登校班の集合場所がうちのすぐ横の路地なもので、私は毎朝子ども達が学校へ行くのを見送っているのだが。

今日は、少し遅れてきた女の子がいきなり泣いていて。
途中でこけたのかと思ったら、「お腹が痛い」と言う。
よく話を聞いてみると、「調子が悪いから今日は休みたい」とお母さんに言ったのだが、「ダメ。行きなさい」と家を出されたらしかった。
「お腹が痛い」以上に、お母さんに怒られたのがショックで泣いていたのだろう。

泣きじゃくってみんなと一緒に行けそうになかったので、とりあえず他の子達は先に登校させて、その子は一旦家に帰したのだが(心配だったので私が家まで送った)。

さて私はよけいなことをしてしまったのだろうか?

お母さんの言い分では、「甘えてるだけ」で、「学校に行けないほど体調が悪いわけではない」。
一応集合場所まではがんばって来たわけで、もし私という「大人」がいなかったら、泣きながらでも彼女は班のみんなと一緒に登校していたかもしれないのだ。

それに、もしその子が泣いたまんまもう一歩も動けなかったとしても、本来そーゆートラブルへの対処は班の子ども達が自分でしなければいけない。
上級生たる班長がその子の家に連絡しに行くなりなんなり。
たまたま出発地だったから、どっちみち私の家に「おばちゃん、どうしよう」って言いに来たかもしれないけど、もし途中で「転んで怪我をした」とか「お腹が痛くなった」という子が出た時は自分達でなんとかしなきゃならない。
なだめすかして学校まで連れて行くか、あるいはどこかの家に助けを求めるか。

そーゆーことも、子ども達にとっては「いい経験」だものね。
まぁ、なかなか大変なことだけど。

私としては「よその子」なので、「本当はどれくらい体調が悪いのか」がわからない。
なのでまぁ、「甘やかす」ことになってしまう。
自分の子だったらきっと私も「何言うてんの、はよ行ってき!」と追い出してるだろうし。

難しいですね。

子どもが「今日は休みたい」と言う時、体にしろ心にしろ、なんらかの「しんどさ」があるのは事実なんだろうな、と思う。
でも親としては「言いなりに休ませて癖になったら困る」ってつい思ってしまう。

親って、とりあえず子どもには学校に行ってほしいのよねぇ。家にいられると何かとうっとうしいし(笑)。

だからこそ親ではない「近所のおばちゃん」が「甘やかしてあげる」も時には必要かと思うんだけど、うーん。次同じことがあったらどう対処しようかしら。