(1巻の感想はこちら、そして2巻の感想はこちらです)

2巻で「軽井沢篇」が終わり、3巻は「白狐篇」。群馬県は館林が舞台です。

関東のことに疎い近畿人としては、群馬も館林もまったくわからず、徳川綱吉が将軍になる前に治めていたところ、とか、「ぶんぶく茶釜」で有名な茂林寺がある、とか、全部初耳でした。

お城の謂われとか、「道中記」にふさわしい名所旧跡案内。

は楽しかったものの、ストーリー自体は今ひとつ。

なんだろー、表紙見返しの「作者の言葉」に「1巻分だけということで始めて、今となってはもう1話欲しかった」と書いてあるとおり、何か消化不良の感。

割とあっさり終わってしまうんですよねー。

登場人物も「結局この人何だったの?」って感じで。

市東さんのことだから飛場くんや有野さん、新田兄妹には設定とか裏話とかたくさん考えておられたと思うんだけど、いかんせん尺が足りない。まったく膨らみなくさらーっと終わってしまう。

もったいないなぁ。

有野さんなんかはまだこの先出番があるのかもしれないけど、館林の高校生に再登場のチャンスはそうないでしょう。

「メガネかけたインテリが好き」というやじさんの好みが懐かしかったのに、新田(兄)との絡み、ほとんどなかったもんね。さぞ無念であろう、やじさん(笑)。

キタさんも今回は不覚を取って、本人の活躍はなし。キタさんファンとしては大変物足りない。

次巻に期待。

お二人さん、滋賀に来てくれないかなぁ~♪