※以下、ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意下さい。

テレビシリーズ最終回からどれだけ経ったんでしたっけ…。1年半?

正直待ちくたびれて忘れそうになってましたが(笑)。

やーっと映画公開!

テレビ最後の「えええっ、尾形さん!?」っていうの以外だいぶ記憶が薄れていたものの、大丈夫、観れば思い出す。

楽しんできました♪

のっけから岡田君が全開で、アクションというかタフさがとんでもなくて、かっこよすぎる。

V6で一番若かった岡田君も男臭くなったなぁ。(もうすぐ30歳なのね!びっくりだわ)

終盤のアクションシーンも「そんなこと本当にできるの!?」って感じで。

スタントなしとかすごすぎる。

いやはや。

一口にアクション映画と言ってもカーアクションだったり銃撃メインだったり、SFメカ系だったり、はたまたカンフーだったり色々あるけど、岡田君扮する井上君達SPのアクションは「実戦格闘技」で、基本的には素手で、ほんとに「肉体が武器」だし、相手を「殺す」というのとも違う、身を守り、相手の「動きを封じる」のが目的の。

ホントぞくぞくする。

自分が運動音痴で動けないから、「動ける身体」ってそれだけで憧れ。

もうどんだけ走るの、って感じやしねー。あれで息切れせーへんなんてあり得へんやろ。

ストーリーは、ついに尾形さんが「あっち側」だってことがはっきり描かれちゃって。

映画公式サイトの「そして革命篇へ」のところでセリフがばらされている、尾形さんと井上君が対峙するシーン。

岡田君もいいし、堤さんもホントにねー。

劇中でも「相変わらずすごい迫力ですね」って揶揄されてるけど、そんなにセリフや動きが多くない中、ただ立っているだけ、見つめているだけであの存在感。

今回尾形さんの過去、というか「心の傷」も明かされているけど、でもまだ私としては尾形さんが100%「あっち」なのか、っていうのは、保留したいというか信じたくないというか。

さらにもう1枚どんでん返しで実は「連中の動きを探るため内部に入り込んでた」とかないかなぁ。

うーん、というかむしろ、そんなにわかりやすくはなくて、尾形さん自身、自分が「革命」を成功させたいのか、失敗させたいのか、わかってないんじゃないのか。

心のどこかで、井上君や「オレの育てたチーム」に全部ひっくり返してもらいたい、そこに「本当の希望」があると思ってるんじゃないか……。

尾形さんの切迫感や「理想」と、別のメンバー達の掲げる「革命の理想」とでは、質や重さが全然違うと思うんだよね。彼らはただエリート意識に酔っているだけで、他人の命も自分の命も、本当の重さなんて何にもわかってないように見える。

そんな連中を、あの尾形さんが信じているとは思えないし、「利用できるものは利用する」ぐらいの気持ちなんだろうと。

ただ、「やっぱり尾形さんはいい人でした」っていう単純なものではない。

何が正義か、何が「正しいこと」なのか。

二者択一でばっさり分けられるような、そんな簡単なものじゃないから。

……でも尾形さんは死ぬしかないような気がするよなぁ。井上君側が生き延びるなら(生き延びるだろうけど)、彼は自分で自分に始末をつけるしかない。

死ぬのは卑怯だし、「生死不明」とか、顔や名前を変えて、とか、最後にはまた「えええっ、尾形さん!?」と叫ばせてくれることを期待しているけど。

やっぱり、全部明らかになってしまうのはつまんないからね。

「謎」が残らないと。

んで。

与党幹事長役で香川照之さんが出ています。

この人も本当に存在感ありすぎというか、怪優だよねー。ちょっとうっとうしいくらい(笑)。

途中香川さんが「君達若い人が」って言うシーンがあって、「え、尾形さんのが年上じゃね!?」って思ったんだけど。

香川さんは44歳、堤さんは46歳。

2歳しか違わないのか。堤さんって、もっと年に見えない!? 貫禄ありすぎっていうか…。

尾形さんの設定的には20年前のあの事件の時に学生服着てるから、38歳ぐらい? 私より若いって、え!?(笑)

そんで香川さんのセリフに「僕の頭じゃ東大には入れなかったろう」というのがあったけど、香川さん本人は東大卒というところがまた。

そして。

岡田君もかっこいいし、「4係」の面々も懐かしく、いいチームだよな、と思い、堤さんや香川さんの存在感も素晴らしいのだが。

実は私の一番の注目は「公安の田中君」!

いやー、大活躍だよ、今回。

TVシリーズでもずーっと気になってた地味に神出鬼没な田中君がついに表舞台に!って感じ(笑)。

公園のシーンとかもう萌えたわ(爆)。

「革命篇」でも活躍してそうなので楽しみ♪

早く観たいよねー、続き。半年待たなきゃいけないなんて酷だわ。

最後、井上君が「撃てよっ!」って見えない狙撃手(でも気配は“見えてる”)に向かって叫ぶシーン。

テロリストの狙いが自分だって、気づいてるんだよね。

途中、笹本さんも不審に思ったと思う。無防備な官房長官を、殺れるのに殺らない彼らの妙な動きに。

無事送り届けた官房長官に「すいませんでした」と謝る井上君。あれって「巻き込んでしまってすいません」って意味だよね? もちろん官房長官はそんなこと夢にも思わないから「何を謝るんだ。よくやってくれたよ。今度は私が頑張る番だ」とか言うんだけど。

あの官房長官もいいキャラクターだったよね。頼りなさそうで小物っぽいのに、ちゃんと「ホテルの従業員や宿泊客を巻き込んではいけない」って。襲撃にびびりながらも最後は「自分が頑張る番だ」ってさ。

あ、そうそう、書き忘れるところだった。

エンドロールの『way of life』。

わぁ、って思ったわ。

やっぱりこの曲なんだ、って。

いい曲だよねぇ。

思わず帰ってからCD引っ張り出して聞いちゃった。

ああ、ホントに早く『革命篇』観たい!(でも観たら終わっちゃう。それも寂しいな…)

【関連記事】
『SP』最終回~誰が悪いのか?何が悪なのか?~
『SP革命篇』観てきました♪