先日息子ちゃんが、図書館でオーパーツの本を借りてきました。

というか、私が「これおもろそうやで」と言って借りさせたのですが(笑)。

『遊戯王5D's』がらみで「ナスカの地上絵」関連の本を読みたかった息子ちゃん。意外とないんだよねー、ナスカの本って。

児童向け『NHK探検ロマン世界遺産』シリーズの1巻が「ナスカの地上絵と謎の巨大建築」で、わざわざ予約して借りてみたんだけど、7つもの世界遺産が取り上げられていて、一つ一つはそんなに詳しくない。

借りてきたオーパーツシリーズにも「ナスカ」に言及した巻があったんだけど、残念ながら貸し出し中。(みんな『遊戯王』見てナスカに興味を持ってるのかもしれない)

でも「ピラミッド」や「海底遺跡」もおもろそーやでーということで残り3冊全部借りさせました。

そしてもちろん私も読みました。



まずは大ピラミッドの謎。

いやー、面白かった。ピラミッドはピラミッドでも、エジプト・ギザの三大ピラミッドのお話。一般に「クフ王のピラミッド」「カフラー王のピラミッド」「メンカウラー王のピラミッド」と呼ばれているあれ(正確にはこの三基を含む“第四王朝の六基のピラミッド”)と他のピラミッド群との間には、明確な違いがあるらしい。

その大きさ、造りの確かさはもちろん、他のピラミッドと違って装飾や文字がいっさいないこと。

「クフ王のピラミッド」だとされた経緯は実はすごくいい加減らしく、「お墓」なのかどうかもあやしいらしい。

ピラミッドやストーンヘンジ等、「謎の古代遺跡」の多くに「天文学的な意味がある」、というのはわりとよく聞く話だけれども、三つの大ピラミッドの配置はオリオン座の三つ星をかたどったものじゃないかとか、内部のシャフトが北極星を指しているとか、大ピラミッドには「地球の大きさが秘められている」とか、「えー、ほんまかいな!」の目白押し。

大ピラミッドの四つの側面はぴったり東西南北の面を向いている。

大ピラミッドが建っている位置の経線と緯線が交差して作り出す十字線は地球上の全陸地の面積をほぼ四等分している。

大ピラミッドの底辺の長さは地理度1度の480分の1。辺心距離は地理度1度の600分の1。

さらに底辺のぐるりの長さは太陽回帰年を表していて、大ピラミッドだけにある「折れ込み構造」を組み合わせて測ることにより、恒星年による1年の長さ、近点年による1年の長さをも表す。

大ピラミッドを建てた人々は地球の大きさを正確に知っていて、東西南北も完璧に知っていて、1年の長さについても小数点以下まで詳しく知っていて、しかもその長さや方位に合わせてあれだけの大きさのものを正確に建造する技術を持っていた――。

証拠一つだけだと「そんなのこじつけだろ!」と言いたくなるけど、これでもか、というぐらい色々出してこられるので、さすがに信じたくなる。

あ、著者の南山宏さんは決して「こうだ!」と断言しているわけではなく、「こういう調査・報告がなされている」という紹介と「こうではないか」というご本人の推測を述べたあと、「いつになったら謎が解けるのだろうか」という感じで締めくくっていることが多いです。

あくまでも「まだ解明されていないんだよ」と。

その辺り、ムチャクチャなことを断言しまくるトンデモ本とは違いますし、下段に用語説明もあって、まともな本だと思います。

今回借りてきた3冊の中にはスフィンクスやテオティワカン遺跡、モアイや水晶ドクロなど知っている・聞いたことがある「不思議」もありますが、全然知らなかったものも多くて。

まだまだ世界には「解き明かされていない謎」がたくさんあるんだなぁ、とわくわくさせられます。



恐竜の足跡の上に人間の足跡がついている化石。

白亜紀とされる地層から見つかった鉄製のハンマー。

28億年前の人工金属球。

28億年前って……。もしほんまやったら地球上の生物の歴史、根底からひっくり返りますよねー。

「何年前のものか」というのはそれが発見された「地質年代」から割り出されるわけですが、その「年代測定法」には当然「揺らぎ」があって、今は「おおむね正しい」と思われていても「実はすごくずれてる」ということもあり得る。

だから、この先新しく「より正確な年代測定法」が開発されれば、今までの古代の歴史の「古さ」「あっちとこっちの同時代性」というものはずいぶん変わる可能性があるわけで。

それにしても28億年前ってなぁ。

この巻の最後に載ってる「謎のナノテクオーパーツ」は「10万年前の地層と思われるところ」から発見されている。たとえその「地質年代」がめちゃくちゃ間違っていて、実はたったの1000年前の代物だったとしても十分にオーパーツな加工がなされているし、100年前でも無理だろ!なぐらいナノテクらしい。

そんなものが大量に見つかっているのだとか。

今私達が考えているような「生物の歴史」とはまったく違う歴史があったのかもしれないし、ことによっては「異星人」の遺産かもしれない!?

いやー、ちょっとホントに……ホントなの、これ!?



そして。

海に沈んだ幻の大陸アトランティスやムーの名前が出てくるシリーズ第4巻。

もうその名を聞いただけでドキドキしてしまうアトランティスですが(笑)。

大陸だったかどうかはともかく、そしてその名が「アトランティス」だったかはともかく、海の底に眠る遺跡はけっこうたくさんあるらしく。

「海に沈んだ幻の文明」が存在したことは確かなような。

海底の水中ピラミッドの中から発見された「ピラミッド水晶球」なんてなんとも不可思議で、「これが例のオリハルコンか!?」と思ってしまう。

全3冊で取り上げられている話の中には、「1万2000年前」という年代がけっこうよく出て来て、アトランティスが海中に没したとされる年代も大体その頃で……。

こじつけかもしれないけど、でも本当にその頃に「現代以上に進んだ、あるいは現代とは異質のテクノロジーを持った文明」が地上に存在したとしたら面白いよねー。

実はその「異質のテクノロジー」は「異星人」のもので、「惑星開発委員会」から送り込まれた異星人が「神」として君臨し、あげく地球人類を見捨てて滅ぼしたんじゃないか……って、それ『百億の昼と千億の夜』だし(笑)。

でもそーゆーの絶対ないとは言えないよね。

誰も1万2000年前とか生きてないんだもん。ホントはどうだったか見に行くわけにいかないんだもん。

もっとずっと全然違う、私達には想像もつかないような「地球の歴史」があったかもしれない。

「宇宙の歴史」があるのかもしれない。

「こんなにたくさんメッセージを残してやったのに、地球にはまだそれを解読できる知的生命体が現れないのか」って思われてるのかもしれないよ。

もちろんそのメッセージを残した「何者か」が“今”も存在するのかどうかはわからないけど――。