発言される方はおおむね決まっています。夜はさすがにTLの流れが速くなりますが、昼間だと345人でも「流れすぎてとても発言が追えない!」ってほどにはなりません。

すっかり「顔馴染み」ならぬ「発言馴染み」さんができて、PCを立ち上げるとメールチェックより先にTLをチェックするようになってしまうわけですが、「ある程度好みで選んでいる」とは言っても、一人の人が発言する範囲はホントに「飯食った」から「消費税増税に関しては」というようなことまで幅広いし、そういう種々雑多な、基本的には互いに無関係な短文の羅列をがーっと追いかけていると、脳が活性化されるような気がします。

だって、色んな話題を瞬時に処理するわけだから。

「いいなぁ、ハーゲンダッツ食べてるんだぁ」と思う一方で、「そうだよね、消費税も上げないわけにはきっといかないよね」と考え、指は「そうそう、ガンダムもいいけどボトムズもね♪」と返事を打つ。

まぁ私の場合、脳の同時処理能力が鍛えられる代わり、家事他ネット以外の処理能力(というか処理時間)が大幅にダウンしてしまっているので、プラマイゼロというか、むしろマイナスになってるんじゃないの?という話もありますが(爆)。

ある特定の情報だけを収集したい人にとってはTwitterは「ノイズ」が多すぎるかもしれませんが、私にとってはその「ノイズ」こそがTwitterの醍醐味ではないかと思います。

ネットで何でも調べられるようになると、ピンポイントで「目的の単語の意味」だけを調べられるようになって、紙の辞書のように「その語の周りに載ってることまでつい読んじゃった」というようなことが少なくなる。効率としては「その語だけの情報」を入手する方がいいのかもしれないけど、「何の気なしに目をやった他の語のところに面白いことが書いてあった」ってゆー経験がなくなるのは、なんか人生の幅が狭くなるような気がする。

情報収集のためだけに特化して、たとえば新聞社や企業のアカウントだけをフォローする、というのももちろんありだし、私のように「むしろどーでもいい話の方を楽しむ」というやり方もあり。

仲間内だけでメールやチャット代わりに使うこともできる。

人それぞれに色々な使い方、楽しみ方ができるのがTwitterではないかと。

え? 人の発言を読むのは面白そうだけど、自分は何も発言したいことはないって?

大丈夫です。

私なんて、

「朝青龍ーーーーっ!!!」

とだけ叫んでたりします。

何をわざわざそんなことをネットに向けて叫ばなくちゃならないんだ、と端で見ている夫も渋い顔をいたしますが、しかし。

Twitterの相撲部(#sumo)には朝青龍ファンが多いので、相撲観戦しながら「読む&発言」してると、自分だけでテレビを見ているよりずっと楽しいのです。

「同じものを見ながら発言し合う」というのはテレビ番組でも事業仕分けでも、面白いものなのですよ。

嘘だと思ったらやってみましょう。

習うより慣れろです。

(Twitterサイトはこちら Twitter公式ナビサイト「Twinavi」はこちら