先日(たぶん7月1日)の新聞に、新潮文庫の広告が出ていました。今月の新刊と並んでドストエフスキー『未成年』復刊の文字が。

おおっ!

『未成年』は『悪霊』と『カラマーゾフの兄弟』の間に書かれた長編なのですが、世間的な評価(というか、日本での評価?)はあまり高くないのか、絶版状態だったようです。
「手に入らない」と思うと欲しくなるのが人情というか、この際「毒を食らわば皿まで」というか(笑)、読んでみたいと思っていたので、思わず新聞広告に向かって、「買わなきゃ」と呟いてしまいました。
(そばにいた義母に「え、何?」と聞きとがめられてしまった)

で、今日本屋に行ってみたけど、案の定というかなんというか、影も形もありませんでした。
がー、またネット注文か?
ガソリン高騰のこの御時世、あまり宅配に頼りたくないのだけど。

でもAmazonやe-honでも「お取り寄せ」になってますねぇ。
広告では「今月の新刊」と一緒に並んで書いてあったけど、新潮社のサイトを見ても「新刊」情報には入ってないし、「復刊しました!」というのも見あたらず、そんなにばんばん書店に並ぶものでもないみたい。

残念。

今は『白痴』を読んでいる途中。
なんとなく、進みません。
全然面白くないわけじゃないんだけど、他のドストエフスキーの長編に比べると、引き込まれ度が小さい。

『新しい太陽の書』第3巻と三島版『黒蜥蜴』を買ってあるので、そっちが気になっているせいもあるかな。
天知茂の明智小五郎シリーズをAmazonで検索していたら、ちゃっかり「おすすめ商品」に出てきたのよねぇ、三島の戯曲版『黒蜥蜴』。まったく、商売うまいわ、Amazon。