先日、びわこホールで行われたcobaさんのライブに行ってきました♪

cobaさん20周年ということでその名も「festa coba」=コバ祭り。

そうか、もう20年も経つのか、とデビューアルバムを持っている私はちょっとびっくり。あれ買ったのってそんなに昔なのか…。


1991年発売、まだcobaではなく小林靖宏名義ですね。ジャケットも、今のボーダーTシャツcobaさんとはずいぶんイメージが違います。

もっとも私がこのアルバムを買ったのは91年ではなく93年ぐらいかもしれません。最初に買ったのは『風のナヴィガトーレ』の方だった気がするのです。


1993年発売、「地中海三部作」の最後のアルバム。

母がテレビでcobaさんの演奏を聴いて「すごく良かったよ!」と教えてくれたのです。アコーディオンの音色はもともと好きですし、母の感性には信頼を置いているので、早速梅田ingsのCDコーナー(今ingsってもうCD置いてないよね?昔は楽器も売ってたよね?)行って探して買ったのが確か『風のナヴィガトーレ』だったと。

で、気に入って三部作の残り2作、『太陽のポスティーノ』『雪のアトリーチェ』、そしてデビュー作『シチリアの月の下で』と買いそろえたんだったと思います。

何しろ20年近く前のことなので記憶が曖昧ですが(^^;)

『太陽のポスティーノ』のジャケ写も今のcobaさんとだいぶイメージが違うなぁ。うぷぷ。

その後もCD出たら買う、って感じで数えたら9枚も持ってました。最新作が34枚目とおっしゃっていたので3分の1にも満たないし、最近の作品はあまり追いかけていなかったのですが、しかし「20年来のファン」と言って言えなくはないだろうと…。GACKTさん以外でそんなにたくさんCDを購入しているアーティストはcobaさんと小曽根真さんぐらいですもの。

ただ、GACKTさん、小曽根さんと違ってcobaさんの生の演奏を聞く機会はこれまでなく。

初めてその音楽に触れてからおよそ20年という歳月を経て、やっと今回ライブに参加することができました!

大雪に見舞われた日で、正直びわこホールまで出かけるのがかな~り億劫だったんですが、やっぱりライブは良い! 血が騒ぎました!!!

20周年ということで1部はcobaさんのこれまでを振り返る、という演出で、『シチリアの月の下で』の1曲目だった「SARA」や『雪のアトリーチェ』の中の「過ぎ去りし永遠の日々」といった懐かしいナンバーも。

そしてピアソラの「Liber Tango」! かなり斬新というか、激しいアレンジ・演奏で、燃えました。

もう幽体離脱して踊りまくってましたからね。赤いドレスの裳裾をひらめかせ、気分は宝塚スター、顔はなぜか栗山千明(笑)。

自然に体が動く。リズムを取らずにいられない。

最後はcobaさんが「みんな立って」と言ってくれて、全身を解放することができましたが、そこまでずっと、座ってるのが苦痛で(笑)。まぁ端っこの席だったんで座りながらもかなり動いてましたが(爆)。

なんか、ああいう音楽って、街角で、酒場で、自然に踊り出す人や歌い出す人がいるようなもののような気がするんだけど。大人しく座ってただ聞くだけじゃもったいないような。

2部幕開きはアコーディオンソロで「Tango for forbidden people」。これすごい良かったぁ! もともとタンゴが好きなのもあるけど、アコーディオンってすごい楽器!っていうのを堪能。1台の楽器、1人の人間が2本の腕だけで演奏しているとは思えないすごい重層的な音。圧巻だった。

「月城」という曲では森川久美さんのマンガ『ヴァレンチーノ』シリーズの世界が目の前に。ヴェネチアの夜、仮面の宴、水面をすべるゴンドラ、城の上から見下ろす美しきドージェ……。

なんともイメージの膨らむ音楽。

あまり現代的なのよりちょっとクラシカルな方が私は好きで、だから最初の『シチリアの月の下で』を一番良く聞いていたんだけど、最新作『MOND coba』、久々に買おうかな、って思いました。


…まだポチってなくてごめんなさい。いや、買います。買いますけど、ちょっと今月は出費が(>_<)

cobaさん、お話も面白かったです。前夜の金沢公演後、美味しいもの食べて飲んで、って楽しんでたら「大雪でヤバいから今から滋賀へ移動!」って宴会打ち切りになってしまったそうで。

金曜・金沢、土曜・滋賀、日曜・神戸。

三夜連続公演。音楽家は体力ですね。特にアコーディオンって、あれずっと抱えて演奏するのすごいしんどそう……。

また是非滋賀へ来てくださいね。できれば今度は雪じゃない、過ごしやすい季節の時に(笑)。