※ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意ください!!!

と言っても、原作コミックを読んでいる方はストーリーを知っているわけだし、知っていても全然大丈夫なんですけどね。わかっていても面白い。むしろわかっていたらさらに楽しい、みたいな。

いやー、もう、ほんとに良かったですっ!

のっけから泣いてました!!(笑)。

この間、ヨーロッパ編ドラマが二夜連続再放送されて、「映画の冒頭部の前夜」に当たる部分が新しくくっつけられていたけど、そこで予告された千秋のデュシャンオケ(だったかな?)での指揮。

もうそこで泣いてた(笑)。

なんか、テレビシリーズの時も、ヨーロッパ編の時も、千秋が本番指揮してるところで必ず「感無量」になっちゃって、自然に涙が出てきちゃうんだよね。

のだめなりきりというか、「良かったね、よくがんばったね」みたいな気持ちになっちゃう。

オーケストラって、ほんとに「みんなで作り上げる」もので、その音の重なりがわーっと「一つの音楽」を作り上げてる、それを聴くだけでぶわーっと感動がこみ上げてくる。

今回の「最終楽章・前編」はマルレオケの話がメインで、ダメダメなオケが千秋の出現をきっかけに立ち直っていく。

その、立ち直る演奏会のシーン、ボロ泣きさせていただきました(笑)。

千秋の出現ってきっかけにすぎなくて、みんな、音楽だけじゃ食っていけないからアルバイトに時間を取られて、結果音楽がおろそかになってダメダメになってたけど、でも本当は「いい演奏をしたい」って思ってるし、やっぱり「音楽が好き」ってゆーのが根本にある。

ひょんなことからメンバーの一人の娘さんを黒木くんが預かることになって、その子が「パパはいっぱい練習してるんだよ!」って訴えるシーン。

その後、仕事の合間に練習している「パパ」や、他のメンバーのがんばってるシーンが次々に映って……あかん、泣いてまう。

コンマスのシモンさんが「音楽は調和なんだ」ってみんなをたしなめるシーンもね。

そーゆーの全部原作にもある展開なんだけど、実際に「音」が聞こえてくる分やっぱり感動が大きくて。

マルレオケ復活の演奏会1曲目、もうホントに「ブラボー!」ってスタンディングオベーションしたくなった。

映画館なのに(笑)。

私の前に座ってた人も小さく拍手してた。だから私も拍手した(爆)。

フィルムコンサートみたいな感じだよね。大きなスクリーンで見るオケのみんなの表情、そして録音とはいえ、家よりもずっと大きな空間で聞くオケの「音」。

私はもともと先にテレビドラマを見て、それから原作を読んだから、むしろドラマの方が「よくできてる」「面白い!」って思っちゃったりする。

原作では冗長になっていたり、逆に舌足らずになっている部分を、ドラマはうまく構成しているから。

ホントに脚本も演出も構成もカメラワークもよくできてるなーと思う。

真面目な部分はもちろん、コメディの部分がホントにできすぎやもん。

のだめが千秋と「初共演!」ってビラを撒くシーン。プリごろ太のアニメと合成して、もうすっごく楽しい!

次の展開を知っているだけに、その過剰な楽しさ・可愛らしさはきゅんとせつないんだけど、でもあーゆー演出、素晴らしいよね。

千秋先輩やのだめのほっぺた、思いっきりおてもやんにする演出とか、コメディーセンスがハンパない。

マンガよりアニメより「漫画チック」なのがすごいと思う。

まぁ何よりキャスティングが素晴らしいもんな。

玉木宏はもう一生千秋先輩でいい!(笑)。

他の役をやってる時にはそれほど「かっこいい」「好きだ」と思わないのに、千秋先輩をやってる時の玉木宏にはもう、「先輩の背中飛びつきたくてドキドキ。これってフォーリンラブですか?」

メロメロです(爆)。

もちろん樹里ちゃんもハマりすぎなほどハマってるし、ミルヒーやエリーゼを日本人でやっちゃうこのセンス。

テオのなだぎ武さんもよかったよ。うちの旦那さんが「あれって仮面ライダーWで刑事やってるのと同じ人?」って。

なだぎ武を仮面ライダーでしか知らない旦那(笑)。

黒木くん役の福士くんも素敵だし、松田さん役の谷原さんも面白かった。「君の彼女変態だよ!」ってゆー、千秋の部屋でのシーンがなかったのはもったいなかったなぁ。

原作よりドラマ版がより好きなのは、ドラマの方が千秋がのだめにメロメロだからなんだけど、それも千秋=玉木宏のあの表情、まなざしに負うところが大きい。

セリフや展開自体は原作とさして変わらないのに、目が「好きだ」と言っているドラマ千秋(笑)。

ああ、ホントに玉木宏には一生千秋先輩でいてもらいたい。渥美清が後年ずっと「寅さん」だったように。


マルレの復活定期演奏会、1曲目は「ブラボー!」のスタンディングオベーションで、でも2曲目からは哀しくなる。

「ずるい」というのだめのつぶやき。

そして哀しいまんま、「え、ここで終わるの!?」というシーンで前編は幕。

ハッピーエンドが待っているとわかっていても、辛い。

「恋と夢が一緒だと……」っていう、試練の時。

うう、こんな哀しいところをラストシーンにされたら、せっかくのさっきの感動が。

どーんと崖から突き落とされるじゃないですか。

クレジットの後、「後編」の予告が流れて、予告映像だけでまた泣く私(笑)。

続きは4月までお預けなんて。

早くハッピーにしてほしい!!!


【蛇足】

「のだめ」のドラマ見るとしばらく口調がのだめになっちゃうぐらいハマっちゃうんだけど、映画を見に行った日の朝、なぜか音大生みたいのになって先生に絞られてる夢を見た。

「君、ちゃんと聞いてたのかい!? そこ、歌ってごらん!」

男の先生だった。おじさん。どっかで見たことある知ってる人だが、誰だかわからない。

歌ってみろ、って言われても、私楽譜読めないんですけどぉ。

「ラ」だってことはわかるけど、伴奏も何もなしに知らない歌いきなり歌えません。「ラ」がどんな音なのかわかんないよ!

弾いてくれたら覚えるけど、楽譜見てもわからん!!!

……あたふたしてたら目が覚めた。

夢の中から「のだめなりきり」か、って思うけど、さすがに夢でも「初見でピアノを弾け!」とは言われないらしい。「歌」で勘弁(笑)。

最初の2音が二分音符の「ラ」「ラ」で「あの」という詞がついていたが、一体あれは何の歌だったんだろう。

「のだめ」見ると、音楽の才能あったらなー、って思います、ほんと。楽器弾きたくなるよねぇ(忘れられたエレキギター。埃かぶっとる……)。