図書館へ本を返しに行って。

返すだけで、今回は何も借りずにさっさと帰ろうと思っていたのだけど。

ついつい「新しく入った本」コーナーの方を振り返ってしまったところ(貸し出し返却カウンターのすぐそばにある)。

この可愛い表紙と「ロシア」の文字が目に飛び込んできました。

手に取ってぱらぱらぱら。

カウンターに持っていってしまいました(笑)。

雑貨とか、ふだん特に興味がある方じゃないんですけどね。もうほんと、部屋も車の中も殺風景でゴミしかない。なんかよくわからないガラクタ(仮面ライダーのガチャ商品とかね)はいっぱいあるけど、「ラブリー」なんてあなた。

私から一番遠い言葉じゃないですか、「ラブリー」って。

「ロシアと」ってついてなかったら絶対手に取らない本。

ロシア語の勉強ははかどるどころか、「一応ラジオは鳴らしてるけどほとんど聞いてない」状態なんですけどね。はははは。

まぁそれは置いときましょうよ。可愛いですよ、ロシアの雑貨。

うん、なんというかあったかくて、パラパラめくって写真を見るだけで和みます。文章はちょこちょこっとあるだけなので、1時間ぐらいで読めちゃいました。

奈良町でカフェを営んでる方が書いてらして、ところどころ関西弁が顔を覗かせるところが嬉しい。

以前にも『カナカナのかわいいロシアに出会う旅』という本を出してらっしゃるらしく、


ロシアには雑貨の買い付けでもう10年以上通っていらっしゃるのだとか。でもロシア語はできないそうです。

ロシア語できなくても買い付けとかできるんだ、すごい……。

しかしホントにロシアの雑貨、ラブリーです。表紙に「まるでファンタジー!?ちょっとダサくて、懐かしい」って書いてあるんだけど、「ダサく」ないよ全然!!!!! すごくセンスいいと思う。

もちろん、その「センス」は井岡さんのセンスでもあるのでしょうけど。

スーパーマーケットの牛乳パックでさえ可愛い。

日頃「おそロシア」などと言われている国とは思えない温かみのある可愛いものでいっぱいです。

聖ワシリー大聖堂とか正教会の建物は可愛いというかファンタジックですものねぇ。まさに「おとぎの国のロシアの~♪」という感じ(懐かしのパルナスCMソング)。

写真を見てるとロシアに行きたくなるし、雑貨好きじゃないはずなのに「これ欲しいなぁ」と思ってしまいます。

ソ連時代の貴重なグッズを集めた「USSR博物館」も面白そうだし、「宇宙飛行士記念博物館」もめっちゃ楽しそう。

日本では絶滅危惧種となってしまった「普通の遊園地」の写真にも郷愁を誘われます。またそこの文章に「あやめ池遊園地」や「ドリームランド」という名前が出て来るのが関西人にはツボ(笑)。

あと、「ロシア人は会話が大好き、自然が好き、散歩が好き」ということで、デートや友だちとのおしゃべりも喫茶店などに入るのでなく、外で歩いて2時間3時間と話をするそうです。

へぇぇぇ。

こんなきれいで広い公園が身近にあったらそりゃお散歩するかなぁ、と思ったりしますが、2時間3時間はきついな(^^;)

町のあちこちに24時間営業のお花屋さんがあるというのも面白い。いくら花が好きでも、なぜ24時間?と思いますが、「夜遅く家に帰る時に、奥さんに許しを請うために男性が買って帰る」のだとか。

うーむ。日本ではちょっと考えられませんね(^^;) 酔っ払って遅くなったお父さんが家族のために菓子折ぶらさげて帰ってくる、みたいな絵面は昭和のマンガやドラマにあったけど。

「奥さんにお花」かー。

ロシアの人、ロマンティック。


ロシアにはそうそう行けませんが、井岡さんのカフェには行ってみたくなりました。ロシアの雑貨、手に取ってみたいです。