※以下ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意ください!!!

予告等を見た時は、「あの感動の最終回の後にこんな簡単にアンクちゃん出てくるってどうなの?そりゃアンクちゃんには逢いたいけど、どう理屈をつけるんだろ?」「仮面ライダーなでしこって何?」「え、また昭和ライダー?」「Wまで!?」…と、色々思っていたのですが。
超面白かったです!!!
いやー、なんか、MOVIE大戦これで3作目だけど、一番良かったんじゃない?
1作目の「ディケイド、本当の終わり」「W、本当の始まり」の時はWの始まり「ビギンズナイト」の方が勝ってしまって、夏の映画でなんだかよくわからなくなったディケイド世界がさらによくわからなくなった感があり。
去年のオーズ&Wはスカルがすべて持っていって、オーズ編は「なんだかな」の出来。
全体のバランスが一番良かった気がするんですよね、今回。
去年も一昨年もそれぞれのパートが「ダブル東映ざっぱーん!」で無理矢理くっついて、特に去年の「仮面ライダーCORE」はどうにも微妙なクライマックスだったんだけど、今年は「財団X」という明確な一つの敵がいて、各パートがきちんとうまく繋がっている。
「2つの世界くっつけたよ!」という象徴とも言える「だぶる東映ざっぱーん!」もなく、スムーズに最終パートへ。
まず第1パートは「伝説の7人ライダー」。……昭和ライダーって言うとスカイライダーやスーパー1も入っちゃうけど、「伝説」になっているのはストロンガーまでの7人だけらしい。
「また勢揃いか」と思いつつも、リアルタイムで見ていた年代の人間としてはやはり出てくるとキャッキャッウフフとならざるをえない(笑)。
ものすごい矢継ぎ早に出てきて、「もうちょっとゆっくり落ち着いて見せて~」って思っちゃうぐらいスピーディーで「これでもか!」という戦闘シーンの連続。いや、ホント、血湧き肉躍りますねー。
「栄光の7人ライダーは自分でギャラ払ってでも撮りたかった」という坂本監督の愛溢れる第1パートです。
続いて「オーズ」パート。
何よりアンクちゃんの登場の仕方が心配だったわけですが……いやぁ、素晴らしい! 本当に小林靖子さんはすごい!!! アンクの復活って、あくまで「可能性」になってて、「その未来を迎えるために俺たちは頑張る!きっとその未来に繋げてみせる!!!」って構造になってるの。
隕石によって時空がゆがんで……という発端はまぁ、ずるいと言えばずるいんだけど(夏の映画でも時空がねじれて江戸の町出現してたしなー)、でも安易なパラレルワールドでも安易な「実は生きてました」でもなくて。
「アンクがもう一度存在する、その未来をこれから作るんだよ」っていう。
しかも最初の登場がふるってるの!!!
見た目が映司くんなの!!!!!
映司くんなのに中身がアンクv(≧∇≦)v
ここの秀くんの演技がまた素晴らしいのよね。「あれ、映司くん、なんか雰囲気違う…」って思ってたら実は、なんだもん。正体現す前からちゃんと「中身はアンク」のお芝居してるってことでしょ。
三浦くんはきっとアフレコ楽しかっただろうな(笑)。いや、恥ずかしかったかな。
比奈ちゃん、映司くん、アンク3人のコミカルなシーン、アンクがミハル(未来の仮面ライダー、アクアの中の人)を「なさけねぇ!」って嘲る時に映司くんがカコーンと何か投げつけて「え?今どっから降ってきた?」ってなるとこ、などなど靖子さんならではのがっつり萌えるオーズ♪
ああ、もっと見ていたかった。
短いよ、オーズパート…。
クスクシエでの映司くんアンクちゃんの生身のアクションはさすが坂本監督!という超絶アクション。クスクシエのセットどうせ壊すから好きに暴れて、ってことだったらしくて、あのセットがなくなるのはちょっと寂しいんだけど、でもホントにアクション好きにはたまらない「これでもか!」のシーンに仕上がってる。
仮面ライダーアクアの水上バイクアクションもすごいしねー。
全日本チャンピオンの方に演じてもらったらしい。バイクはバイクでも「水上バイク」の仮面ライダー、ここも見応えある!
水の力で変身するアクア、なのに中の人ミハル君は水が苦手…って、なぜ彼にライダーベルトが託されたのか(^^;) 「怖さ」を知っている人間でなければ、真の力は引き出せない!とかなのかな。アクアの物語、ちゃんと見てみたい気がする。
そんなミハル君に「どうしてそんなに強くいられるの?」と訊かれる映司くん。ここの映司くんのセリフはぐっと来ました。そう、大切なのは「明日の」ってところだね。
里中ちゃんは相変わらず格好良くて強いし、後藤ちゃんは髪伸びすぎだし(笑)、鴻上会長は年取ってもよけいなことして騒動起こしてるし(爆)。
ついに里中ちゃんがバースになるのでは!?と思ったけど、残念ながらそんな楽しい展開はなかった。
改めてバースチームのスピンオフ見たい!って思ったよ。坂本監督で撮ってほしいなぁ。もちろん里中ちゃん最強伝説な内容で(笑)。
第3パートは「W」。
まぁさすがに短いですが、フィリップ君がまた変な検索に夢中になってて翔太郎が一人で変身というファンサービスがあります。
後藤ちゃんは髪が伸びすぎてたけどフィリップ君はフィリップの髪型にするには髪が短すぎて。顔が太ったように見えた(^^;)
テレビシリーズの1年だけでも成長しちゃってたけど、さらに成長してるんだろうねぇ、菅田くん。撮影の最初、16歳だっけ? あまり若い子使うと後の変貌が……。
で、次が「フォーゼ」パート。仮面ライダーなでしこが空から降ってきます。なでしこ役の女の子って、『SPEC』で「サトリます!」ってやってた子なのねぇ。気づかんかった。
「どうしてなでしこは空から降ってくるの?」と彼女が訊いたら、監督は「可愛い女の子は空から降ってくるのが鉄板なんだよ!」と答えたのだとか。それってやっぱりラピュタですか(笑)。
最後のクライマックスシーンのイメージも「未来少年コナン」のギガントと「ガンダム」のザンジバルとか、坂本監督好きや~(爆)。
同世代だし、好きなものが似てるせいか、アクションにしても絵面(えづら)にしても演出にしても、坂本監督作品は私のツボにはまる。
なでしこと弦太郎の恋、うるうるしちゃったもん。テレビで予告見た時は「何それ?」って思ってたのに。
ある意味究極の純愛。
「スライムだろうと何だろうと、好きなものは好きなんだ!」
なでしこちゃんって、人間じゃなかったんだよね…。最初は知性も人格もない。
でもたぶん、だからこその「無邪気さ」が弦太郎をして恋に落ちさせたのだろうと。あのビジュアルで「天然」なんだもん、最強だわさ。
しかしなぜスライムはあのビジュアルを選んだのか!? 空から落ちてくる過程でコピーするなら建物でもなんでも良かったはずなのに、とびきりの可愛い子ちゃんを選択するなんて、どう考えても知性があるとしか(爆)。
あ、そーか、「W」のパートで側溝みたいなとこに逃げ込んでいったんだよね、スライム。だから地上であの姿形をコピーして……そこからどうやって一回空高く舞い上がったのか。
鉄板だからって、無理があるよ、坂本監督(笑)。
弦太郎の想いが奇跡を呼んで、ただのスライムに意志が芽生える。敵に捕まったなでしこが「弦太郎!」って必死に叫ぶ姿にうるうる。まさかフォーゼパートで泣かされるとは思わなかった。
そして最終クライマックスパート。
「ざっぱーん!」はなく、「どうやら同じ敵を追ってるみたいだ」ということで普通に映司くんが弦太郎くんのとこへ来て、翔太郎・フィリップもどうしてだか忘れたけど合流して、変身前の中の人勢揃い♪
「本物」が揃ってるのはなかなか珍しく豪華。
ちゃんとこれまでの映画のセリフ(映司くんが去年の夏の映画で言った「ライダーは助け合いでしょ?」、弦ちゃんが今年の夏の映画で言った「すべてのライダーと友達になる男」)がフィーチャーされて、演出も心憎い。
それぞれの主題歌で戦うところはわくわく♪ オーズは映司くんデュエットバージョンだし!
伝説の7人ライダーがスイッチとメダルになってるの、さすがに「おいおい」だったけど、でもグッズで売ってたら絶対買う(爆)。
設定上は「ダミー」とはいえ、ナスカやクレイドール懐かしいし、カザリ達グリードも完全体での登場! 本編では完全体になったとたんおしまいという哀しいさだめだった彼らがこうして再び日の目を見られるのは嬉しい。
いやぁ、ホントに冗談抜きでMEGA MAXな作品だったなぁ。てんこもりすぎて覚えてられないくらい。
もう1回見に行きたい!
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