今日は予報通り朝から雨。
どんよりと暗いまま、なし崩しに朝になって、何時なんだかよくわからない感じ。

昨日は朝、下弦の月が見えてた。

ライブの時は満月だったのに、もう半分になっちゃったか、と思って眺めてた。
夜の闇に煌々と浮かぶ月もきれいだけど、青い空に白い雲と一緒に浮かんでる白い月も、やっぱりとてもきれいだ。

地球に月があってホントに良かったなぁ、と思う。

月とか星とか、時々「うわぁ」とただ呆然と見上げてる時があって、そーゆー時は、「きっと神様はこれを“美しい”と言ってくれる存在が欲しくて人間を作ったんだ」とか思っちゃうし、「こーゆーきれいなものが見られるだけでも生まれてきた甲斐があるよな」と思ったりする。

「この世のありとあるものは、ありとあるものの必然に従って“美しい”」
と、橋本治さんの『人はなぜ「美しい」がわかるのか』に書いてあった。橋本さんらしい、わかったようなわからないような本で、どーゆーことが書いてあったのかとっさに思い出せなかったけど、今引っ張り出してきたら、そーゆー一文が書いてあった。

「ありとあるものの必然」とは、「ありとあるものは、人間の都合と関係なく存在している」ということ。

本の一番最後には、「国破れて山河在り」が出てくる。
「国家という人為なんかぶっ壊れても、自然がきれいならいいじゃないか」

まったくだなぁ、と思いながら、そういえば今の総理は「美しい日本」を掲げているんでしたっけ、と思ってみたり。

「世界は美しさに満ち満ちているから、好き好んで死ぬ必要はない」

雨の日の鈍色の空だって、水たまりに次々と落ちていく雨の雫だって、やっぱりきれいだ。