(※以下ネタバレあります。これからご覧になる方はご注意下さい。また、記憶違い多々あると思いますがご容赦を)


ドンブラ映画、8月1日に観てまいりました! 公開2週目なのにまだ入場者特典がもらえてちょっとびっくり。大丈夫か、ヒーロー映画。

正直こんなバンドもらってもしようがないんだけど、まぁドンモモタロウだったのがせめてもの救いでしょうか。第二弾の台本風ミニノートの方が断然良かったなぁ。
「これでふぉまえもエキストラ」、「ふぉまえ」って発音がいいですねぇ、もうねぇ、最高だよドンブラザーズ。
冒頭に「ネタバレあります」って書いたけど、ネタバレも何も、ほぼ予告の通りで、予告やCMでもうほぼ全部見せちゃってるじゃん!って感じなんですよ。なんせ尺が30分しかない。でも30分とは思えないほど鯉!恋!濃い!
ただ、予告の「あの盗作疑惑が明らかに!?」っていう煽りは眉唾、真相は何もわからなかったぞ。あの真相、ドンブラ世界そのものの真実と深く深く関わってそうだもんね。そう簡単には教えてくれないよね。

で。
その、はるかちゃんの天敵椎名ナオキによる漫画「新・初恋ヒーロー」。これを実写映画化するにあたり、島崎和歌子扮する敏腕(?)プロデューサーが「どうせなら本物のヒーローを」とドンブラの面々をスカウト。タロウ達は役者に挑戦することに。

冒頭はいきなりはるかちゃんが新人女優賞を受賞するシーン。確かドンブラ1話もはるかちゃんの漫画賞授賞式から始まったんじゃなかったっけ? 20話の『はなたかえれじい』でも国民栄誉賞か何か受賞しかかってたし、授賞式シーン多い気がする。

授賞式のインタビューで「身に余る光栄です」と答えつつ、「どうしてこんなことになったか」を振り返ってくれるはるかちゃん。ドンブラに変身して戦っていたら「ヒーローなんて仮面ライダーに任せとけばいいのよ」とスカウトされたわけなんだけど……ん? ちょっと待って? 何の説明も驚きもなく、しれっと犬塚くんも映画撮影に加わってたよね?
イヌブラザーの時にスカウトされて、撮影の中では素面に――犬塚翼に戻っているのに、他のメンバーは「え?犬塚さんがイヌブラザーだったんですか!?」と驚いたりしなかったのか? そんな細かいことは気にするな??

テレビ20話でソノイとソノニがスカウトされてる場面がありましたが、「新・初恋ヒーロー」、最初に主役にキャスティングされたのはソノイとソノニ。制服姿で高校生役を務める脳人、ソノイは普通に格好いいし、ソノニは可愛らしく、校門前でぶつかってボーイミーツガールするお芝居も完璧。脳人、感情がわからないはずじゃないの!? なんでそんな自然な演技ができるんだ!

しかし自然すぎて逆にリアリティがない!と姜暢雄さん扮する黒岩監督はご立腹。それでタロウとはるかちゃんが主役を務めることになるのですが。

ふぉれが!無茶苦茶!

予告どおりの、あのとんでも芝居なんですよ。タロウ、発音おかしいし早口だし身振りも変だし。はるかちゃんもずーっと「ワレワレハウチュウジンダ」みたいな声出してて、どう見てもめちゃくちゃで島崎和歌子プロデューサーは頭を抱えるのに、姜監督は「これぞリアリティ!」と大絶賛。そのまま芝居を続けさせ、ソノイとソノニは「ここでもヤツが主役か」とほぞを噛む。

「どんな役でもいいから出してください!」と訴えてその後も撮影に参加するソノイとソノニ……、脳人、もしかして芸能界に憧れる一般人では???

それにしてもあのタロウの演技(というかセリフ回し)すごいよね。よくあんな喋り方できるなぁ。ラジレン情報によると「タロウは“芝居”というものを勘違いしている」からあんなことになってて、田崎監督からはぺこぱと「今日から俺は!!」を参考にと言われたらしいけども。
そんではるかちゃんの方は「ミュージカル風ビブラート」だそうで……ビブラート、あれビブラート表現なのか、そうか。

そして熱血体育教師のつよし君――は違うな、あれは映画じゃなくてテレビ本編22話『じごくまんがみち』の方だ。22話を見た次の日に映画を見に行ったからごっちゃになっちゃってる(^^;)
そういえば22話の方に出てくる椎名ナオキの作品(コミックス)は「真・初恋ヒーロー」だったよね。映画の方は「新・初恋ヒーロー」。そのうち「シン・初恋ヒーロー」も出てきたりして。

何の話だっけ?

そうだ、ソノイ、ソノニ、タロウ、はるかに続いて映画に登場するのは白馬の王子様・犬塚。王子様というより「白馬のかぶりものをかぶった謎の馬人間」で、「なんで俺はいっつも動物なんだよ!」とキレる犬塚くん。ねぇ、動物じゃなきゃブラックデビルなんだもんねぇ。気の毒な。

ともあれ順調に(?)進んでいく撮影、ついにタロウがはるかに「おまえのことが好きだ!」と言うシーン、「おまえのことがす……す……(バタリ)」と死んでしまうタロウ。
そう、タロウは嘘がつけない。嘘をつこうとすると死んでしまう。

「台詞と嘘は違う」と言って映画出演を引き受けたんじゃなかったの、タロウ? そりゃ「口にご飯粒ついてるよ」は嘘ではなく、ホントにご飯粒ついてたけども。

あえなくリタイヤしたタロウの後釜を狙う猿原教授たち。台本に勝手に自分の出番を書き込んで、それぞれがはるかちゃんと逃避行(?)。
猿原教授、犬塚くん、そしてつよし君。それぞれのキャラクターに合わせて背景も変わる、でもはるかちゃんと二人、実はルームランナーで走っているだけ、みたいな撮影の裏側を見せてくれるのが楽しい。男性陣それぞれのキャッチコピーが手書きで表示されるの、あれきっと本当に中の人が自分たちで書いたものなんだろうな。

最後にはちょあー!とゼンカイザーブラックがつよし君を跳び蹴りして登場……した気がするけどよく覚えてない。間違ってたらごめんなさい。ともあれスカウトされてないはずの介人もちゃっかり撮影に参加してた。
「ヒーローは目立っちゃダメだ」と言いながらいつも一番目立ってるよね、あの人。
介人のお芝居に「いいよいいよ!」とノリノリの監督、「ちょ待てよ」「ブルンブルン」「ぬぬぬ!」などとノリノリのカンペを掲出。

いいぞ!もっとやれ!!(笑)

ソノイとソノニに「お前も出てみろ」と誘われ、ソノザも撮影に参戦。ソノザが演じるのは学園に封印されていた伝説のゾンビ。ソノザさん、ゾンビ役が似合いすぎてヤバい

一方「好きだ」が言えずにリタイヤしたタロウはいつもどおり宅配の仕事に戻っていた――んだけど、ちょっと展開の順番がわかんないな。タロウの宅配、ゾンビの前かな???
タロウの仕事を手伝うはるかちゃん。一緒に荷物を持って行った先で、荷物の中に入っていたトウモロコシをお礼にもらって、タロウはその場で食べ始めちゃう。「ええっ?」と思ってると配達先のおばさまに「この品種は生で食べられるのよ、よく知ってるわね」と言われたりして。

「俺が荷物を運ぶのは、あの笑顔が見たいからだ」

あの場面だけ「映画の撮影」という本筋と関係がなくて、しかも「なんでいきなりトウモロコシ?なんでかじる!?」って思うんだけど、最初から最後までドタバタしてる中にサラッとタロウの日常を放りこんでくるの、さすがドンブラというかなんというか。

もしかして、私が知らないだけで、トウモロコシはジェットマンの重要なキーアイテムだったりするんでしょうか?
配達先のおばさまを演じているのはジェットマンのホワイトスワン岸田里佳さん。ジェットマンは昨年が30周年、そして井上大先生がメインライターを務めた作品だけど、ルパパトの鮭みたいに、ジェットマンにはトウモロコシという何かがある???

一方、黒岩監督役の姜暢雄さんはハリケンジャーのクワガライジャー。「もっと撮影させろー!」と欲望を暴走させて「忍風鬼」になっちゃいます。ハリケンジャーは今年が20周年。ちゃんとアニバーサリイヤーの戦隊を出してくるんだなぁ。

ヒトツ鬼が現れてしまえばそこからは映画撮影そっちのけで派手にドンブラバトルが繰り広げられるわけですが、なんと初めて5人が名乗る!

「名乗らないのか?」と煽られ、「名乗っていいんだな?」と煽り返すタロウ。
いつもタロウ1人、天女を引き連れ神輿に乗って登場しますが、5人全員が名乗ると、なんとねぶたが出てくる。
普段名乗らないのはねぶた予算の都合上……?
「桃から生まれたドンモモタロウ!」「浮世におさらば、サルブラザー!」「マンガのマスター、オニシスター!」「逃げ足ナンバーワン、イヌブラザー!」「鳥は堅実、キジブラザー!」

「浮世におさらば」って、なんかあの世に行っちゃいそうなんだけどw 「鳥は堅実」っていうのもわかりそうでわからん。

(名乗りはこちらのスペシャルイベント動画でも見られます。この動画最高♪)


戦闘になってジロウも登場、脳人たちも入り乱れて戦ってたような? もう記憶がはっきりしないけど、めでたくヒトツ鬼は倒して、また冒頭のはるかちゃんの授賞式映像。

でも実はそれはただの夢。試写会場で居眠りこいてたはるかちゃん、起こされて舞台挨拶。介人も含めみんなでずらっと並んで頭を下げる姿を映画館の観客として見るの、なんか不思議な感じでした。映画の中で映画が上映され、キャストが挨拶している……。私たちに挨拶してくれてるようにも感じられて面白い。

しかぁし!
もちろんあの変なお芝居、変なテンションの映画、試写を見たお客さんからは大ブーイング、「引っ込めー!」「金返せー!」と罵声と物を投げつけられるタロウ達。そんな中、一人立ち上がって拍手しているのは「新・初恋ヒーロー」の原作者椎名ナオキ、そう、あの着ぐるみです。

テレビ22話でははるかちゃんお得意のビーフストロガノフをまったく同じ味で作り、同じように左利きで、「もしかしてその正体は別次元のはるかちゃん?」と思わされた椎名ナオキ、このトンデモ映画を一人喜んでいるところからも、やはり――???

22話の振り返りで公式さんが
しかし、この椎名ナオキ。
大先生曰く、「今後重要な展開の鍵になるから」と。
とおっしゃってるのが超気になる。脳人に獣人、ムラサメにマザー、マスター介人の正体と真の目的、ドンブラ世界の人間界は本当に「現実」なのか、まだまだわからないことだらけですもんね。あー、もう、この後の展開を早く知りたい! 週に3話ぐらい放送してほしい!(無理)

去年のキラリュウ映画も「ヨドン映画を撮る」話だったけど、最後に主人公たちが――ヒーロー達が「金返せー!」と石投げられるとか、ほんとドンブラは頭おかしいよね(褒めてる)。一体井上敏樹大先生の頭の中はどうなってるのか(めちゃくちゃ褒めてる)。

上映前に映画泥棒コラボお昼のショッカーさんコラボ映像が流れて、どっちにもリバイスとドンモモタロウが出てくるんだけど、もうタロウが「ハーハッハッハ!」と登場した時点で「参りました!」になるのよ。バイスとかほんと屁でもないの、全部タロウが持ってく

恐るべしタロウ、恐るべしドンブラザーズ。

関西では高校野球で2週も放送休止になるのが本当に残念ですが、しかし俺たちにはAmazonPrimeVideoがある!水曜日には最新話が配信される!!暇なら1話からおさらいできる!!!

……いや、見ないよ? さすがに1話からは……見ないってば!