※以下多少ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意ください!!!
『キョウリュウジャーvsゴーバスターズ恐竜大決戦!さらば永遠の友よ』(相変わらずタイトル長い(^^;))、観てきました。
平日の午前中回に行ったら、ほぼ貸切状態。他には親子が一組だけ。
寂しい。
っていうか、一人で戦隊映画見に来る私、完全に不審なおばちゃんだよね。風邪予防のマスクもしてたし。
まぁそんな白い目に負けるようではねー。ヲタはやってられません。
で、映画です。
出かける前は「キョウリュウジャー見に行ってくる!」という気持ちだったのですが、映画館を出る時には「ゴーバスターズ見てきた!」という気持ちになってました。
「きゃーっ、エンターさん!エスケイプ姐さん!樹液!陣さんっ!」とゴーバスチームにばかり歓声(もちろん心の中で)。
そんなにゴーバス好きだったのか私。
まぁ、『キョウリュウジャー』はまだ最終回前で毎週見ているわけで、久しぶりのゴーバスチームの方がより「見られて嬉しい♪」になるのは仕方がない。
陣さんは予告CMにも登場してたけど、エンターさん&エスケイプ姐さんまで復活するとは思っていなかったので、嬉しい驚きでした。二人とも陣さんより出番多いし(笑)。
いやぁ、ほんといいキャラだよね、あの二人は。格好いいもん。
アミィ&ヨーコちゃんのコンビが生身でエスケイプ姐さんと戦うところ、いかにも坂本監督の趣味っぽくて、大いに楽しみました。3人揃ってバッ!と前後開脚、3人とも体柔らかい~~~。
「こっちがゴクでこっちがマゴク」も懐かしく。
エスケイプ姐さんに「こっちがー?」と訊かれてみんなで「ゴクーっ!」って返すのやりたいよね。
「そしてこっちが?」
「マゴクーっ!」
「おまえたち、なかなかいいものみたいね」
「うぉーっ!」
みたいな(笑)。
ヨーコちゃんの太ももも懐かしかったし、なんか目の付け所がおっさんなんだが(爆)。
出て来るだけで喜べるゴーバスチームに比べ、キョウリュウジャーチームはなんか物足りなかった。ジュウレンジャー&アバレンジャーと歴代恐竜戦隊が集合して、名乗りとかもこう、全部見せなきゃいけなくて、じっくり描いてる暇がない。
それでなくても1時間強しかないのに、色々てんこ盛りだからなー。
アバレンジャーもジュウレンジャーも見ていなかったので私には「キョウリュウジャーの出番を奪っている」としか思えないところも(笑)。ファンの方々にはきっと懐かしく嬉しい映像なのでしょうけどね。レッド役2人とも本物ですし。
ジュウレンジャーのレッド、ゲキさん(の中の人)はもう俳優業を引退しているにも関わらずこの映画に出演なさってくださったそうで。
戦隊やライダー映画には「時を超える力」がありますねぇ。
坂本監督だからアクションは生身も変身後も見応えたっぷりで、爆発しまくりで、アクション好きとしては大変楽しい。特撮のアクションって、いわゆる普通の「アクションもの」とはまた違うワクワク感がある。
ウッチーファンとしては「出番少なくない!?」って感じでかなり物足りなかったけど、のっさん、リュウジさん、ウッチーの年長トリオシーンは楽しかったです。
のっさんとウッチーの中の人は同い年で、リュウジさんも一つ下なだけなのよね。そんで実は陣さんの中の人はリュウジさんより二つ下……。パンフレット見てびっくりしました。
本当はリュウジさんの方が先輩なのか。
リュウジさん若く見えるよねー。
キョウリュウジャーチームが敵のダークエネルギーみたいなやつで黒ずくめの悪い「恐竜ハンター」になってしまうところ、見た目以外にはそんなに「黒い」感じがしなくて……黒ウッチー楽しみにしてた割には普通だった(^^;)
そんなにセリフがあるわけでもないのよね、あれ。一人一言ずつ的な。黒ソウジ君格好良かったし、TVシリーズで前後編とかでじっくり見たかったなぁ。
やっぱりなんかキョウリュウジャー的には物足りない感じで、ホウキで戦う樹液とか、遠慮なくかぶってくる樹液とか、最後に陣さんがまた消えちゃう時のなんとも言えない樹液の表情とか、……。
って樹液ばっかりやん(笑)。
鶏アレルギーのヒロムがトリンを見て「うわっ!」となるところも面白かった。「ゴーバスターズ」終わってから犯人役ばかり見てたクロリンがちゃんとヒーロー側にいるのも懐かしく。
オールバックで後ろ結んでる髪型はちょっとどうかと思ったけど(笑)。
隣で弥生ちゃんが「大気圏突入まであと3,2,1!来ます!」って言った時、クロリンが「え?」って弥生ちゃんを見返すシーンもうぷぷ。
弥生ちゃんとゴーバスのミホちゃんってメガネといい「オペレーター」な役回りといい、似たキャラクターだよな、と常々思っていただけに。
あの場面、妙に弥生ちゃんが嬉しそうな表情してるのも気になった。大気圏突入してきちゃ困るんじゃないの?なんでそんなニコニコしてるん、って思っちゃったわ。
EDではエンターさんとエスケイプ姐さんも踊ってて。
きゃーきゃーと喜んでいたらEDの後(だったと思う)にトッキュウジャーパート。そう言えば新戦隊、本編には絡んでこなかった。
すでにそのビジュアル情報だけで十分「なんだこれ」感を漂わせていたトッキュウジャー、動くとさらに強烈でした。ナレーションというかいわゆる「ベルトの声」的なやつが見事に車内アナウンスで、「これは吉本なのか?」「昭和ギャグなのか?」という……。
「乗り換えましてブルー♪」とか「発射しまーす!ご注意ください」とか、なんか、ものすごく脱力しました。
まぁライダーも戦隊も新しいのが始まる時はいつも「なんだこれ」と言ってる気がするので、始まってみればあの脱力感がクセになるかもしれないし、すごく小さい子向けに見えて超シリアスなドラマを展開してくれるかもしれないし、ヒーロー側はともかく敵さん側が格好いいかもしれないし、TVシリーズ始まってみないことにはわかりません。
面白いといいんですけど……。
あと、挿入歌として流れた串田アキラさんの『KA・MI・TSU・KE』が格好良かったです。串田さんの声はやっぱ気分が上がります。
2月に出る全曲集に入るそうな。キャンデリラver.の「VAMORA!キョウリュウジャー」とかトリンの歌とか面白そうですね、これ。欲しい(笑)。
キャンデリラと言えばドゴルド、アイガロン、ラッキューロと4人で「喜怒哀楽」砲みたいなの撃ってました。TVシリーズでこんなのやったっけ?
キョウリュウジャーはこの敵のキャラクターも良かったよなぁとしみじみ。
ラッキューロのストラップ、今からでも発売されないかしらん……。
映画
4 Comments
どうもです、夜でもそろそろ気温が上がってきてますね。
返信削除読んでて戦隊って今まで自分の中にかすってたかなぁ、とふと考えちゃいまして。
ライダーに触れる以前の幼少時からDX戦隊ロボの玩具を持ってた事はありませんでした。だからなのかレゴでやたらロボットを作ってたような(笑)。
ライダー映画といえば平成VS昭和、やりますね。
個人的にライダー的文法・「同族争い」「親殺し」、そして「自己否定」を守りつつ新しいことをやるとなると、
親=自動的に父と称する(すっごい長い歴史のもとの)価値観を捨てて「母にするしかないんでないかい?」と思うんですけどね。
橋本治さん読みすぎで、そんな発想する事自体が男としておかしいのでしょうが(苦笑)。
一人だけ、そんな父にも似た母殺しを行った人造人間がいるんですけどね。
��創さん
返信削除「昭和」vs「平成」のライダー映画はきっとそんな大層なテーマではなく、「なんじゃそりゃ」という話になると思います。これまでの作品から考えて(^^;)
ライダー全員が居並ぶあの絵面のためだけに無理矢理お話作る感じだと…。
最近のライダーには「親殺し」とか「改造人間の悲哀・葛藤」とかは皆無ですからね。
予告で本郷猛が「甘ったれるな!」と言ってるとおりです。
「母殺しの人造人間」っていうと私はコンバトラーVのガルーダを思い出します(古い(^^;))。
��コンバトラーVのガルーダ
返信削除ちゃんといたんですねー知りませんでした。
こーいった役回りはやっぱり悪の立場にいる存在で、主役に当てはめるのは難しいんでしょうか。
僕にとっての「母殺しの人造人間」は、前にも言った小説のキカイダー00です。
父に似た母なる創造主ハカイダー・坂本千草は、
好敵手と戦って満足して死にたい。だから作った=その昔の神のごとき父の要素と、
安寧な死を与えてほしい。だから完全な良心回路なんかいらない=完璧に都合の良い子供を望む母の要素(言い過ぎか?)。
それら人間としての我欲に満ち満ちた、相対的に見ればやはり父ってより母に見える創造主なのです。
そして00はハカイダーを〝恐怖と絶望に震え上がらせて〟殺した後にすべての真相を知るわけで、もはや自分=機械という分類、製造目的・存在意義すら「最初から明確に与えられて、もう達成してしまった」……。
本来的な父たる開発者の海野大に至っては「完成したけど良心回路がない。ならもうどうでもいい」で作中深い関心を持たれないという無残さ。
これは確かにウケないでしょうねぇ。だから自分の中では永遠です。
��創さん
返信削除「キカイダー00」は読んだことがありませんが、漫画版のキカイダーもかなりヘヴィな内容らしいですよね。
もともと石ノ森作品はテーマが非常に深くて、仮面ライダーもこんなはずでは……と最近のを見ていて思います(^^;)
「原作:石ノ森章太郎」とクレジットに出すのはそろそろやめたらどうかと。
キカイダーはまたリメイク映画企画が進んでいるようですが、「親殺し」的な要素はどこまで取り入れられるのでしょうね。
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