2013年10月1日火曜日

あまちゃんファンブック『おら、「あまちゃん」が大好きだ!』



『あまちゃん』終わってしまいましたねぇ。

いやぁ、寂しい。

寂しいけど、変に続編とか作らない方が、あのまま「この先へ!」で終わるのが完璧なような気がします。

だからとりあえずNHKさん、さっさと1話から再放送してください(笑)。

で。

これは8月の末に出たファンブック。

私はもう放送が終わりに近づいた9月下旬になってやっと入手して読みました。

春子が鈴鹿ひろ美の影武者だったということが明かされる7月半ばまでの週を振り返る「おさらいレビュー」がなんだか懐かしく。

そういえばそんなことあったなぁ、って。

ドラマの中では3年の月日が流れるわけで、アキちゃんがウニ採れなくて苦しんでた話とか、すごい昔のような気がするんです。でも実際にはほんの数か月前に見た話。

じぇじぇっ、そんな最近だっけ!?みたいな。

早あま、朝あま、昼あま、夜あまと1日4回ある放送。後半は1日2回見ちゃうことが多かったので、その分中身が濃いというか、時間の積み重ねが多いというか。

クドカンファンのうちの弟なんか、1日2回見て、さらに土曜日の「連あま」もチェックするとか言ってたもんなぁ。

何回見るの。

でも何回見ても、展開がわかっていても面白いところがすごい。

というか、1回だと小ネタに気づかなかったり、セリフを聞き逃しちゃったり、表情を見逃しちゃったりするから。

2回は見ないと!(笑)

ちりばめられた「ネタ」はもちろん、主人公アキだけじゃなくユイちゃん、春子さん、夏ばっぱ、鈴鹿ひろ美、ミズタク、あんべちゃん、メガネ会計ババァ……登場人物それぞれのキャラクターがしっかり描かれて、それぞれにドラマがあるから妄想が進む。「あのセリフはこういう意味だよね!?」「○○のあの行動はどういうことだったの!?」とつい考えずにはいられない。

誰かに話したくなるし、誰かの解釈に「そうか!」とうなずかされることも多々。

このファンブックに掲載されているレビューや「あま絵」、著名人による「好きなシーン」なんかも、見ている人の想像力をかき立てずにはいないからこそ、これだけのものが集まっちゃうんだよな、と思います。

「ファンブック」なので「公式」ではないのですが、実際のドラマの写真も掲載されていて、NHKさんありがとうな感じ(笑)。

巻末の「ロケ地巡礼ルポ」は非常にヤバいです。北三陸行きたくなります。

っていうかどうやって行けばいいの。何時間かかるの。

……ちょっと検索したら8時間と出ました。もちろん片道。

ユイちゃんが全然東京へ行けなくて、東京でさえ遠かったんですもんねぇ。滋賀なんてねぇ、あなた……。

あと「東京ポッド許可局」による「美保純論」、なかはらももたさんによる「ミズ勉漫画」が面白かったです。

坪内祐三さんと湯浅学さんによる「東北モダニズム」論も興味深かったけど、最後に「西とか南を差別させてもらいたい」って書いてあって、「西」の人間としてはちょっとムッとしました(笑)。

「安倍晋三も菅直人も長州だ」って話になると、近畿圏としてはまた別の感慨もあって、「その西はうちとは関係ない」とも思ったりするんだけど、「ローカルなもの」と「中央(東京)」との対立とか、その「ローカル」の多様性とかについては最近色々考えます。

実際問題、近畿から「東北」は遠いし(なんせ8時間ですもの)、同じ「ローカル」でも全然文化が違うのはあたりまえ。

『荒天の武学』の中に

それまで「国」といったら、お殿様がいて、お城があって、人々が「お国なまり」で話す地元のことだったんですから。「お国」の上位概念としての「日本」という言葉がある程度リアリティを持ったのは、せいぜい幕末からですよ。 (P224)

という話が出てきたんですけど、日本ってまだまだ「一つ」ではないのかも。そして「一つ」になる必要なんてないのかも。

地元に帰ろう。


あと、変に続編作らなくてもいいよな、って思うんですけど、とりあえずヒロシには幸せになってもらいたいので、ヒロシメインのスピンオフはあってもいいかな。

父親にさんざん罵られていたヒロシだけが、その父親が倒れた時にかいがいしく世話を焼いていた、っていうのがなんか、たまらなかったんですよねぇ。

母に捨てられ妹にグレられアキちゃんに振られ。

それでも逃げずに北三陸に留まり地道に父の面倒を見ていたヒロシ。

なのに母ちゃん帰ってきたら父は「おまえより母さんがいい」とか言うし。

報われてほしいです。

NHK公式メモリアルブックも発売されましたがさっさと売り切れの様子。増刷されるのかな。


10月31日にはこういう本も発売になるそうで。


プロも素人も、とにかく語りたくなる作品だったということですよね、『あまちゃん』。

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