全国的には5月23日の公開だった第4章、滋賀は全国には入らないので()7月11日からの上映でした。
スマホのカレンダーにも登録して滋賀での上映を待ちわびていたんですが。
上映は1日1回のみ、しかも夜!!!
夜……主婦にはとても出かけにくい時間……。めちゃくちゃ悩みましたが、がんばって観に行ってまいりました。せっかく滋賀で上映してくれてるのにお客さん入らなかったら次回から「滋賀はもういいか」ってなるかもしれないもんね。ちょっとでも貢献しておかないと。
と言いながら実は1章2章は確かニコ生一挙で観て、3章はPrime Videoのdアニメ無料体験で観て、映画館には行ってませんでした。ごめんなさい。
3章の最後でメアリーを亡命させることに失敗し、ノルマンディー公に捕まってしまったチーム白鳩。お揃いの囚人服(?)ぽいものを着せられ、独房に入れられて、ひとりずつ尋問されるアンジェたち。
プリンセスの写真とアンジェの顔を見比べ、「おまえが何者か、興味はあるが」と言うノルマンディー公。アンジェたちに対して二重スパイになるよう強要します。プリンセスを人質に取られている上に、断れば共和国のスパイとして断罪されるに決まっているので、承服するしかない。
もちろん共和国側も彼女たちが二重スパイになったことを疑うのですが、すぐに指令を与えてきます。共和国側にばらまかれている偽札の原版を作っている彫金師ターナーを調べろという指令。
アンジェ、ドロシー、ベアトの3人はターナーが働く印刷所に事務員や掃除婦として潜り込みます。印刷所の所長がドロシーのことを「あの貫禄で16だってよ、苦労してるんだなぁ」と言うのがおかしい。そして「16!?」と驚くベアト。はははは。チームの他のメンバー同様クイーンズ・メイフェア校に通っているけど、実は二十歳のドロシー。普段は17歳ってことになってたと思うけど、さらにサバ読んでた。
自室にこもって仕事をしているターナー、とりつくしまもないかと思われたけど、ベアトが掃除のついでに工具を磨いて油を差したことから「おまえ、工具に詳しいのか?」と距離が縮まり、ベアトが悪い社員に手籠めにされそうになった時にはターナーが助けに来てくれます。
「だから言ったろ、こんなところさっさと辞めろって」とターナーは言うのですが、ベアトは任務なので辞めるわけにはいきません。するとターナー、ベアトを自分専属の掃除婦にしてくれるんです。それで「何もしなくていい。退社時間まで本でも読んでろ」って。
いい人すぎるー。私もそんな仕事したい。
なんでこんないい人が偽札作りなんかに加担しているかというと、「壁」のせいで離ればなれになった奥さんに仕送りをするため。「コントロール」の指令もあって、アンジェたちはターナーを共和国へ亡命させようとしますが……。
印刷所から逃げる途中、ベアトがとっさにターナーの声真似をして追っ手をまく場面があり、ターナーはベアトの喉に仕込まれた「変声機」のことを知ります。ベアトがどうして工具に詳しかったのか、それは彼女の父親が、自分の娘を生体改造してしまうほどのマッドサイエンティストだったから。でもベアト、ターナーに向かって「これのおかげで今私はここにいるので」と言うんですよね。あ~、健気だ~、ベアト可愛いよベアト。
しかしノルマンディー公側は「ターナーを殺せ」と言ってくる。もともとターナーの情報を共和国側に漏らしたのは王国側で、共和国に捕まっている爆破犯(えーっと、たぶん第1章で船を爆破させようとした実行犯)を解放するのと引き換えの情報提供だった。ところがその爆破犯が移送の途中で殺されてしまい、「見返りがなくなったのだからこちらもターナーを渡してやることはない。殺せ」と。
もちろんベアトはそんなことはしたくない。でも王国側の命令を無視すればプリンセスがどんな目に遭うかわからない。共和国側からは何も言ってこない以上、勝手にミッションを終了させるわけにもいかず、とりあえずターナーを連れて国境(っていうか“壁”?)へと向かうアンジェたち。
細かいとこ忘れちゃったけど、最後は「殺すしかない!」と主張するアンジェとベアトたちの対立になってハラハラどきどき。最終的にはターナー自身の「なんとしても妻に会いたい」という気持ちと機転で「王国側にも共和国側にも一応納得してもらえるのでは」という落とし所に。
ターナー、自分の利き腕を傷つけ、「これで彫金師としての俺は死んだ」にするんですよね。だめ押しとして、腕を斬り落としさえする。こういう時、日本刀使いのちせがいると便利……って、医者もいない野外で腕の付け根縛っただけでシュパッと腕斬り落とすのエグい。
ターナーの声はなんとささきいさお大王様。最初気づかなくて「堀内賢雄さんかな?それにしてはちょっと声が低いか」と思ってたんですよ。悪者を一喝するところも、最後に覚悟を決めて腕を斬り落とさせるところもとても格好良く、ベアトにだけ見せるぶっきらぼうな優しさ、妻への想い……。ささきいさお大王様の声優としての実績はもちろん知ってるんですが、御年83歳ですよ!? アフレコはおそらく去年か、もっと前に終わっていたのかもしれませんが、そんなん誤差ですよね。いいお声だった。
王国側には「ターナーは死んだも同然」、共和国側には「ちゃんと亡命させられた」ということで一見丸く収まったんですが、「コントロール」側は「うまく行きすぎだ」と一層「二重スパイ」の疑いを強くする。爆破犯が暗殺されたことをチーム白鳩に伝えず、何の追加指令も与えなかったのは、彼女たちを試すためだった。
ああ、どうなるのだ、チーム白鳩。
とにかく最初から最後まですごい緊張感でした。アクションは控えめ、プリンセスはずっとノルマンディー公の監視下で別行動、決して派手なエピソードではないけど、TVシリーズを彷彿とさせる作りがむしろ好みで面白かったです。ベアトとターナーの交流、とても良かったし、頑張って観に行った甲斐がありました。
最後、リチャードがあっさり脱獄して4章は幕。リチャード兄様、取り調べの最中も「君たちそんなこともできてないの、つまんないな、これはゲームなんだからさ、もっと真面目にやってよ」という感じで、すこぶるヤな感じ。ノルマンディー公というか、王国側と共和国側、双方にとって敵になるであろうリチャード兄様のおかげで、一時的に手を組む感じになっていくんでしょうか。
「Crown Hundler」は全6章の予定ということで、プリンセスの願いが叶う(彼女が女王になって“壁”が取り払われる)ところまでは到底行かない気がしますが、果たしてアンジェの正体はバレるのか。あんなにそっくりなの、そもそも本物の(貧民街で育った)アンジェは「験が悪い」という理由で捨てられたシャーロットの双子の姉妹だったりしないのかな。二人ともが王女として生きていけたらいいのに。ゆめゆめどちらかが命を落とすような結末にはなりませんように。もちろん他のみんなも。
プリンセス至上主義のアンジェと、スパイにしては優しすぎるベアトやドロシー、次章以降も対立がありそうでそこもどうなるか。ちせも母国との間でどちらを取るか選ばされそうだしな~。
「みんなが幸せになる国にしたい」と言うプリンセスに、ノルマンディー公が「みんなとはどこまでだ? 幸せとはなんだ?」と問うシーンも印象的でした。貧しいものも富めるものも、等しく“幸せ”であるような国、他国との戦争や自国内での権力争いで人々が血を流さずにすむ国――。
ターナーが「それでも妻に会いたい」「壁を超えるにはこれしかない」と言ったときにアンジェがハッとするのも良かった。プリンセスのためにはターナーを殺すしかないと思っていたアンジェが、ターナーもまた「壁」に引き裂かれた被害者であり、自分と同じ想いで生きてきたことを突きつけられてハッとする。
誰も犠牲にせずに「みんな」を幸せにすることの難しさ。
そういえば3章で亡命に失敗したメアリーは修道院に入れられていました。王位継承権を剥奪されたわけではないのかな、どうなんだろう。メアリーにしてみれば、お城でノルマンディー公にひたすら厳しく監視されるよりは修道院の方がまだしもかという気がするけど。
入場特典のイラスト色紙、珍しく買ってみたトレーディングアクリルキーホルダー、どちらもベアトでした。ベアトメインのお話でしたからね~、良い記念♪
こちらの舞台挨拶レポートによると「第5章、第6章は続けてやるくらいの勢いで作っています」ということですが、果たして第5章の公開はいつになるのか。なるはやでお願いしたい!!!
そしてできれば滋賀でも全国と同じ日に公開していただければ……(結局7月11日から1週間、全7回限りの上映でした。上映してくれただけありがたいけれども)
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