※以下ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意ください!!!
『スーパーヒーロー大戦Z』見てきました。
GW明けの午前中上映とあって、お客さんはたったの2人!貸切状態で楽しんできました(笑)。
子ども達の歓声がないとやっぱりちょっと寂しいものがありましたが……、でもこれ、子どもより大人が楽しむ映画だよね。過去のライダーや戦隊、宇宙刑事を見て喜ぶのはお父さんお母さん世代ではないかと。
お客さん2人だったけどパンフレットは売り切れ。GW中はさぞかし親子連れで賑わっていたのでしょうねぇ。ここまでずっと劇場に見に行ったライダー映画はパンフを買っていたので、入手できなかったのはちと残念。ストーリーのおさらいもできないしなー。
まぁ、昨年の『スーパーヒーロー大戦』もストーリーはテキトーだったし、今回も「ヒーロー大集結」を楽しむ作品であって、ストーリーはおまけみたいなもんだと思います(笑)。
うん、でも去年よりは筋が通ってたか。
去年のは戦隊とライダーの戦いを演出するためにゴーカイレッドとディケイドが「悪に寝返ったふりをする」上にラスボスがディエンドという無茶ぶりだったけど、今回は戦隊とライダーは別に敵同士にはならず、ギャバンが敵としてウィザードに襲いかかってくる。
魔法の暴走により宇宙が危機に陥っていて、銀河連邦警察が調べた結果その原因は魔法を使う仮面ライダー、ウィザードとビーストだ!とわかり、宇宙刑事ギャバンが二人をやっつけに地球に来る。
もちろんウィザードもビーストも無実なんですけども。
ウィザードとサシで戦ったギャバンは「こいつが悪だとは思えない。もう少し調べさせてくれ」って上司(元祖ギャバン大葉健二さん)に頼むんだけど、「そんな時間はない!」みたいに却下され、「命令に背くのか」つって宇宙刑事の資格をあっさり剥奪。ギャバンに変身できなくなってしまう。
間違った調査でウィザードを「敵」と断じた上、「もう間に合わない。かくなる上は地球ごと吹っ飛ばして」となんとか砲(名前忘れた)をぶっ放すとか、銀河連邦警察って無茶苦茶ですよね。
そんなテキトーなやり口でよくこれまで宇宙の平和を守れてきたなという。
きっと無駄に消滅させられた星や生命がいっぱいいるに違いない……。
ともあれそんなわけで、主役はギャバンです。ウィザードやゴーバスターズはテレビ本編の撮影も忙しいので、スケジュール的に主役にするのは難しかったのでしょうね。キョウリュウジャーは逆にテレビの撮影が始まったばっかりかまだやってないか、そんなタイミングだったかも。
とはいえ、ゴーバスターズのヨーコちゃんはヒロインとして頑張っています。
空から落っこちてきた「サイコロン」という名のボール状のアンドロイド(?)を助けて大奮闘。
サイコロンって名前なのに形はサイコロじゃないという。
「~だコロン」とか喋られるとどうしてもヤッターマンの「サイコロン(オモッチャマ)」を思い出してしまいます。お父さんお母さん世代をターゲットにしたネタの一つなのかしら…。今の幼稚園児・小学生の親御さんは昭和ヤッターマンはリアルタイムじゃない気もするけど。
もう一人、主役級の出番なのがゴーカイシルバー。昨年の映画ではディエンドとゴーカイブルーがバディというか、コンビで頑張ってましたけど、今回はギャバンとゴーカイシルバーのタッグでお話を引っ張っていきます。
変身できないギャバン石垣くんは生身アクションたっぷり。スタントなしで全部本人がやってるらしいです。すごいね。
ゴーカイシルバー池田くんもよく動く。ショッカーに紛れ込むというディエンドを思い出させるシーンも。
池田くん、アニメ『マジェスティックプリンス』で声優にも挑戦しているそうで。『マジェスティック』見てるけど全然気づいてなかった。言われてみれば確かに。
戦隊ヒーローもライダーも、みんな色々活躍してて素晴らしいですね。
『フォーゼ』の弦ちゃんは『あまちゃん』で宇宙服から潜水服に着替えて大活躍だもんね。
今回弦ちゃん(福士くん)は声だけの出演なんだけど、映画の冒頭が実は南部ダイバーなのよ。南部ダイバーがテルマエロマエなの!
「潜水士」というだけで、南部もぐりの装備とはちょっと違ったけど、でもいきなり潜水士なので「え、まさかスーパーヒーロー大戦でも弦ちゃん潜ってるの!?」と期待してしまいました。
スタッフの遊び心だよね? 魔方陣に吸い込まれて海からお風呂に移動しちゃうのも絶対狙ってるよね???
昨年末の『MOVIE大戦』で描かれたフォーゼとイナズマンの「師弟関係」がちゃんと引き継がれていたり、昨年夏の映画で悪役になっていたキョーダインがまた微妙な立ち位置で出ていたり。
うーん、キョーダインは出さなくても良かった気が。
『ウィザード』チームはチチンプイと凛子ちゃんの出番が少なくて何より(笑)。でもハルトくんもそんなに出番は多くない。変身後はいっぱい出て来るけど、ハルトくんとしての出番は少なかった。
面影堂にみんなが集まっておでんにマヨネーズしてるシーンでもハルトくんいないんだよね。独自にスペースショッカーの魔法の出所を調べてるという設定で。
ゴーバスターズチームはクロリンがちゃんと正義側にいて良かったです。なんか、ゴーバス終わってから犯人役ばかり見てた気がして(笑)。あー、いい人のクロリンだ!みたいな。
キョウリュウジャーは5人しか出てこなくて、「まだウッチーいない設定なのか」と思っていたら。
最後の方で颯爽とキョウリュウゴールド登場!
ウッチーとしては出て来ないのがちょっと残念。
テレビのキョウリュウジャーがものすごく楽しいので、あまり出番がないのが寂しかったです。キョウリュウジャーが戦隊側のメインとして話を引っ張っていたらなんかすごくノリノリの映画になりそうじゃない? それは来年のお楽しみかなぁ。来年は『スーパーヒーロー大戦Z 竜と龍』とか!?
キョウリュウジャーと龍騎メイン…って、ないわな、今さら龍騎(笑)。
キョウリュウゴールドはビーストのピンチを救ってくれるんだけど、「ゴールドって俺と色がかぶってるぞ!」ってビーストが言うわけですよ。で、「かぶり」と言えば思い出すあのキャラ――。
そう、樹液!!!!!
ゴーバスチーム、クロリン達も出て来たのに樹液は一体いつ出てくるの、と思ってたら「かぶり」ネタのところで出て来た。
思わず「樹液!」って声に出してしまいました(笑)。
胸に輝く「森の管理人」札。一旦画面から消えたあと、「片付けは俺にまかせろ」みたいな感じで箒持って掃き掃き。ううっ、泣けるわ。
ギャバンにもゴーカイシルバーにも思い入れのない私にとって、この樹液のシーンがなんか一番嬉しかったなぁ。『ゴーバス』最終盤での、陣さんと樹液のやりとり良かったよね。樹液はあんな表情のない「スーツ」なのに、顔を上げたり下げたりするちょっとした「間」だけですごい感情が伝わってきて、「スーツアクターさんすごい!すごすぎる!!!」って感動したもん。
うーん、あとは……ショッカー戦闘員に赤いのとか、あの「骨模様」がないのがいたり。イカデビルのやたらな「イカ」「ゲソ」ネタに苦笑したり。あれってどこまで関さんのアドリブなのかしら。
『PSYCHO-PASS』咬噛さんと同じ人がイカデビルですよ……。声優さんってホントすごいですね。
敵方の大幹部(?)を演じる本田博太郎さんもさすがの怪演。『ヘブンズフラワー』の時も怪しい悪役やってたけど、変な役お上手だなぁ。
最後、クレジットが終わった後で「地球のヒーローは彼らだけではない」って言ってキカイダーのシルエットが映ったんだけど、あれは夏の映画の前フリなのか、それとも来年も「スーパーヒーロー大戦」やるからというフリなのか、はたまたギャバンみたいにキカイダーだけで映画やっちゃうよ、なのか、どれなのかなぁ。
まさかただ「見せただけ」じゃないだろうし。
石ノ森ヒーローをてんこもりにするのは正直もういいんじゃないかと私は思ってるんだけど、まだやるのかなぁ。キカイダー単独でリメイクならありかとも思うけど。
映画
2 Comments
なんだかヒーロー界隈もえらいこっちゃな事態になってますねえ(笑)。
返信削除キカイダー単品リメイクもありですか。
僕が一番好きなのはマイナーを通り越してシリーズ中清清しいほど無視される「kikaider 00」なのですがね。
玩具のSICを使用したジオラマ小説形式の作品なのです。
最後の最後で「読者で人間のあんた(当時13か)だってキカイダー00と同じくらい、今生きている人生の〝存在理由〟は生誕した瞬間に達成されてる」とか感じちゃった衝撃と言ったら……。
��本田博太郎
おお、出てたんですか。カブト以来ファンですよ。
そろそろ黄川田将也@本郷猛たるTHE FIRSTシリーズを復活してほしいな~なんて思ってます。
��創様
返信削除こんにちは[E:happy01]
本当にヒーロー界は無茶苦茶なことになってます。
「勢揃い」は確かに楽しいですけど、あまり何度もやると値打ちがなくなるというか、「お祭り」感が薄れます。
一旦休んだ方がいいのじゃないかと個人的には思っています。
私はリアルタイムで昭和の『キカイダー』を見ていた世代なので、やはりその当時の印象が強すぎて[E:coldsweats01]
『キカイダー』や『ロボット刑事』には子ども心に「私たち人間は彼らより“まとも”なのだろうか?」と思わされました。
単独リメイクされるのか、またゲスト出演するだけなのか……どうなのかなぁ。
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