今年もGWのびわ湖ホールに行ってまいりました。
「ラフォルジュルネ」を卒業し、去年から「近江の春~びわ湖クラシック音楽祭」となったびわ湖ホールのフェス。

今年は4月27日、28日の開催でした。
私が行ったのは2日目28日


玄関のところに公演ラインナップが貼りだしてあります。

小ホールはすべて完売!
最終的に午後の大ホール公演も当日券で完売したということで。
大ホール完売ってなかなかすごい。
小ホールは300席ぐらいだけど、大ホールは1800席ぐらいあるのに。

開場時間よりだいぶ早めに着いたので、ちょっと琵琶湖畔を散策。
この日は薄曇りで写真はボーッとしていますが、前日の強風もおさまり、寒すぎず暑すぎず、心地よい気候でした。


音楽が聞こえてきたので館内に戻ると、京都市ジュニアオーケストラがレイクビューコンサートのリハーサル中。


わかりにくい写真ですが、9時半の時点でロビーにはけっこうな数のお客さん。「リハでネタバレしちゃうじゃ~ん」と指揮の広上マエストロが言ってらっしゃいました。
リハの風景を沼尻芸術監督自ら撮影していたり。

小ホール公演と時間がかぶっていたので本番は聞けていませんが、沼尻芸術監督も飛び入り参加なさったのだとか。
で。
今回私がチケットを取っていたのは小ホール一発目の三浦一馬さんの公演
生のバンドネオン!!!


しかもオールピアソラプログラムです!
なんて朝の10時にふさわしい(笑)。
演奏の途中で三浦さんが「やっぱりいかにも夜って感じですよね」と笑いながらおっしゃってましたけど。

いやぁ、ほんと、小ホールの中だけ別世界って感じでした。
控えめに言って最高だったし、アンコール含め50分程度とはいえ、こんな中身の濃い演奏を1000円で聴いちゃっていいの!?と思うぐらい。

前の方の席だったのでバンドネオンの蛇腹を閉じる音とかボタン(?)を押すというか叩くような音も聞こえ、華麗な指使いもばっちり見え、五感で演奏を堪能。
やっぱりライブはいいですねぇ♪

ピアノの山中さんもMCで「バンドネオンの音はズルい」とおっしゃっていましたが、ほんと雰囲気のある音色です。
アコーディオンとはまた違う、憂愁に満ちた、なんとも色気のある響き。

また山中さんのピアノがいいんですよね。
ダイナミックでドラマティック。
バンドネオンだけでも、ピアノだけでもない、音の広がり。

もうね、ずっと宝塚の舞台が目に浮かんじゃって。
物語が見える。
ヤンさん(安寿ミラ)が踊ってるのが見えるわぁぁぁぁぁぁ。
「アディオス・ノニーノ」では八百屋舞台で裸足で踊る姿が……。八百屋舞台の上に花で埋め尽くされた柩があって、そこに上から一条の光が射して……。


・フーガと神秘
・天使のイントロダクション
・天使のミロンガ
・アディオス・ノニーノ
・ブエノスアイレスの冬
・アレグロ・タンガービレ

と、「これだけでフルコースな濃いプログラムだけど、やはりオールピアソラならあの曲をやらないと」ということで、アンコールは「リベルタンゴ」

はぁぁぁぁぁ、たまらん。
圧巻の演奏でした。どれだけ拍手しても足りない。
ほんと、朝10時の一発目に持ってくる公演じゃないでしょ。次の公演の開場遅れちゃってたし。

バンドネオンを生で聞くことなんて一生ないかもと思っていたので(演奏者さん、多くはないし)、びわ湖ホールありがとう、ほんとありがとう、とアンケート書いてロビーに戻るとそこではサイン会が。

そうだ、忘れてた、ラフォルジュルネの時から終演後に出演者さんのサイン会がある!
小ホールから出るのとアンケート書くのにけっこう時間がかかったのでもうあんまり人が並んでなくて、タイミング的に滑り込みだったかも。
取るものも取りあえずその日の演奏曲チラシにサインを頂きました。
CDは後から購入。CDにサインしてもらう方が値打ちあったけど、びわ湖ホールでもらったことがこれはこれでよくわかる(^^;)

(右上が三浦さん、下が山中さんのサイン♪)

今このCD聴きながら書いてますが、キンテート(五重奏団)での演奏はまた雰囲気が違って素敵です。でもピアノとのシンプル編成演奏(しかも生!)ほんと良かった。はぁぁぁぁぁぁ。



ちなみに来年のびわ湖クラシック音楽祭は4月25日・26日だそうです。GWではないというか、そこから休めちゃう人も世の中にはいるのかもしれないし(なんというホワイト企業だ羨ましい)、GWの前夜祭・前哨戦的な日程。
来年も三浦さん来てくれないかなぁ。びわクラじゃなく単独公演でもいいよ…。