あはははは。
もう「とことん石ノ森章太郎シリーズ」は終わったかと思っていたあなた。
甘い!
最終夜「仮面ライダーシリーズよ永遠に」が残っているのだ。
しかし7時間もある。
録画もわざわざ「6時間」と「1時間」に分けて録画されていた。DVDに納める時のことを考えての仕様だろうか。

まとめて7時間なんてとても無理なので、ちょっとずつちまちまと見て、やっと2時間半までこぎつけた。
まだあと4時間半もあるのか……。

本郷猛1号ライダー復活でWライダーになった回の『仮面ライダー』と、『V3』2話を見た。
ああ、やっぱ風見志郎=宮内洋さんはかっこいいっ!!!
子どもの時もかっこいいと思って見てたけど、今見てもやっぱり男前だと思う。
それにすごく色気があるよな〜。
当時27歳ぐらいなのかな?
2話ともけっこう「やられシーン」が多くて、「風見志郎倒る!」の回なんてほとんどずっと「ふらふらで限界」状態。
唇も色を消して「病人メーク」で、またその「手負いの獣」な姿がたまんないなぁ、みたいな(笑)。

この間の萬斎鞍馬天狗のボロボロ状態とかぶりましたね。
いくら「手負い」の姿が「そそる」と言っても誰でもいいわけじゃないんで(爆)。
色っぽく見えるか、ただ「ボロボロ」かっていうのはね。
もちろん「役柄」もあるし、役者さん自身の持っている魅力が大きいでしょう。

「V3」の時私は幼稚園ぐらいなんで、まさか「色っぽい」と思って見てたはずはないと思うけど、でもやっぱりライダーシリーズの中ではなんと言っても「V3」が一番好きで、風見志郎が一番かっこいいと思ってた。

ライダーマンのエピソードも大好きだしね。
改めて見ると細かいつじつまが無茶苦茶で、ほんとに突っ込み所満載なんだけど、でも「大筋」というか「伝えたい物語」はやっぱり良いな〜、と思う。
ライダーマンがロケットと一緒に爆発しちゃうところは本当に子供心にショックというか、すごく印象深かったもの。

ゲストの宮内さんの話も面白くて、聞き入ってしまう。
最初、「後半1時間」に分けられたビデオ映像がぱっと映った時に実は誰なのかわかんなくて、でも声を聞いたら「宮内さんだ!」って。
「ヒーロー物は教育番組である」という宮内さんの持論。
まさしく、教育された結果が私です(笑)。

でもホントにね、「特撮」といったって今みたいにCGもなくて、全部体を張って撮っていらっしゃったわけで、色々なエピソードから伝わる当時の「熱気」「本気」には感動してしまう。
プロ根性というのか。
宮内さん始めスタッフみんなが「信念」を持って番組を作っていたんだろうなぁって。
テレビに限らず今はなんでもお手軽に、便利になってしまって、その分自分達で工夫することも減ったし、何より「プロ意識」とか「信念」っていうものが希薄になってしまったような気がする。

「V3」に「アオレンジャー」に「ズバット」に「ビックワン」。
残念ながら私、「ズバット」は見てないんだけど(テレビ東京系なので、大阪府池田市では見られなかったのではないかと思う。テレビ大阪が映るようになったのがもう小学校の最後の方だったような)、こないだこの「とことん石ノ森章太郎」で最終回を見せてもらって、「うわ〜、これ全部見た〜い」と切に思った。
あの無茶な設定を陳腐でなくかっこよく演じられるのは宮内さんしかいないよな〜。

宮内さんは「あぶない刑事」にも出てらした。
1話きりのゲストだけど。
確か風見志郎と同じように革ジャンで手袋してる役だったんじゃなかったかなぁ。
あれももう20年以上前の話よね……。

今回この「とことん石ノ森章太郎」企画を考えてくれた方々に本当に感謝いたします。
ありがとう、NHK。