『アラビアン・ナイト』シリーズで
斉藤洋さんの棚を見ていたら、
息子が興味を持ったの。

以前から、親の私は「ひなた丸」と
いう名前
が気になっていて、
しかも息子の好きな「忍者モノ」
らしいので、「読んでみたら?」と
勧めたこともあったんだけど。

でもその時はノってこなかった。
何でもタイミングというものは
あるんでしょう。
今回はいきなりシリーズ5冊
「図書袋」に詰め込んでたからねぇ。
(息子は読むのが早いので、毎回
図書館では10冊以上借りる)

最近ではすっかり私も息子が借りた
本を読み、息子も私が借りたものを
読む、ということが定着してしまい、
『ひなた丸』も一緒に読了。

面白いです。
よくできてます。

“なん者”というのは“にん者”の
見習いのことで、ひなた丸の属する
雲隠流では忍者の位が“なん者”
“にん者”“ぬん者”という3段階
に分かれている。
雲隠流と敵対している龍宮流では
“さのびの者”“しのびの者”
“すのびの者”。

これだけをとっても斉藤さんの
ユーモアのセンスがわかろうと
いうもんだけど、子どもにも
わかりやすい文章でありながら
ぴりっと香辛料の効いた“憎い”
言い回しもたくさん出てきて、
思わずくすっと笑ってしまう。



(↑息子自作の『ひなた丸すごろく』)

それにもちろんお話自体がとても
魅力的。
ひなた丸はまだ見習いで子ども
だから、そんなにすごい忍術は
使えないんだけど、毎回覚えたて
の術に持ち前の気転で応用を利か
せて
一人で敵をやっつけてしまう。
あまりの活躍ぶりに、悪いお殿様に
「ひなた丸を捕らえた者には賞金
を出す!」って言われてしまう
ぐらいなんだもん。

ホントにね〜、ひなた丸って頭
いいよ。知恵があるの。
ただ術を覚えたり習ったりしても、
それを実戦で、その場に合うよう
に工夫して使えなきゃ意味がない。
まさに「生きる力」だわ〜、と
思っちゃう。

もちろんこれを読む子ども達は、
自分と同じ子どものひなた丸が
大人を負かして大活躍するのが
たまらないだろうしね。

シリーズ15冊のうち10冊目まで
読破! また図書館行かなくっちゃ!