昨日、宝塚に行ってきました。
湖月わたる君のサヨナラ公演です。
トップ披露の『王家に捧ぐ歌(アイーダ)』
以来の星組公演。
知ってる人がいない……。
わたる君、トウコちゃん(安蘭けい)、
娘役トップの白羽ゆりちゃん、
組長の英真さんに副組長の万里さん、
そして専科の未沙さんしかわから
なかった。
名前を知ってる人は他にもいたけど、
舞台上でぱっとわかった人はいなかった。
ああ、かつては一番好きだった星組なのに……。

面子はさっぱりわからなかったけど、
お話はとても良かったです。
久々にヒットだよ、正塚先生!!
わたる君とトウコちゃんのかけ合い漫才
がとても素晴らしくて、そこにすっと
ぼけた未沙さんが絡み、往年の名作
『メランコリック・ジゴロ』を思い出し
ました。
ストーリーとしては悲恋物なんだけど、
トウコちゃんのツッコミで軽快に
進んでいく。
トウコちゃんがいたから書けた話かな、
とも思います。
演技力のない人にはとてもできない役
でしょう。他の組に比べると、わたる君
との「トップ・準トップ」歴も長くて、
息もぴったり。
清楚ですっきりした美形のわたる君と、
ちょっとクセのある演技派トウコちゃん
のバランスがとても良い。

そして娘役の白羽さんも素晴らしかった。
若いのにすごく色気というか雰囲気が
あって、面差しも、凛とした雰囲気も
前トップ壇れいちゃんに似ています。
ショーでも表情にすごく力がありましたね。
いや〜、アントワネット、良かっただろうな〜。
今度エリザベートも絶対良いと思う。
星組じゃないのが残念だけど……。

お芝居で、白羽さんとわたる君は
互いに愛し合いながらも別れを選ぶ。
途中、『バロンの末裔』の“キジ撃ち”
のシーンを連想させる場面も。

正塚先生はホントにセリフがうまいです。

でもきっと、わたる君、トウコちゃん、
白羽さん、という芸達者なトライアングル
があったからこそ、先生もこの芝居が
書けたんじゃないかなぁ。
正塚先生の脚本は役者を選ぶから(笑)。

サヨナラ公演だというのに、まだ平日は
Sからチケットがありました。
なんで??
近かったらもう1回見に行ってもいい
のになぁ。1公演を何度も見に行った
昔が懐かしい。

宝塚初心者も楽しめる作品だと思うので、
お近くの方、是非見に行ってみてください。
18日までですよ〜。