【はじめに~\おのれ朝日放送/~】

やっと最終回見ることができました。

関西では高校野球でニチアサの放送がズレるのは毎年のこととはいえ、今年は台風10号のせいで野球が順延、11日の分が放送されるはずだった予備日の18日(日曜)が飛んでしまい、最終回が関西地区だけ26日(月曜日)になるという大惨事

これまでは木曜・金曜連続で未放送分を消化、最終回は他の地域と同じ日に合わせてくれていたのに。

途中がズレるのだって嫌だけど、最終回まで時空の歪みに吸い込まれるとは……。

\おのれ朝日放送/

今年だって木曜・金曜とか金曜・土曜とかに放送できないことなかったでしょ?なんで??ねぇ、なんで???プリキュアとリュウソウジャーはともかく、ジオウは最終回だよ。最終回だよ!?

何度も書いてるけどこの変則放送のせいで「W」の時はラス前の一番いい回(実質的最終回)を見逃してしまったんだ(泣)。あれ以来8月は放送スケジュールの確認を慎重の上にも慎重に……。

関西だけの話だから、ライダー公式をフォローしてても情報出てこないし、関西だけの話だから公式さんは「いよいよ最終回!」ってまだその前を見てないのに煽ってくるし。

昔は「高校野球で関西では放送されない回があるからそこは本筋と関係ない話にする」だったらしく、別の日でも放送されるだけ今の方が100倍マシだけど、日がズレるとTwitterで他の人と一緒に実況を楽しむことができないし、見る前や後に公式さんその他の情報を漁って楽しむこともできない。

なぜ関西地区のライダー民だけが毎年こんな目に(´・ω・`)

ウィザードから終わるのが9月末になって、放送がズレてもまだ最終回までには間があったんだけど、エグゼイドでまた8月終わりに戻ってしまったんだよなぁ。

夏映画や冬映画との兼ね合いもあるんだろうけど、9月終わりのままならここまで\おのれ朝日放送/を連呼することはなかったのに。

そもそも8月終わりになったのがディケイドの時……

\おのれディケイド/

うう。
でも好きよ、つかさ君。

【本題~リセットされた世界~】

で。
ジオウの最終回というか最後の3話。
関西では23日(金)、25日(日)、26日(月)という怒濤の放送スケジュール。
一週待たずにすぐ次が見られると言えばまぁ……そこまで3週近く待たされてるけど……(4日の放送の後、23日までなかったんだから)。

正直どこまで話進んでたんだっけ……?ってなったもんね。「チェイスさん来るーっ!」って予告しか覚えてなかった。
47話、48話のチェイスさんエピソードはすごく良かった。チェイスさんが仮面ライダーチェイスになる前、魔進チェイサーだった頃の話、設定がものの見事に活かされてハマってた。剛ちゃんの名前を出されて「うっ!」って頭抱えるのも良き。

でも剛ちゃんとチェイスさんの話をゲイツが知っているってことはこれ、完全に夏映画の後の時間ってことで……。CMで「真の最終回!」って言ってる夏映画のエピソードの方が先にあるってことはええっと???

夏映画では最後、消えたと思ったゲイツ達&死んだと思ったウォズさん、しれっと復活してたから、破り捨てられたはずの逢魔降臨暦もしれっと元に戻ってたんだろうとは思うけど、一体どういう辻褄で……。

ともあれ魔進チェイサーのままでも「人間を守って」命を落とすチェイスさんに、「おまえには友がいるぞ」と語りかけるゲイツ、すごくいいシーンだったよね。実際にはパラレルというか、歴史が歪んだためにドライブやマッハが存在しない世界から来たチェイスなんだろうけど、それでも剛ちゃんや“あったはずの過去”がフラッシュバックして。

それにこの、ゲイツがチェイスを抱いて最期を看取る図、そのまま最終話の「ソウゴ君がゲイツを抱いて最期を看取る」シーンの“予告”みたいになってるし。
「おまえには友がいる」ってチェイスに語りかける役が、ソウゴ君じゃなくゲイツだっていうのが、ほんとによくできてるなぁと思う。

夏映画の中では、「もう死んでる奴を助けるために俺たちがリスクを取る必要が」とか言ってたゲイツがさ。
「おまえを助けようとしている友がいる」って、チェイスさんに伝える。そして「俺たちもおまえの友だ」って。

(つい「おまえには(稲葉)友がいる」と入れたくなりますけども。うぷぷ)

しかし最終回、ソウゴ君を守って、ソウゴ君の腕の中で息絶えるって、ゲイツほんま本望やったやろな、と。どんだけヒロインやねんと。
惚れた相手が「うぉーっ!」とオーマジオウの力を引き寄せてしまうぐらい嘆いてくれるってほんと、これ以上の死に様はない。

何話か前の、「自分の願望の世界に行ったきりになる」話でゲイツ、「永遠にソウゴ君に告白し続ける世界」に行ってたでしょ。
え?ゲイツの願いって2068年が平和になってることじゃないの? ソウゴ君に告白することがゴールなの!?とさすがにびっくりしてしまった。

しかもソウゴ君の返事は聞いてない。
思いの丈を正直に口にできる、それだけでOKだ、という世界。

愛が過ぎる。

でもそれでソウゴ君オーマジオウになって、オーマジオウになったらもうスウォルツなんか目じゃなくてあっさり撃破、そして「オーマジオウになることによって自分がオーマジオウになる時空を破壊する」……。

ソウゴ君にとっては何よりゲイツやツクヨミが生きている世界を取り戻したいだろうから、最後のあの、「2018年9月に戻ってゲイツやツクヨミ、ウール君オーラちゃんもみんなおんなじ高校に通ってる」な世界を創造するのはわかるんだけど。

わかるけど、ちょっと、なんか、「えー」と思ってしまったなぁ。

安易とまでは言わないけど、夏映画の、「ソウゴは最凶最悪の魔王になどならない、だから歴史が変わってゲイツたちは消えちゃう」「でもこれでいいんだ」な結末がすごく良かっただけに、「全部なかったことになるのか」と。

ここまでの苦しい戦い、葛藤、色々な苦難を乗り越えて育んだ友情……それらがあればこその絆じゃないの、と。
死んでしまった人達を生き返らせるにはリセットするしかないだろうけど。

ビルドとは違う結末にしなきゃいけないしなぁ。

ビルドも「スカイウォールが存在しなかった世界」を生み出すことでみんなを生き返らせるというか「平和な世界」を実現したじゃない?
そして救われた世界に、戦兎くんの居場所はなかった。
居場所はないけど万丈がいて、「世界に二人ぼっち」の時間が始まった。

他の誰も二人のことを覚えてないけど、お互いはお互いのことを――その苦難を覚えていて。

ジオウももしかしてゲイツとソウゴの二人ぼっち世界来るかと思ったけど、同じにはできないわな。

ビルドの最後、「スカイウォールがない世界」=ジオウの世界、みたいに繋がっちゃってたけど、世界は何度作り直されるのか……。

ともあれ作り直される様を、つかさ君と海東くんがツーショットで眺めていたのは超超超良かった!

最終3話の二人のイチャイチャっぷり、ほんとディケイドファンには最高に楽しかったよ。お宝を使ってつかさ君を助ける海東くん。特に打ち合わせをしたわけでもなさそうなのにしれっと混じってくる海東くんと、おそらくはそれを見越して作戦を立てているのであろうつかさ君のツンデレな関係性がたまらん。

「最高だよ、つかさ。世界の終わりに2人で戦えるなんて」とか言ってたよね、海東くん。
どんだけつかさ君のこと好きなん(爆)。

なんか、作り直される世界を眺めている2人を見ていたら、つかさ君と海東くんも「世界を救うために自分の世界からは弾かれて、時空の狭間に2人きりになった」のかな、とか思ってしまった。
結局つかさ君の過去って曖昧なままな気がするんだけど、「世界は諦めても、人々は救わなきゃな」(このセリフ格好良かったなぁ///)ということで人々を救って自分の世界は消えてしまったか、自分だけ弾かれたかして、記憶も失って……。

でも海東くんだけはつかさ君のことを覚えているのだ。
愛が過ぎる(爆)

ディケイドから平成ライダーを見始めた私にとっては、平成ライダーの締めとしてこんなにもつかさ君と海東くんがフィーチャーされたのほんとに嬉しい、ありがとうスタッフ。

あと。

ミハル君も、ちゃんと未来で生き返ったのかな。
歴史が変わって――というか、思いきりリセットされたんだから、仮面ライダーアクアが過去にやってきてそこで殺されちゃうってことはなくなったはずだけど、ウール君やオーラちゃんのようには最後映してもらえなかったでしょう。

チラッとでもいいから、ミハル君の元気な姿も映してあげてほしかったなぁ。ゲストなのにまさかの死を迎えさせられてしまったミハル君、不憫すぎた

それとウォズさんは。
ウォズさんにはこれまでの記憶が残ってるみたいではあったよね。
学校の先生とかには転生せず、時間を外側から眺める人のまま、「我が魔王」の新たな成長を見守っていくのかなぁ。

テレビ本編ではウォズさんの正体暴かれなかったというか、そもそも未来のオーマジオウの従者なんだったっけ? 色々ありすぎてもう設定がよくわかんなくなってる…。もしも未来のオーマジオウに仕えている人間だったのなら、「オーマジオウの歴史」が消滅した時点でウォズさんも違うふうになってそうだけど、最初から「時間の外にいる人」なら影響を受けないのかもしれない。

夏映画の設定通りなら影響を受けずに存在できるか……。
それはそれで、ウォズさんだけが「世界に一人ぼっち」で寂しいよね。ウォズさんだけがすべてを覚えているなら(全然寂しそうな顔はしてなかったけど)。

ソウゴ君がオーマジオウになって、「祝え」って言われて「は?」ってなってたウォズさん。あんな形でオーマジオウに――魔王になってほしくなかったんだろうなぁ。あのウォズさんが祝うどころじゃなくて、「祝え」と言われてさえ戸惑ってたの、良かったな。

ゲイツのVシネはあの最後の流れのまま、高校生のゲイツがライダーになるお話みたいだけど(予告映像を見た感じでは)、冬映画ではどうなるのかな。ソウゴ君が最善最良の魔王に足を踏み出すところが描かれるのかしら。
とりあえず、あの流れのままだとライダーに変身できないよね。

ビルドにしてもジオウにしても、人々を救うためにはリセットするしかない、みたいな結末になってしまったけど、「人を救う」ってどういうことなんだろうなぁ。それぞれが苦しみながら戦って、戦ったからこそ「リセットも可能になった」ではあっても、「なかったこと」にするのは、それは本当に救いなんだろうか――。

ゲイツ、せっかくソウゴ君の腕の中で死ねたのにな。
(死を美化してはいけないけども)


(ソウゴ君というか奥野壮くんはほんと終盤いい面構えになって、見事にジオウをやりきったよね。あれでうちの息子ちゃんより若いとは……)