昨秋から毎週楽しんでいた『SP』がついに最終回を迎えたんですが。

ええええええっっっっっっ!!!!!?????

終わってないじゃん!
というラストシーンで。
すごいびっくりしました。
管理官だか理事官だかの西島さんが悪い人だった、そして自殺(に見せかけて殺される)というのはまぁ、予想していましたが。

ええええええっっっっっっ、尾形さん!?

……ドラマ見てない人には何のことやらさっぱりですね。
岡田准一扮するSP井上くんの上司が堤真一扮する尾形さんです。
ママ友達の一人が堤真一のファンで、でも私はあまり彼のことをよく知りませんでした。
『SP』のハードボイルドな堤真一を見て、「なるほど、かっこいいな」と初めて思って、キャラクター的にも「尾形さん」はなかなか素敵で、「いい人」だと思っていたのに。

ええええええっっっっっっ!?

あんなに「上層部」のやり方に憤っていた尾形さんが、実は黒幕だったんですか?????
「西島先輩は残念でしたね」という新しい理事官の言葉に、
「しかたない、大義のためだ」と答える。
そして、「何か」を感じて振り返った井上と目が合って、バチバチっと火花が散ったところでおしまい。

4月5日に2時間スペシャルをやるということで、そこで尾形さんの謎は明かされるのかもしれない。
新たに警護課に配属された首相狙撃犯の話も含めて。

う〜ん、あのずっと怪しげだった、井上と同期の公安のなんとかくんもやっぱりまだまだ怪しいんだけどなぁ。
誰が本当は悪いのかなかなかわからないところ、『アンフェア』みたいです。

『アンフェア』の時も思ったけど、「誰が悪いのか」なんて、実のところそうそうわかるもんじゃないのかもしれない。
隠されていることはいっぱいあって、隠されていることによって世の中うまく回ってる部分もきっといっぱいあるのかもしれない。

尾形さんの「大義」は、「日本でもテロはいくらでも起こりうる。だからもっとシステムを変えないとダメなんだ」ということを「上」に見せることなんだろうか。
せっぱ詰まった恐怖感を与えることで、「上」の意識を変えようという。

首相狙撃犯は、実弾ではなくペイント弾を使っていて、本当に殺してしまえたのに、殺害が目的ではなかった。
そこに、20年前狂言テロを実行した山西が現れて本当に首相を殺そうとするのは、ハプニングなのか、「想定内」だったのか。

うーん。
きっと2時間スペシャルでも、すべては明かされないような気がするな。
全部見えてしまったら面白くない。

途中、警護対象者を、結局は「上からの命令」で見殺しにしなければならないエピソードがあって。
「でも井上くんがあの能力で気がついて、また間一髪助けてくれるんじゃないか」という私の期待はあっさり裏切られた。
そーゆー予定調和を裏切るところがこのドラマの面白さでもあったのだけど、あの話の最後で尾形さんが見せた「憤り」は本物ではなかったの?

それとも、あの「憤り」あってこその「大義」なのか。

じゃああの時はどうだったんだ、と第1話からの話を反芻してしまう。
「上のやり方」を「悪」と断じれば、それを覆すために行う「悪」は「善」になるのか。
「守るに値しない悪い奴」を、それでも「命をかけて守らなければならない」のはなぜなのか。

ああ、2時間スペシャル、待ち遠しい。


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