『仮面ライダーアマゾンズ』仁さん役の谷口さんが光秀役ということで。

「へぇー」と思ってたらディケイドつかさ君が小十郎役キョウリュウブラック・イアンが島左近役。そもそも伊達政宗がキョウリュウグリーン・ソウジ君だったりして、信長は555の海堂さん。(舞台『戦国BASARA』の公式サイトこちら

おー、と思いe+見に行ったら大阪公演まだチケットあるし。

ついポチってしまいました。

あかん、ネットでチケットなんか買えたらいらん金使(つこ)てまう。

観たのは大阪公演最終日7月18日の昼公演。「チケット残ってた」と言ってもかなりギリギリだったので(ポチったの7月の2日でした)席は後ろから2列目。でもシアター・ドラマシティはそんなに大きいホールじゃないしもちろん双眼鏡持って行ったし、後ろだけど中央席だったので舞台は見やすかったです。

急遽思い立っての観劇でしたけど、なんというか、色々と面白かった。

宝塚以外の舞台をほとんど観たことがないので、ロビーの雰囲気からして面白い。……まぁ、観客が圧倒的に女性というのは宝塚もおんなじなんですけどね。「2.5次元」なんて言葉が出てくるずーっと前(100年前)からヅカはある意味2.5次元ですし。

ちなみに宝塚でも『戦国BASARA』舞台化してます。(NAVERまとめ記事) 東京のみだったので観劇できなかったのが残念。

で。

斬劇『戦国BASARA』です。

開演前はずっとスクリーンにゲーム風の「武将紹介」が流れてました。息子ちゃんがWii版を持っているけど私はゲームをやったことはなく。

私のBASARA知識はアニメの1作目2作目、あと実写ドラマ版に依拠しています。

なので千利休のキャラ付けにびっくりしました。わび助さび助っていうのが最初意味わからんかった……。二重人格設定なのね。

一瞥「デカっ!」って思ったんですけど、本物の利休さんも大男だった説があるらしく。うーん、でもあの世で本物の利休さんどう思ってるんでしょう(^^;) まぁそんなこと言い始めたら歴史上の人物はみんな、さぞやドラマやゲームにご立腹だと思うけれども。

扇を翻しての戦闘が面白かったですね。

幸村はとってもアニメっぽいセリフ回しだったなぁ。うん、似てた。

似てたと言えば信長様。

あのセリフ回し!!!

海堂さん=唐橋さんって全然信長様っぽくないイメージだったのですが、さすが役者さんですねぇ。「第六天魔王」と呼ばれるカリスマ武将を見事に演じきっておられました。

若本さんのあの独特の信長口調も再現されてましたし。

……大変だよね、信長の役やる人。『BASARA』で信長ったらやっぱり若本さん風から逃れられない部分が。

実写ドラマ版のGACKTさんも若本さんぽいセリフ回しだったもんなー。「興が過ぎるぞぉ、光秀ぇ」ってセリフが最高に良かったんだけど。(さすがにそのシーンの動画はないので7話の予告)


たとえば大河ドラマだったら「その人なりの信長」を演じればいいけど、そもそもがゲームの舞台化で、観る方も「ゲームの再現」をある程度望んでいる以上「似せる」必要はあって、でもだからってただの物真似になってしまってもつまらない。

難易度高いですよねー。

信長はあんな衣裳ですし、最後、挨拶に出てきはった時ほんと汗だくで。宝塚の2回公演でもいつも思うけど、「これをもう1回やるのか」と思うと……役者さんってすごい。

カーテンコールで挨拶しはった時の唐橋さんは信長様というより海堂さんで、なんかほっとしたというか(笑)。素は海堂さんぽいのに信長様できちゃうの、ほんとすごい。

で。

実写ドラマ版の光秀がすごぉく光秀で、「生身で光秀できるってどーゆーこと!?」と思ってたんですが。

仁さんの光秀も素敵でした♪

アマゾンズの仁さんのキャラと光秀って共通点あるな、と思いました。

確信犯的な狂気というのかな。狂ってるけど狂ってることに自覚あって喜んで狂ってるみたいな。

まぁ仁さんには感じる悲哀が光秀にはあんまりないけど。

途中で光秀やられちゃって「へ?」と思ったけど、最後にはちゃんと「敵は本能寺」になったので良かったです。

「あなたが入ってくるのを感じる!」みたいなセリフがあって「ファッ(゚Д゚) !」ってなりました。そーゆー仲なのか(違うだろたぶん)。

本物の光秀がなぜ信長を討とうと思ったのかわかりませんが、このお芝居の光秀は信長様が好きすぎて「私の手で!」と思った感じ。他の武将につぶし合いさせて信長様と二人きりになりたかった……。

あとアニメっぽいというか「本物」知らないけどすごく「キャラクター」っぽかったのが後藤又兵衛。セリフまわしもすごくうまかったし、ずっと膝曲げて立ってる感じで全身からヘタレ感を放出してる。

公式サイト見たら演じてる汐崎くんってすごい美形なのに。

ほんと、役者さんってすごいねぇ。

キョウリュウジャーの時に「生身アクションも決まってるなー、格好いいなぁー」と思っていたソウジ君。政宗役、カッコ可愛かった。キョウリュウグリーンって「斬撃の勇者」だったわけで、「斬撃」から「斬劇」へ華麗に転身したと……。

同じくキョウリュウジャーに出演していたイアン=斎藤くんが島左近。

アニメ1作目&2作目には出てこなかったキャラですが、滋賀県民なのでしまさこにゃんは知ってます。(“しまさこにゃん”参考ページ

BASARAでは「ラテン系ばくち打ち」というキャラ付けだそうで、慶次とサイコロ勝負するシーンが。

負けて物まねしてました。「じゃあ勝家の物まね…いや、あいつ暗いからできないや」と、「刑部と元就と半兵衛」(と思ったけど自信ない。間違ってたらごめんなさい)に変更。客席ウケてたからきっと似てたんだと(よくわからなかったBASARA素人(^^;))。

息子ちゃんにキャストを説明した時、「あー!島左近がキョウリュウブラック!あー!わかる!」と言ってたんだけど、確かになんか似合ってる気しました。ゲームの左近知らないけどすごくハマってる感じ。

テンション高い叫びキャラが多い中、左近の存在は癒しでした♪

小十郎役のつかさ君は立ち姿も剣さばきも格好良かったし、「ディケイドの時よりうまくなったなー」と。つかさ君ってセリフがこう、あれだったじゃないです(笑)。シリーズ終わる頃にはあれが“味”にもなってましたけど。

みんな頑張ってるんだなぁ……と、すっかり親戚のおばさん目線。

最後、まず幸村が挨拶して、カーテンコールで政宗が挨拶。さらにもう一度カーテンコールで光秀と信長様がご挨拶。

光秀=谷口さん、「ブロマイドが売れるとまた大阪に来られるから」みたいなぶっちゃけ話をしてはりました。「いや、僕は来られないですけど」と(谷口さんは今回でBASARA卒業だそう)。

それで信長様=唐橋さんが「谷口さー、谷口さー」から挨拶を始めるという(笑)。

公演千秋楽当日に舞台『戦国BASARA』の次回作決定発表があり、ブロマイドの売り上げがいいのか(笑)、無事またドラマシティでも公演があるもよう。

さすがにそうしょっちゅうは観に行かないと思いますが……また急にポチっちゃったりして!?

ともあれ、宝塚とはまた違う2.5次元、堪能いたしました。