昨日(4月29日)、ラ・フォル・ジュルネびわ湖に行ってきました。

「熱狂の日」と名付けられた音楽祭、びわ湖ホールではこれがたぶん4回目。1プログラム45分程度の短さと低料金であれこれはしごして楽しもう、気軽に音楽を楽しもう♪というイベントです。

4年前の初回には小曽根真さんがオケと共演されたこともあり、親子3人で聞きに行ったのですが、おととし去年はスルーしていました。今年はテーマが「19世紀のフランスとスペインの音楽」ということで、「フラメンコ・ギターのプログラムあるのか、いいなぁ」と思っていたら。

「そのカニサレスさんという人は世界的に有名なギタリストです!」というお話をTwitterで教えていただき、「よしっ、じゃあ行ってみよう!」とチケットげっと。

ミーハーですね(笑)。

「世界的に有名なアーティストの公演がたったの1500円!」とか言われると「これは行っとかないと!」と思っちゃうでしょ、その人の音楽全然聞いたことなくても(爆)。

そんな至って不純な動機でげっとしたチケットですが。

いやぁ、良かったです。

素晴らしい演奏でした。

中ホールで、ギター1本でのライブだったのですけど、なんというかこう、ひたひたと静けさが迫ってくるような。すごく静謐な感じがするのに、でも情熱的みたいな。

劇場ロビーで売っていたCDを買って帰ってから聞いたのですけど、全然印象が違います。同じ曲も3曲ほど入ってるのに、CDで聞くとポップなんですよね。軽やかっていうか。

ホールでの演奏はもっとこう、とんがったというか、息詰まるような緊張感が。

それって、聞いてる私たちが息を呑んで、集中して舞台を見、音を聞いているせいなのかもしれないのだけど。

初めてだし予習もしてないからわからないけど、ライブだと途中でアドリブとかも入ってそうですよね。緩急や間の取り方も決してCDと同じではないだろうし。

勝手に後ろにフラメンコダンサーを見たり、勝手に草原や海や焚き火を「拡張現実」して楽しんでました。

曲終わりに「オーレ!」と声をかけてるお客さんがいて、羨ましかったなぁ。なんか、ホントはフラメンコギターって、黙って聞くもんじゃなくて、手拍子や足拍子、掛け声や、場合によっては踊り出したりしながら聞くもののような気が。

全8曲、1時間弱の演奏を堪能した後。

サイン会です!

「CD買ったらサイン会に参加できます」というのに見事釣られ開演前にCDを買ったのでした。ホントに私ったらミーハーね(苦笑)。でもこんな機会めったにないどころかたぶん一生ないじゃないですかっ!!!

というわけでサインをするカニサレスさん。


スペイン語で感想をおっしゃってるお客さんもいらっしゃいました。すごいなぁ。日本語で言っても通訳の方が横についてらしたので、大丈夫でしたけど。かなりの数の人が並んでましたが、一人一人丁寧に応対してらっしゃいました。

というわけでサインしてもらったCD。


輸入盤で、Amazonさん検索しても出てきません。ライブで演奏してくださった曲も入ってるし、素敵なアルバムです♪

CDには名刺(?)も封入されていて、FacebookやTwitterのアカウントが紹介されています。「カニサレスのfacebookは日本語でも配信中です!」とわざわざ。

今ならラ・フォル・ジュルネびわ湖での様子がトップに来ているカニサレスさんのFacebookはこちら

こちらの公式サイトでは私が買ったCD他の試聴もできます。(日本語の公式サイトでは残念ながらディスコグラフィーのページが表示されない)

で。

たっぷり本場のフラメンコギターを楽しんだあとは。

琵琶湖岸で滋賀の中高校生達の演奏を堪能です。

ラ・フォル・ジュルネの楽しみは有料公演だけではありません。「キオスク公演」と呼ばれるいくつもの無料の演奏会こそラ・フォル・ジュルネの醍醐味と言っても過言ではない!

1回目に行った時も、息子などはホールでのオケ演奏より中高校生の吹奏楽の方をより楽しんでました。マーチングバンド風で見た目も楽しく、曲もアニソンがあったりしてとっつきやすいですからね。

おまけに琵琶湖のこの景色。


昨日は日中は汗ばむ陽気。遠くは少し霞んでるけどいいお天気で、湖岸は適度に風もあり、ピクニックシートを広げてお弁当を食べている家族連れの姿も。

飲食ブースも出ていますし、無料公演だけでも実は十分楽しめるのですよ。

メインロビーではピアノ演奏やびわ湖ホール四大バス(声楽)の歌唱、そしてフラメンコ歌唱も。

東京では有料公演があるアントニア・コントレラスさん、びわ湖ではロビーでの無料公演のみに出演。

たった20分ほどのステージですが、圧巻のお歌でした。チャパロ・デ・マラガさんのギターも素敵で、こんなのただで聞かせてもらっていいのぉ!と思っちゃいました。

ぜーたくだぁ。

カニサレスさんのギターだけの演奏も素晴らしかったけど、やはり歌や踊りあってこそのフラメンコギターではないか、と思ったりもしました。

スマホで撮ったので画質も音質も悪いうえに途中で着信バイブが鳴ったりしていますが、ご参考までに。これが1曲目でした(チラシに載ってる曲順が正しければ「花言葉」という曲らしい。)



もうちょっと近所に住んでいたら、2日間とも行くのですけど、なかなかびわ湖ホールまで2日続けて行くのは大変で…。カニサレスさんとオケとの共演や、ラムルー管弦楽団の「ボレロ」も聞いてみたかったなぁ。

どこでもドアがあれば!(笑)