\祝35周年/


いやぁ、青池保子先生の『エロイカより愛をこめて』、35年も続いてるんですよねぇ。私が読み始めたのは中学生の時ですが、小学校の低学年の時にすでに始まっていた計算。

ううむ、すごい。

第1話は読み切りだし、伯爵しか出てこないし、よもやその後スパイアクション漫画になるとは思えない耽美コメディ。

冒頭の特集が「カラー総覧」で、記念すべき第1話が掲載された「ビバ・プリンセス」(1977年1月)の表紙が載ってるんですけど、伯爵じゃないんですよね。シュガー(1話に登場する超能力者の女の子)が表紙。

「まだ少女漫画のフリをしてた」って青池先生のコメント。伯爵を表紙にするのは少女漫画的にNGだったのかしら(笑)。

1話の扉絵には「アクション・コメディー」というキャッチコピーが入ってます。こういう雑誌掲載時そのままの資料は面白いですね。だんだんと「おまたせしました!」とか「大人気シリーズ」とか「男のロマンが燃えるこれがうわさのスーパーアクション!」とかになってくる。

第1話掲載「ビバ・プリンセス」の表紙は青池さん以外のラインナップや全体のデザイン、雰囲気が超懐かしい感じで。

木原としえ、竹宮惠子、大島弓子、青池保子、花都悠紀子。そうそうたるメンバー。吾妻ひでおさんの名前も。

小学校低学年ぐらいだと私は別冊マーガレットを主に読んでいたと思うんですけど(そんな年で漫画雑誌読むなよ!)、あの頃の少女漫画ってほんとゼータクですねぇ。

カラー総覧、つくづく青池先生のセンス、絵の巧さ、細かさがわかって、見事です。そして絵の変遷もよくわかる。

私は『9月の7日間』あたりの絵が一番好きかなぁ。もちろん今の絵も好きですけど。

『9月の7日間』は1981年から1982年。ちょうど『エロイカ』読み始めた頃かな。何度も繰り返し読んだし、表紙の絵も覚えてるのが多い。後半の方が最近で思い出しやすいはずなのに、脳裡に焼きついているのはむしろあの頃なのよねぇ。

1巻から読み返したくなって困るわ(笑)。

トレーディングカード風キャラクター紹介も面白く。なんと120人もの人物が紹介されています。

ろくにエロイカ読んだことない息子ちゃんもトレカ風紹介に惹かれてクスクス笑いながら読んでました。『修道士ファルコ』は読んだことあるし、何でも読む男子(笑)。

著名マンガ家さんによるトリビュートイラストは、和田慎二さんのものにしんみり。2009年の別企画の際に描かれたものだそうで……。

知らないマンガ家さんが多い中、市東亮子さんや二ノ宮知子さんの描くジェイムズ君や少佐が楽しい。

美内すずえさんの少佐はどうみても速水さんの変装(笑)。『ガラスの仮面』は37周年だそうで、ホントにねぇ。

あとエッセイマンガやコメント集、読者プレゼント等のグッズ特集。

私も少佐の缶ペンケース持ってます!

高校かな? 学校にも持って行ってたと思う。おかげでけっこう傷だらけ(苦笑)。

蓋裏にも少佐♪

p166に載ってる「市販エロイカグッズ」の中のジャケット型ノートもどこかにまだあるはず。どちらも梅田のアニメポリスペロで買ったんだと思います。なつかしーなー。

レコードも持ってますし。

伯爵=野沢那智さん、少佐=中田浩二さんという新旧宗方コーチ対決に加え、ジェイムズ君=古川登志夫さん、ミーシャ=森山周一郎さん、そして歌は水木一郎アニキと超豪華ラインナップ!!!

レコードプレイヤー健在なうちに早くデジタル化しておかないと(笑)。

昭和57年刷のプリンセスコミックス版第1巻もかなりくたびれて。

『エロイカ』はお友達にも貸しまくりましたからねぇ。大人になってもママ友さんに貸したし(笑)。『エロイカ』で広がる友達の輪(爆)。

ところで青池先生、中学生でプロデビューなさったと聞いてびっくり。すごいですね。若くしてデビューしたからこそ35周年も迎えられるんでしょうけれど、35年経っても人気があって一線で活躍なさってるってホントすごい。

これからも40年50年60年と末永く『エロイカ』を続けてほしい!中学生から読んでる漫画の新作をおばあちゃんになっても読める!こんな素敵なことがあるかしら♪

……中学生の時は、結婚して子どもおっきくなっても『エロイカ』や『やじきた』読んでるとは思いもしなかったけれど……。

青池先生、くれぐれもお体に気をつけてくださいね。素敵な作品を本当にありがとうございます\(^o^)/