以前から、捨てられないカセットテープの山をPCに取り込んでデジタル化できないかなぁ、と思っていたのだけど。

なかなか踏ん切りがつかなかった。

が。

このたび挑戦を決意。

「Sound Blaster Easy Record」という変換コネクタ(って言うのかしら?)を買ってしまいましたっ!



なんで決心したかというと。

実家の引っ越しで、実家に眠っていたレコードの山が段ボールでどーんとうちに送られてきたから。

「もう置くとこないし、あんたの方で好きにしてよ」と取捨選択なしに全部送られてきた。

……いや、うちにも置くとこないんだけど……。

昔懐かしいアニメのEPレコードはかなり傷だらけで使い物になりそうにないんだけど、LPの方は保存状態が良くて、ただ捨てるにはもったいない。

今更カセットテープやMDに録音するってのも何だし、この際だ、買っちゃえ!とAmazonで注文してしまった。

でも。

そもまずレコードを再生するためにはレコードプレーヤーを引っ張り出してこなくちゃいけない。

今の家に引っ越す時に、面倒だからセッティングせずに納戸に入れたままにしてたんだよね。

およそ11年間。

上下逆さまでしまわれとった…。

出してきて、ステレオに繋ごうとして。

でかい。

はみ出す。

ステレオセットは結婚してから新しく買ったもの。そしてレコードプレーヤーは学生時代に買ったシステムコンポの一部。

サイズが合わない。

まぁそれはなんとかするとして、ステレオの裏の配線が埃だらけで、近くに置いてある電話の線や何かとあいまって、なんだか大変なことに。

普段の掃除嫌い・片付け嫌いが、こーゆー時に祟るわけです。

セッティングするだけで、なんかどっと疲れました。

正直11年もほったらかしだったので動くかどうか心配だったんだけど、試しに実家から送られてきたYMOの『AFTER SERVICE』(母が買ったもの)を聞いてみたら、おおおっ、ええ音やないのっ!!!

オートストップもちゃんと効くし、何より久しぶりに聞く「レコードの音」というのが感動だった。

別に私、絶対音感も持ってないし、「耳がいい」わけではまったくないんだけど、でもなんか、「うわぁ!」って思った。ものすごく久しぶりにステレオがちゃんと「ステレオ」になった気がした。

ただ。

11年も納戸で眠っていたわけで、ものすごくきれいに保存されていたレコードのB面、見事に埃だらけ……あらららら。

レコードクリーナー買わないことにはB面が聞けない(涙)。

もちろん今どきレコードクリーナーなんて「その辺」には売ってないわけで。

はぁ。

色々と、準備が大変です。

なので。

「Sound Blaster Easy Record」でまず試したのは、カセットテープからの取り込み。ええ、自慢じゃないけどカセットテープは「山」でありますから。昔のアニメのテープ、宝塚のテープ、そしてエアチェック小僧だった夫のテープ。

見事に、失敗しました。

ステレオセットとデスクトップPCの置いてある部屋が違うので、レッツノートの方に付属のソフトウェアを入れ、「Sound Blaster」を繋ぎ。

RCAケーブルでステレオと「Sound Blaster」を繋いでいざ、録音スタート!

テープ片面20分ほど録音して聞いてみたら……あれ? 無音……。

どうもステレオアンプからの出力端子を間違えたようなんだけど……ん????? ここじゃないのか?

考えるの面倒なのでRCAを諦めて、ヘッドフォン端子の方で繋ぎ直す。

無事録音できました♪

曲の自動分割が今一つうまく動かなかったけど、ま、どっちみち自分の耳で確かめる作業は必要なので。

1本目のテープを終え、調子に乗って2本目。

……また失敗。

今度は録音レベルだ。

最初の1曲を再生して、付属ソフトに「録音レベル調整」をやらせるのだけど、これが微妙に自動でやってくれないってゆーか…。いや、私も慣れてなくて今ひとつ使い方わかってないせいもあるんだと思うけど、レベルが高すぎて音が割れまくり。

また20分無駄にした。ううう。

再挑戦して、なんとか無事WMAファイルに保存し、2本のテープを1枚のCDに焼いてみたんだが。

……やっぱり、2本目のA面の録音レベルが……まだ音が割れとる……ふえーん。

一応途中で聞いて確認したんだけど、大体曲って最初の方はレベル低くて、サビでどーんと高くなるもので、最初だけ聞いたんじゃダメだったのよね。

でも全部聞いてたら、一体作業にどんだけ時間かかるのよー!!!!!

当たり前だけど曲タイトルとか自分で入れなきゃならないし。

46分のテープ1本取り込むのに、倍以上かかるってことじゃ…。失敗してやり直したらあなた、3倍も4倍もかかっちゃうよ。

まぁ、初めてだし、きっと失敗はあるだろうと思って「まずはカセットテープから」にしたんだけどね。

レコードは、何回も再生するの、やっぱり大変だもん。気ぃ使うもん。「1曲聞かせてレベル調整」するのだって、レコードはテープより面倒だ。

再生すればするほど針も傷んでいく。

今の針がダメになったら、「新しい針」が手に入るかどうかわからない。プレイヤーの取扱説明書、もうないから、針の型番がわからない。わかったとしても、今でもそれが売っているのかどうか微妙だもんなぁ。

レコードもカセットテープも、PCに取り込むのはやっぱりかなりの手間!

正直YMOの『AFTER SERVICE』なんて、レンタル行ってCD借りてきた方がなんぼ早いか(笑)。

もう廃盤で手に入らないもの、売ってるけどレンタルには置いてないマイナーもの。そして、その中でも特に「どうしてもCDにして残しておきたい」と思えるもの。

ちゃんと、取捨選択して、優先順位をつけないと、到底こんなことばっかりやってはいられない。

「何分で録音終了」と設定するようになってはいるけど、カセットテープでもレコードでも、「23分きっちり」ってことはまずないわけで、やっぱり確認しながら取り込んでいった方が確実。

23分って、ぼーっと待ってるには長いけど、何か別の用事をするには短すぎる中途半端な時間だし。

うーん。

ものすごく暇な時にしか、できそうにない作業。

もうちょっとサクサク行けるかなぁと期待してたんだけどなぁ。

はぁ。

とりあえず、2本目のA面、もう1回取り込み直す!意地!!


【2010/04/08 追記】

・RCAケーブルでの接続、もう一度試したらちゃんとできた。私が最初「失敗!」と思ったのは録音レベルがおかしかったのか、PCのボリューム設定がおかしかったのか、とにかく私の早合点的なものだったらしい。
失敗を繰り返して人は大人になるのさ。ふっ。

・録音レベルは低めに抑えた方がきれいに取り込める気がする。カセットテープ6本ほどやってみたけど、「10%」ぐらいで十分な感じ。

・レベルが適正であれば、自動分割もうまく動くようだ。3本目くらいからまったく手動修正する必要がなくなっている。なかなか快適に取り込めるようになってきた♪

【2015/02/09 追記】

私が購入した「Sound Blaster Easy Record」はすでに製造終了となっているようです。

代わりにハイレゾ対応、フォノイコライザー付きの上位モデルが発売中。レコードプレーヤーは持っているもののもはやフォノ端子の付いたアンプが手元にない、という場合でもこれがあればレコードからPCに音楽を取り込めます!

Easy Record持ってるけどこっちが欲しくなるぞ……。