(※以下ネタバレあります。これからご覧になる方はご注意ください)




Vシネクスト『魔進戦隊キラメイジャーvsリュウソウジャー』観てきましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!
うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

良かった。
マジ良かった。
スタッフの皆さんありがとう、これを作ってくれてほんとにありがとう。
最高オブ最高です。ワイズルー様は出てこないけど、クレオン出て来るし、ガルザ様もヨドンナ様もご健在な時間軸、ういちゃんのことにもちゃんと触れられていて、あの最終回の記念写真も重要な小道具、本当によくできてました。

素晴らしい!!!

とはいえ。
もう観てから2週間以上経ってしまいまして。
記憶がだいぶ曖昧に……。

近所で上映してるんなら2回と言わず3回でも観に行きたいぐらいなんですけど、残念ながら滋賀では上映していない。どころか緊急事態宣言にともなう映画館の休業で、公開予定の4月29日には関西の映画館は全滅
他の地域では公開しているのに……ひどい、ひどすぎる……。

5月27日現在も大阪と東京の映画館は閉まったまま。こんなことがあっていいのか、いやよくない反語!

ほんとにねぇ。
あんまりだよねぇ。
幸い京都の映画館が再開したので観に行きましたけど、こんな楽しい作品を全国一斉に観られないのは哀しすぎる。今からでも滋賀で上映してくれてええんやで、東映さん……。

5月21日からは各配信サイトでの配信も始まっていますが(Amazonさんだとこちら)、映画館の大きなスクリーンで観る戦隊アクション、ほんっとに楽しいので、こういう期間限定系、常に全都道府県で公開してほしいです、ううう。

特に今回坂本監督ですからねアクションのキレがハンパない!
劇中劇で色んな種類の「ヨドン映画を撮る」という趣向なので、時代劇アクション(剣戟)、レディースのケンカアクション、警官と大泥棒のスピーディーでスタイリッシュな追跡劇とタイプの違うアクションがこれでもか!と楽しめる。

しかも素面!

ヨドン映画世界ではキラメイジャー、変身できない設定だし、リュウソウジャーもリュウソウ剣(だっけ?)封印してもう変身できない。もともと大好物の生身アクション、坂本監督だからほんとにいちいち見事で、敵の上着をくるっとひっくり返して倒すとか、敵を捕まえてその敵の銃で別の敵倒すとか、細かい部分がたまらない。

「これよ、これ!これが見たかった!!」という格好いいアクションのオンパレード。
坂本監督、さぞノリノリでアクションつけたんだろうなぁ。メイキングもめっちゃ楽しそうだぞぉぉぉぉぉ。

えーっと、もうだいぶ記憶が曖昧なんだけど、お話はマブシーナちゃんと宝路さんが二人で映画館に入って行くところから始まります。「特別に無料上映!」みたいな感じで客を集めているこの映画館、もちろんヨドン軍の罠。ムービー邪面の力により、客はみんなスクリーンの中――ヨドン映画の世界に取りこまれてしまう。

が。
暗いところに入ると寝てしまう宝路、スクリーンをまったく見ていなかったのでムービー邪面の影響を受けず、気がつくとマブシーナがいない。他の客もいない。

一方その頃充瑠くんは港でお絵かき。為朝に勧められた絵画コンクールに応募する絵を描こうと頭を悩ませている。港の景色をスケッチしてみるも、どーも興が乗らないひらめかない。
(タメ君、「将来絵で食っていけるように」とか言って充瑠にコンクール勧めるんだけど、チラシを見る限り子どもの夏休みコンクールみたいなのにしか見えず、もし入選してもあんまり将来の仕事に結びつきそうにない気が^^;)

そこへどんぶらこと桃太郎ならぬコウが。

さすがリュウソウ族、筏で現れるんだよ。どっか外国から日本に戻ってきた設定なんだよ、筏で。
入国審査どうなってんの!? 検疫は!!!
(そもそもパスポートとか持ってないよな、リュウソウ族)

もうなんかこの登場の仕方だけで笑っちゃって、リュウソウ族万歳!な気分になります。テレビシリーズ前半見てる頃は、リュウソウ族出てくるだけで自分のテンションがこんなに上がるようになるとは夢にも。

で、コウは充瑠くんに、仲間との待ち合わせ場所まで道案内を頼みます。地図(なんと羊皮紙みたいなやつだったよ、さすがリュウソウ族)が濡れちゃってよく読めないとかで。

コウが待ち合わせていたその場所は映画館で……あれ? 順番がよくわかんなくなってるな。コウがやってくる前にもちろん他のリュウソウメンバーはスクリーンに取りこまれてて、他のキラメイメンバーも取りこまれちゃって、もちろんコウと充瑠くんもヨドン映画世界に入ってっちゃうんだけど。

寝てたおかげで一人助かってた宝路が映画館を出るとそこにカナロとオトちゃんが……いたよね? うん、いた。もう時系列がよくわかんなくなってるけど、追加戦士は追加戦士同士。しかも二人とも「お兄ちゃん」。

そしてそして、映画館の呼び込みをしているパンツスーツのメガネ美女、しかしてその実体はもちろんヨドンナ様! カナロがヨドンナ様に求婚するのもお約束。いやぁ、もうあのカナロのテーマ、完全に婚活BGMだよね。

宝路とカナロは映画世界には取りこまれず、ガルザ様と戦ったり。オトちゃんはキラメイジャー基地で博多南さんと一緒にお留守番。

取りこまれたリュウソウ&キラメイの面々はムービー邪面と、ムービー邪面から生まれた監督マイナソーによりヨドン映画のキャストとして働かされます。
この監督マイナソー(複数いる)の声が水島裕さんなんですよね。沁みるわぁ~。

マイナソーが生まれるということはクレオンがいるということで。

これ、結局リュウソウ本編でまったく説明されなかったよね。もしもクレオンが途中で倒されたりしたらマイナソー生み出せなくなるんだけど、その辺ドルイドンの皆様はどういうふうに考えてたんだろ。てかほんとにクレオンのあの能力(というか“あの汁”)、一体何なのか。クレオンが生まれた星――彼の属する種族は全員“あの汁”を分泌するの???

ワイズルー様とケンカして、家出して地球に戻ってきたクレオン、ヨドン軍に掴まり、ヨドンナ様直々に「おいこら、もっと出せ!」と汁を絞り取られます。ヨドンナ様に足蹴にされ、鞭打たれ、「あのキノコの宇宙人」呼ばわりされ……。

最終的にマブシーナ達に助けられたクレオン、「しゃーない、そろそろ許してやるか」とワイズルー様のもとへ帰っていきます。ワイズルー様とクレオン、この先も末永く、ちょこちょこ地球に悪さしに来てほしいですねぇ。いや、悪さじゃなくグレートショータイムしに来てくれ。

ヨドン映画世界にキャストとして取りこまれた人間たちは、監督マイナソーの思い通りに体を動かされ、撮影から逃げることができない。
バンバ兄さんとしぐたんは時代劇で剣を交え(楊枝くわえた浪人風のバンバ兄さん、似合う!)、トワくんと瀬奈お嬢さまは大泥棒と婦人警官で鬼ごっこ、アスナと小夜さんはレディースの頭として抗争、メルトとタメ君はカジノで頭脳戦。

適材適所というか、それぞれのキャラクターが生きてて本当にアクションが楽しい。小夜さんがレディースなのはちょっとびっくりだったけど、小夜さん合気道やってる設定あったんだっけ、相手の力をうまく利用しての投げを披露して、アスナに「今のどうやったの!?教えて!」と迫られたり。
アスナはアスナで素手でドゴォンと壁ぶち破ってくれたり、楽しませてくれる。

メルトとタメ君だけ静かな対戦なんだけど、ちゃんと途中からアクションも披露。

そしてコウと充瑠くんは学園ラブコメミュージカル。
しかしこのヨドン映画、「ヨドン原人」とかってタイトルでおどろおどろしいタイトルバックなのに、時代劇あり学園ものありで、まったく「ヨドン原人」が出てこない。各パート撮り終わったら満を持して怪奇特撮ものパートを撮るつもりだったのかなぁ。

ヨドンナ様は闇エナジーが集まりさえすればいいんだけど、クリエイティブなムービー邪面は自分の納得のいく映画を作りたい。「ヨドンナPは現場のことをちっともわかってない!」などと嘆くムービー邪面、東映スタッフさん達の心の叫びなのか(笑)。

ヨドン映画世界から脱け出すにはムービー邪面のガチンコを奪わなければ――みたいになって、コウと充瑠くんがムービー邪面の開くオーディションでムービー邪面を感動させるぞ!みたいな……(もはや記憶が曖昧)。

どうしたらいいかわからない、という充瑠にコウが「俺の大事な友達もそうだった、考えすぎて……」とういちゃんの話を。
「大事な友達」ってところで「ナダさん!?」ってつい思っちゃったけど、ういちゃんが動画作成を頑張ってた話だった。
「考えすぎずに楽しめ!」というコウのアドバイス、最初にコンクールの絵が描けなかったところにも繋がっているし、そもそもこの映画自体が「楽しめ!好きなことを好きなようにやれ!」で作られてる感じだもんね。コロナ禍での撮影で、色々大変だったろうけど、でも「好きなこと全部ぶち込んだぞ!」感がすごい。

変身してからの爆発バックも「いつもよりよけいに爆発させております!」だったし、こんなに盛りだくさんなのにもちろんロボ戦もちゃんとあって、ロボ戦を下からのアングルで撮ってたり、本当に最初から最後までクライマックス。

キラメイジャー達はヨドン映画世界から脱け出せばそれで変身できるんだけど、リュウソウジャーはなぜ変身できるかというと――。
オトちゃんが「必要になると思って、博多南さんに連れて行ってもらったの!」と、封印されてたリュウソウ剣を持って来てくれるんだよね。オトちゃんもちゃんと活躍してて嬉しいし、剣を渡す時に「絶対勝ってね、メルト君!」「ああ、待ってろ、オト」などと夫婦の会話を交わすのも楽しく♡

ほんとにリュウソウ族をこんなに懐かしく思う日が来るとはなぁ。

これでナダさんとワイズルー様もいれば……というのは要求がすぎるか。でも今回の話、ワイズルー様的にも絶対興味津々だよね? 「操る人形♪操り人形~♪」 42話だっけ、アスナ達にロミオとジュリエットやらせてたの。ムービー邪面とワイズルー様、どっちがいい作品を作るか、対抗心燃やしてがんばってくれそうだよね~~~。

はぁ。
言いたいこと全部言ったかな?

そうだ、ヨドン軍の無料映画館の壁に貼ってあるポスター、「西部警察」もじったみたいなのもあって気になった。全部のポスターをじっくり見てみたい。
考えたらキラメイジャーってテレビシリーズのサブタイトルが東映映画のもじりになってたし、ムービー邪面でのスピンオフも早い段階から企画があったのかな。
ちょっとずつの劇中劇というスタイル、アクション見せるのにもそれぞれのキャラを立てるのにも最適で、ほんとうまい。このスタイルでテレビ1クールやってくれないかな。ずっと見てられるよ(笑)。

最後クランチュラが「映画作るのって難しいんだな」と言ってたの、スタッフの本音かもしれないけど、本当に本当に、作ってくれてありがとうございました!

メイキング見たすぎて円盤をポチってしまいそうです。

そして期間限定ながら公開されているエンディングダンス。楽しすぎかよ。


はぁ。
特撮って、本当にいいものですね。