2014年1月10日金曜日

『SPEC全記録集』



「爻ノ篇」をもう1回見に行きたかったのですけど、年末になってしまい、年が明けると近所では午前中上映がなくなり、見に行けないまま上映が終わってしまいそうです……。

DVD買うしかないかしら。

DVDの前に、この『SPEC全記録集』。Amazonさんで予約する時「生写真付き」となっていました。どういうものを「生写真」と呼ぶのか謎ですけど、封入されていたのはレーザープリンタで印刷されたと思しき瀬文さんと当麻のツーショット写真でした。

キャストはもちろん、照明さんやガンエフェクトさんへのインタビュー、テレビシリーズからの用語をまとめた「辞典」、『SPEC』という番組が形になる前に出された3つの企画書などなど、250ページもの大ボリューム。

読み応えあります。

活字好きとしては、「写真ばっかり」というのでなく、たくさん「読める」のが本当に嬉しい。

あんまり「たくさん」すぎて、最初の方に読んだことを忘れちゃってるけど(笑)。

あの、最後の当麻が墜ちていくシーンで佐野元春『彼女』が流れたの、植田プロデューサーが「まさに世代」だからかと思ってたけど、実は違ったらしい。

堤監督から「佐野元春いいよ」みたいに紹介されて色々聞いて、その中で『彼女』に出会って「これ使おう」となったみたいです。

リアルタイムでは聞いてなかったのかなぁ。

最後の堤監督と植田Pの対談はなかなかこう、深いというか、「そこまで状況悪いのかな…」みたいなことを感じさせられます。

私はもともとSF好きだし、トレンディーなラブストーリーより『SPEC』みたない「何これ?」って感じの方がよっぽど面白いと思うけど、『SPEC』をテレビでできたっていうのはそんなに貴重なことだったのかという。

そんなにテレビって不自由なのかと。

テレビシリーズの視聴率は決して良くなかったし、植田Pも「放送物としてSPECはスポンサーにとって価値がない」みたいなことをけっこうつぶやいていらして、SPEC好きとしては「これってそんなにマイナーなの?」と不思議に思ってしまったりするのですが。

圧倒的に原作ものが多いテレビドラマ、その中でオリジナルで勝負する、しかも「超能力者」が出て来るSFっぽいもので勝負する。

ジャニーズも出てないしねぇ。

「テレビのコンテンツ」ってそういうものなのか。

植田Pの単独インタビューもこう、怨念がひたひたと底に流れてるもんね。「ずーっと意地悪されてました」って。

見る方はそういう内実はわかんなくて、ただ「面白い!」と思ってハマって、「初回から見てて良かった!」って終盤ほんと放送が楽しみでしょうがなかったんだけど。

もしかしたら、放送されなかったかもしれなかった。

放送されても、途中で打ち切りになったり、そもそも見ないまま、知らないまま終わってしまったかもしれないわけで。

実は初回放送の時、チャンネルを『SPEC』に合わせたのは私じゃなくて夫だったんですよね。私がお風呂上がってきたら「これ面白そう」って言って見てた。だから私、初回の冒頭10分くらいは見てないんです。途中で「なんで戸田恵梨香は腕怪我してるの?」「知らん」「最初に怪我したんじゃないの?そーゆーシーンなかったの?」「なかった。何の説明もない」みたいな会話をした覚えが。

いきなり何の説明もなくヒロインが腕を吊っているって、斬新ですよねぇ。

「第1話ですという始め方はやめたいですね」と堤さんと植田さんが話しあっていて、ああなったらしいです。

素晴らしいなぁ、ほんと。

その他キャストの皆さんのインタビューは当然面白かったし、肩書きを見てもどういう仕事をしてらっしゃるのかピンと来ないスタッフの皆さんのお話は新鮮だった。

当たり前だけど、映画やドラマってすごい大勢の人たちの力でできているんですよねぇ。私はついつい「物語」の部分だけにのめり込んでしまって、映像のすごさとか「よくこれを実現した!」みたいな労力の部分にまで頭が回らないのだけど。

改めて、皆さんありがとうございました。

『SPEC』という作品を作ってくれて。

「辞典」の部分では「詳しくは知らなかったネタ元」もわかって、ふむふむなるほど。じょーきょくさいじょーかいさんの「イデオーン!」もそういうことだったのかと。

『イデオン』めっちゃ知ってるはずやのになぜ彼女がそう言うのか理解してなかった。なさけない(笑)。

読んでると、またテレビシリーズ第1話から全部見直したくなります。こないだ深夜に再放送されてたの見たばっかりなのに。

『零』の完全版も見てみたいし、何より『爻』をもう1回見たい……。


『零』のDVD、3,381円で買えちゃうのねぇ。「全記録集」が2,940円もすることを思えばだいぶ安い。

完全版では志村がなぜあんなことになったのか、が明かされているらしいけど、まぁ、私的にはすべてがわからなくてもいいとは思ってる。むしろ謎が残っていて自分であれこれ空想する方が楽しいから。

この「全記録集」も、監督や植田さんの話である程度「整理されちゃう」部分はあるけど、でもそれはそれとして、まだまだ考え続けられちゃうのが『SPEC』の素晴らしいところだと。



『結』のDVDはいつ発売でしょうかねぇ……。

(あれ?そういえば津田さん(椎名桔平さん)のインタビュー載ってなかったんじゃ?『結』には出ていなかったとはいえ、津田さんなくして『SPEC』ワールドは…。)


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