この間、息子が「ゆでタマゴの作り方を教えて」というので、「まず鍋に卵を入れる。それから…」と手順を言うと、息子はそれを「�なべにタマゴを入れる」というふうに自分でメモして、なぜかそのメモを台所の壁に貼っていた。

夕べ、メインがスパゲティで、「サラダに使うからゆでタマゴ作ってくれる?」と訊いたら、「うん、いいで!」とメモを見ながらいざ初陣。

乱暴にバン!と鍋にタマゴを落とすので、もういきなり割れそうで心配であったが、本人は上機嫌で水を入れて火にかける。コンロの火をつけたことは、何回かある。
火を弱める時にも押し回しするので怖い。

「沸騰したら火を弱める」
という手順にのっとり、沸騰するまでじーっとコンロのそばで見張っていた。
しかし「沸騰とはどーゆー状態か」がわからない。
火にかけるとけっこうすぐ空気の泡がぷつぷつ出てくるので、「もう泡出てんで!もう泡出てんで!」とうるさく報告。

「まだええねん。もっとぼこぼこしてくるから」
「もっと、ってどんなくらい?」
「沸騰したらわかる」
「だからそのふっとうがわからんねんって! ママも見に来てよ〜〜〜!」

そうか〜、沸騰がわからんか〜。
そらそやわな〜。
ちゃんと気ィつけて見たことなんかないしな〜。

「ねぇ、これくらい?」
「いや、まだまだ」
「え〜、まだなん? ぼこぼこしてきたやん」
「もっと」

無事沸騰状態を確認して、無事、タマゴは茹で上がった。

「ぼく、今度はおせちも作りたいなぁ」
「え〜〜〜〜っ(そんな面倒な)」
「カレーの作り方教えてもらっといたら、ママがお出かけの時でも大丈夫やん」
「……ご飯の炊き方知らんやろ」
「じゃあ教えて。水の量はどれくらい? お米1合やったら水は?」
「……炊飯器の目盛り通り」

やってみようという気があるのは嬉しいんだが、教えるのって面倒なんだよなぁ……。