11月12日、東寺にお参りしてきました。
以前、2018年の2月にお友だちと訪れて以来、およそ2年半ぶり。その時母に「え~、いいなぁ、私もずっと東寺行きたいと思てんねんけどなぁ」と言われたことを思いだし、「行けへん?」と誘ったところ、「行く!」と即答。久々の母娘デートとなりました。

母とは京都駅で11時に待ち合わせ。私は滋賀から、母は兵庫から。母の乗った電車が15分ほど遅れた上に、「西口改札で」と言っていたのに母が東口の方へ行ってしまい、合流できた時にはもう11時半。

とりあえず腹ごしらえを済ませ、歩いて東寺へ。
東門に着いたのは12時半頃でした。
朝はどんより曇って肌寒かったものの、着いた頃には青空が広がり、色づき始めた木々と相まって五重塔が美しい。

前回は持ってくるのを忘れた御朱印帳、今回はちゃんと持ってきたので、まず食堂(じきどう)で御朱印をいただきました。

さすが東寺さん、御朱印も8種類ぐらいあるんですが、弘法大師様のものとご本尊薬師如来様のものを。

食堂の隅に、火災で焼けて完全には修復されていない仏像が展示されていたのですが、元に戻っていないからこそ風情があるというかなんというか、印象深かったです。
焼けた木肌の質感、そうであってもなお仏。

続いて講堂の「立体曼荼羅」を堪能。
16軀の国宝と5軀の重要文化財の仏像で織りなされる密教世界。(※当日は1軀が修理中でご不在でした)
仏像好きにはたまらない、何時間でも見ていられる空間です。はぁー、楽しい。

そして金堂にはご本尊、薬師如来様
金堂の建物は国宝。すっかり雲が消えた空に映える~(*´∇`*)


五重塔(これも国宝)も絵に描いたような。


五重塔の初層内部も観覧。中には入れませんが、安置された仏様や壁画、柱に描かれた龍などを外から見ることができます。
(※講堂の立体曼荼羅と五重塔初層は10月31日から12月13日までの特別公開でした。拝観時は東寺さん公式サイトでご確認ください)

朝の肌寒さはどこへやら、暑いぐらいの陽気になって絶好の行楽日和。お庭の散策が楽しい♪

前回訪れた時は修理中だった大師堂がすっかりきれいに。

共通券を購入していたので、すぐ近くにある観智院にもお詣り。宮本武蔵の描いた「鷲の図」「竹林の図」が見られます。
枯山水のお庭も美しく、ぽかぽか陽気の中、何時間でも縁に座って眺めていられそう。(しかしこれはあまりいい写真ではないな、石庭わかりにくい)

書院を飾る「四季の図」がとても美しく、爽やかで、「こんな家に住みたい」と思ってしまいます。

お茶室も素敵だし、虚空蔵菩薩様は唐時代のものということでお顔が日本のものとはかなり違って興味深い。
菩薩様はそれぞれ動物の上に乗ってらっしゃるんですが、前に来た時「迦楼羅」を「かるら」と読めず、「かろうら?」と思ってしまったのが大変悔しかったです。カルラ神のことは知っていたのに……ぐぬぬ。

最後に宝物館で「東寺名宝展~国宝十二天屏風と経典類~」を拝見して東寺参拝終了。屏風そのものの見事さはもちろん、密教で特に重要視される「十二天」という考え方が面白かったです。
2階に展示されている6m近い高さの千手観音像も圧巻。
宝物館は春期と秋期、年二回の限定公開、前回は閉まっていたので、今回観覧できて良かったです。

東寺だけでほぼ3時間、たっぷり楽しみました。
若い頃バスガイドとして何度もそばを通りながら参拝できないままだった母が、「50年来の夢が叶った」と喜んでくれたのが嬉しかったです。

次は京都水族館と鉄道博物館に行こう!と約束して帰路に。さて、いつ行こうかな。