というとまるで「1986年のマリリン」(by本田美奈子)みたいやけど。

月曜にあったBS蔵出し劇場『ビッグショー 沢田研二』のビデオをさっき見ました。

良かったぁ~~~。

やっぱりジュリーはエンターテイナーだと思った。

1978年、ジュリーは30歳。

若い。

可愛い。

今の私より10歳も若い……うわぁ。

今のGacktさんよりも若いよ(笑)。

ゲストの森光子さんも若かったし。

この間、「放浪記」がらみのインタビューをテレビで見たんだけど、「この人大丈夫なの?」って思うぐらいもうヤバい感じだったから……。90近いんだよね、確か。いくら名女優でももう周りの出演者が大変だろうと思ってしまった。

って、別に森光子はどーでもいい。1978年のジュリーの話だ。

まだそんなにお化粧が濃くなくて(笑)、衣装的にもこの『ビッグショー』の時は正統派美青年ぽい、宝塚の男役風の袖がふわっとしたブラウスに紫のリボンタイをして、「ああ、昔のアイドル系男性歌手はこーゆー格好をしていたな」みたいな。

よくお似合いでした。

今は自分がもう40なので、「若くて可愛い」とつい思ってしまうけど、でもやっぱり「昔の30は大人だな」というふうにも思えて。

セクシーでしょ、やっぱり。

昔の30歳男子がみんなジュリーみたいだったわけもないんだけど、でも「今の30なんて全然ガキだよな」って思うもん。

男も女も、「色気のある人」っていうのがいなくなったよなぁ、って。

いや、まぁ、自分も「40になっても全然ガキ」やねんけど、一般大衆ではないいわゆる「スター」でも、30ぐらいだとまだ、ねぇ。「大人の色気」を感じさせる人って少ないし、「スターのオーラ」というのを発散してる人も少なくて。

いつの頃からか、「隣にいそうな人」というのがウケるようになってしまったからな。

何よりジュリーはやっぱり「ファンタジー」で「エンターテイナー」で、表現力が素晴らしい。

「歌手」なんだけど、「役者やな」って感じがする。

最後から2曲目の「絆」なんて、美輪サマにも負けないぐらい「お芝居な歌」だったし、阿久悠&大野克夫コンビによる全盛期の楽曲も、「その歌に描かれている気障な男を演じる」なんだよなぁ。

振りとか、表情とか、全身で表現してる。

気障でかっこよくてセクシーな、「ジュリーというファンタジー」を。

もしかしたらそれは、「本当の沢田研二」とは違うキャラクターかもしれないけど、でも「エンターテイナーとして舞台に立つ」っていうことは、やっぱり「役を生きる」ってことで、あのような「ジュリー」を演じるのは、他の誰にもできないことだった。

すごいな。

好きだな。


金曜の「ジュリースペシャル」はどんなだろ。楽しみだ。


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