2回目観てきましたーーーーーっ!って、いつの話やねん。もう3週間経っちゃったんですけど。え、マジで? 日々が過ぎるのが早すぎてblogを書くのが追いつかない。
1回目の鑑賞記録(長文)はこちらでございまして、1回目を観たのは2月の26日。入場特典はおろかパンフレットさえ買えず、大変がっかりして帰ってきました。何しろ地元滋賀では上映していないので、「在庫復活!」の報を聞いたところでおいそれとは買いに行けない。
が。しかし。
3月1日に大阪に行く予定があったんですよね、私。
アンクちゃん(三浦涼介さん)主演のお芝居『オイディプス王』をSkyシアターMBSに観に行く予定があり、大阪ステーションシティシネマでパンフレットを買えるのでは? 上映時間によってはもう1回観られるのでは???
オイディプス王は12時半開演、上演時間は2時間20分の予定。つまり15時頃に終演。そしてサンファンの上映時間はなんと、15時50分!
2週目にして上映は1日1回、その1回きりの上映がちょうど!いい時間!!!!!
これはもう観るしかないよね。
てか、こんなことなら26日に京都で観なくても良かったのでは、と思わないこともないんだけど、上映時間がオイディプスとかぶってたら観られないわけだからね。ダメ元で1週目の入場特典チャレンジもしたかったし、そもそも何があるかわかんないから、とりあえず早めに、行ける時に観ておかないと。
そんなわけで。
3月1日、早めに大阪に着いて、いの一番にステーションシティシネマに行って無事パンフGet! あああああああああああ、良かったぁぁぁぁぁ。
SkyシアターMBSに移動してりょんくんの素晴らしいオイディプスを楽しんだあと、再び映画館へ。幸い劇場と映画館は大阪駅をはさんであっちとこっち。10分程度で移動できる。これもまた天の采配であります。ありがとうありがとう。
2週目の2日目ということで入場特典もGet! 嬉しい~~~♡

もちろん本編も堪能。もう展開はわかっているので、細部をじっくり観られて良かった。クライマックス、不患に芙蓉慧刀が渡されるところはなんか、涙出てきちゃったし。
1回目の時はあそこ、「凛様は?ねぇ凛様は??」ってずーっと思ってて、半分「上の空」みたいな状態で観てたんだよね。でも今回はもう「凛様はここでは出てきません」ってわかってるから、落ち着いて不患の闘いに全集中できた。
「不患の」というか、「人間の闘い」。
「剣で世は統べられない」という人の覚悟を、天に伝える。圧倒的な、人外の力を持つ敵を前に、決して諦めず、「私たちにはまだ、芙蓉慧刀がある」で天命ちゃんが不患にその神の剣を投げ渡す。
なんか、胸がいっぱいになってしまった。
エンドロールのキャラクター総出演も本当に本当に素晴らしくて、一回止まった涙がまた。
ああ、本当に最後なんだなぁ、終わってしまうんだなぁ、って。ううう。
不患の顔を覗きこんで鼻をかく真似をする凛様がほんとお茶目で可愛くてたまらない。凛様ほんとに不患のこと大好きだよね。不患がいなくなった魔界に一人残るなんてありえないよね、あの船頭、絶対凛様でしょ(しつこい)。
パンフレットは予想より読むとこ少なかったけど()、虚淵さんと音響監督岩浪さんの対談が楽しく。
岩浪さんが「まだ作りたい」っておっしゃってくれてるの嬉しいし、「みなさんの声援があれば、また次の展開もあるんじゃないかと」って。みなさん! みなさんっ!!!
入場特典『流刀縁起』は不患の少年時代を描く外伝。
つまり、無界閣で裂ちゃんに育てられている時代のお話。
分解刑さんがSNSにこんな風に書いておられて、
「もしやサウザーの『愛など要らぬ!』展開になるのか!? 修行の仕上げに裂ちゃんが不患に倒される?」と思ったりしたんですが。第二弾の方はハッピーな気持ちで終わりたい人には受け入れられないかもなと思い、だが書くしかねえんだと任くんと同じくらい悲愴な決意で書いてたのだけど、思ったより大丈夫そうで少し安心しました。ギリギリで全面改稿したりかなり苦労もしたので楽しんで貰えると嬉しい。
— 分解刑@ニトロプラス (@vkykay) March 1, 2025
全然そういう話ではなかった。
でも気になりません?
不患は何歳まで裂ちゃんと一緒に過ごしたのか。不患を江湖に送りだしたあと、裂ちゃんはどうしたのか。巫謠と天命のところに戻ったのかなぁ。裂ちゃん自身は「付喪神みたいな存在」だから、特に年を取ったりもしないのだろうけど、戻ったら、不患の弟や妹がいっぱいいてびっくりだったりしたろうか……。
『流刀縁起』の不患は「まだやっと11歳を過ぎたばかり」。逢魔漏によってほぼ常にあちこちの時空で修行をさせられている。不患にとって裂ちゃんは「渡衰聲(とすいしょう)」という老人で、「育ての親だけど何を考えているのかわからない」存在。なんせ「寡黙な老人」らしいのだ。
寡黙!?
あのおしゃべりな裂ちゃんが!!!!!
声を使うことを怖れて喋らない浪巫謠に代わって喋りまくっていた聆牙。言わば「口から生まれた」存在で、そもそも「楽器」だから音を出すのが存在意義みたいなもんなのに、「寡黙な老人」!!!!!
なんでそんな設定選んだんよ、別にお喋りな老人でも、なんならお兄さんでも良かったじゃん。いや、要らんこと言わんようにしようと思ったんだろうけどさぁ。よく十年以上もお喋りせずに過ごしてこられたよね。たまに買い物に出る町では元の姿(あるいは普通の若者の姿)になって、ぺらぺら喋ってたんだろか。てか、お金とかどうしてたんだろ。
何より不思議なのは、「最終章」で不患が「おまえそんな喋り方だったんだな」で「色々合点がいく」ところ。つまり不患は裂ちゃんと育ての親「渡衰聲」の喋り方に共通点を見いだしたってことでしょ? 渡衰聲、最終的には「寡黙な老人」じゃなくなって、爺さんの姿なのに「答えてあげよう、裂ちゃんでーす」みたいな喋り方をしてたってことなの…???
裂ちゃんは少年不患に常々「おまえはいつか世界を救う英雄になる。強くなれば本当の両親に会える」と言っていたそうで、「色々合点がいく」というのはそこまで全部含めて「そういうことかよ」だったはず。
最後に裂ちゃん(渡衰聲)が「卵が先か、鶏が先か」って言ってるんだけど、本当にねぇ。一人で赤ちゃんから育てあげて、少年不患は「任少游」という大事な「預かり子」であり、いずれ友となる男でもあり、でもその「いずれ」は裂ちゃんにとっては「過去」で……。
時間ループもの難しい!!!!!
なんかちょっと『仮面ライダー鎧武』(同じ虚淵作品)を思い出したりしました。未来の舞ちゃんが過去の紘汰さん達に警告を発しようとして、でもその「未来からの干渉」がかえって“蛇”に「ターゲットとなるべき人間」を教えている。もしも警告によって紘汰さんや戒斗が仮面ライダーとなることを選ばないなら、「未来の舞ちゃん」の存在も怪しくなって、警告自体が起きないはずで……。
卵が先か、鶏が先か。
『流刀縁起』で、不患は気功の達人に出逢う。後の「殤不患」を形作る重要な要素である気功。殘雲と出逢って「戦ったあとどうするのか」「何をもって勝ったというのか」という、これまた「殤不患という人物の核」ともなる考え方を教えてもらうのは、これより前の出来事なのかな。あの時はまだ、気功とか使えてなかったよね?
あの殘雲と不患のやりとりも、卵と鶏なんだよなぁ。不患から教えられたことなのに、その不患に教えたのは自分っていう。
人と魔族との愛、そして人の裡にある狂気。気功の師匠が抱えた闇も面白く。
1週目の入場特典、凛様の外伝も読みたかったよぉ、ううう。「志村、うしろうしろー!」
特典小説、キセルマンの方は志村〜!! うしろ〜!!の気持ちで書いてたので楽しかった。本当にひどいやつだよ、あいつは。
— 分解刑@ニトロプラス (@vkykay) March 1, 2025
と思っていたら、公式さんが電子書籍で販売してくださるとの予告!ありがたや~!!!
『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 最終章』
— サンダーボルトファンタジープロジェクト (@TBF_PR) March 7, 2025
劇場販売グッズの通販予約を開始🛒
🔻アクリルスタンド
🔻クリアファイルセット
🔻念白キーホルダーhttps://t.co/wByVybZq3S
パンフレットと先着来場者特典の外伝小噺2篇は電子書籍として5月下旬に発売予定です📢
詳細は後日告知⚡️#サンファン https://t.co/zKozryjFOT
布袋劇としての新作は色々と難しいかもしれないけど、小説という形ならまだまだ外伝も作れますよね?ね?? 外伝じゃなく普通に2期から最終章までまた盛り盛りで小説化してくださってもいいし、もっともっと楽しませて。終わらないで、サンファン!!!
最終章の上映、京都はなんと2週で終わっちゃったし、近畿の他の映画館も全部3週で終わってしまった。3回目観に行く余裕はなかったとはいえ、あまりに期間限定上映すぎた。4期もねぇ、地方民はテレビでの放送を見られなかったしねぇ。
今からでも放送してくれていいのよ、BS各局。1期から放送してくれてもいいのよ、どう、京都テレビさんとか、どう……?
0 Comments
コメントを投稿