おととい息子が学校から、表紙に「生きる力」と書かれた小さな冊子を持って帰ってきた。
なんじゃいな、と思って見ると、表に「学習指導要領が変わります」とあって、裏表紙には「文部科学省」のロゴ。

ああ〜、文科省の啓発パンフレットなんだぁ。

15頁フルカラー。B6版ぐらいかな?
こんなの子ども一人一人に配るのか、と思って「その分の予算もったいなくない?」とつい思ってしまった。
もう一枚、B4ぐらいの一枚ものチラシもあって、そっちは「早寝早起き朝ご飯」みたいな感じの奴だったが、さっさと「不要なチラシ入れ」のところに入れてしまったので、もしかしたら違う内容だったかもしれない。

まぁ、そんなチラシやパンフ代では、教師を1人雇うこともできないのかもしれないけど、こうして「ろくに読みもせずにさっさと捨ててしまう」人が多いであろうことを考えると、やっぱりなんか「もったいない」気がする。

学習指導要領が変わって授業時間が増える、ということは新聞やテレビで既に知っているし、もう変わったことに対して「こうなりました」と詳しいものを渡されても文句を言えるわけでもない。
新聞に両開き広告でも出してもらえればそれでいいのに、と思ったのだけど、今どきの若いお父さん・お母さんは新聞なんか購読していなかったりするかしら。

「生きる力」パンフの方は一応目を通した。
萬斎様はじめ、浅田真央ちゃんやよしもとばななさんがそれぞれ「生きる力」というサイン(というか揮毫?)を提供していて、「まぁわざわざ」と思った。
「この人選にはなんか意味があるのかな?」とか。

息子は「授業が増えること」に対して太田光のようにキレていた(笑。息子は「太田総理…秘書田中」が好きなのだ)。
今でも6年生は先生の研修だか会議だかのある水曜以外は6時間授業なのに、どっかが7時間授業になるのか? 冗談じゃねぇ! あ!?
という感じ。
「文句があるなら福田首相に手紙書けば?」と言ったら、「首相はちょっと。教育委員会ぐらいで」と言っていた(笑)。

週休2日を維持したままで授業時数を増やすと、確かに7時間目が出現しそうなんだけど、どういう対応になるのか。
4年生でも6時間授業が週3日。6時間の時は帰宅が4時半近いので、習い事とかあると「友達と遊ぶ暇」なんてない。
なんか、昔は学校終わってから約束してたよな、と思うと、不思議なんだけど。
4時半に家に帰ってたら、友達と約束しても1時間しか遊べないよねぇ。

来年4月からスタートとはいっても、完全実施は小学校で平成23年度、中学校で24年度。
ということは、うちの息子が「完全に新しい指導要領で学習」するのは中学校に入ってから。

小学校の間、別に授業増えないかもしれない。

読んでいると、「授業数は増えるけど、もう一度“詰め込み”教育に戻ろうとしてるんではないんですよ。週休2日制も維持しますからね」と、どことなく言い訳がましいのが面白い。

「さらに詳しい情報はこちらをご覧下さい」とサイトのアドレスが裏表紙に載っていた。
興味のある人は見てみましょう。

さて子ども達はこの新しい「サービス内容」に対してどのような評価を下すだろうか?
ちゃんと買ってくれるかな。