……って、そないに力まんでもええねんけど。
でも、やっぱりすごいのだ。見よ、この派手なチラシの山。

申し込み袋、全部で7種類。
今回は一律に全部配るのではなく、参観の時に「親子で相談して、必要な申し込み袋だけを持って帰ってください」ということだったのだが。
子どもはやはり、「とりあえず全部!」
ああ、資源のムダ。
お兄ちゃんお姉ちゃんのいる人に聞いてはいたし、実際に高学年の子がポップでお洒落なポーチを持って家庭科室に入るのを見たこともある。
「え、あれ筆箱じゃなくて、お裁縫セットなの!?」
お裁縫セットなのだよ。
時代は変わったね。
昭和は遠くなった(しみじみ)。
私らの頃は長方形のプラスチックの箱に、なぜか御所車だの手毬だのといった着物の柄みたいな模様がついていたものだったが。
とりあえず、「持って行くのに邪魔だから、小さい方がいい」と、「コンパクトサイズ」なチラシだけに目を通す。
中身は別にどれも大差ないから、「大きさ」と「デザイン」だけよねぇ、と。
が。
中身にこだわって目を通す人、約1名。
「糸切りばさみがチャチなヤツはあかん! 貝印のヤツにしとけ!」
……うちの旦那さんは、裁縫好きなのだった……。
ちなみに、貝印の糸切りばさみが入った「中身」。

糸切りばさみには、「キャップを後ろにささないと刃が開かないので怖くない」とかいう説明が書いてある。
へ?
「刃が開いていると怖い」という発想が、よくわかんないんだけど……だって、糸切りばさみってそーゆーもんじゃん……。
「普通のハサミは閉じてるからな」……まぁそりゃそうだけど……。
ちなみに30年前の「お裁縫セット」の中身はこんなんだ。

まだ現役で使ってます。
私は実は「御所車」だの「手毬」だのの裁縫箱を買わず、中身だけ買って手持ちの箱に入れて使っていた。
人と同じなんてつまんないでしょ。

中身は2段になっている。もともと何用の箱だったんだろう? こちらも現役。
女の子だったら、仕切りのいっぱいある化粧ポーチみたいのを買って、そーゆーのに中身だけ入れればいくらでもオリジナルの裁縫セットができるよね。
男の子用の「仕切りがいっぱいあるポーチ」ってゆーのは、なかなか見つけるの難しそうだけど。
なんか、「好みの多様化に合わせ、選択肢をたくさん作ってみました」に見えて、実はちっとも「多様」でも「個性的」でもなく、よけい画一化してるような気がしなくもない。「こうやって子どもの気を引かないとやっていけないんですよぉ」という大人の側の涙ぐましさばかりが感じられるとゆーか。
ねぇ。
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