2015年4月19日日曜日

「1万円もらえます、本買いに行きましょう」その1

2015年4月8日、Twitterのタイムラインに「1万円差し上げますので好きな本買ってください」という夢みたいな話が流れてきた。

今度創刊される『森へゆく径』という雑誌の企画だったのだけど、活字中毒者にとってはあまりに嬉しい話だけに、「これ、信用していいのかな? ホントにそんな美味しい話があるの? 住所と名前持って行かれるだけなんじゃ?」と最初はちょっと警戒した。

が、1万円の誘惑には勝てない。

この4月から始まった「ハヤカワ文庫補完計画」のおかげで今後しばらく本代の捻出に苦労すること確実な中、
「これで好きな本買ってきなさい」と1万円渡してもらえるのである。

こんなありがたい話があろうか、いや、ない。かっこ反語。

応募締め切りがそのツイートを見た当日4月8日だったこともあり、「ええい、釣りでも何でもええわい、当たるも八卦当たらぬも八卦じゃい!」とたった5分逡巡しただけでソッコー応募。

当選通知が来る前から「当たったらどうしよう、何買おう♪」と取らぬ狸の皮算用。

当選するのは15名。応募者は最終190名を超えたということで、「まー無理かー。当たらなかったら個人的に“1万円あったらこう買う”ってリスト作って楽しもうかなー」などと思っていた。

そうしたら。

当たってしまった。

うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、マジかっ!

単純なくじ引きではなく、年代や属性にバラエティが出るよう選考されたということで、当選メールには「女性でSFやミステリファンというのが珍しかった」と添え書きが。

そーかー、良かったなぁ。SF&ミステリ好きで得したことって、たぶん人生初めてだよなぁ。

とはいえ私の「SF&ミステリ好き」っていうのはけっこういい加減なんだけども。当然読んでてしかるべき「古典的名作」を平気で読んでないし、このblogの「本」カテゴリに入ってる読書記事も橋本さんだったりドストエフスキーだったり、「SF&ミステリ」以外の本がかなり多い。むしろそっちの方が多いかもしれない。

しかし世の中の女性の人って何読んでるんだろう。

そもそも世の中の人は本読まないのか(偏見)。

近所の図書館が予算の都合で雑誌の購読を縮小した時、見事に「SFマガジン」と「ミステリマガジン」が切られたから、女性に限らず世の中的に海外SF&海外ミステリ愛好家は少数派なんだろうな。

ハヤカワも創元も、小さな書店じゃ隅っこにちょろっとあるだけだもんね(涙)。

ともあれ。

当たったのだ。

本代1万円もらえるのだ!

ひゃっほーい\(^o^)/

早速買いたい本のリストを作る。ハヤカワ補完計画で4月に復刊される『クローム襲撃』『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』、そして4月25日発売の角川新訳版エラリー国名シリーズ『スペイン岬の秘密』は文句なく確定。

「必ず1冊は雑誌を買う」という縛りがあるので『NHK大相撲ジャーナル』も確定。(雑誌、普段まったく買わないし、たとえ人の金でも買う気にならないからこれ以外思いつかない)

以上4点でもう4,000円

最近のハヤカワさんや創元さんは文庫でも平気で1000円以上するので、1万円あっても8~9冊しか買えない。

貴重な残り6,000円をどう配分するか。色々案は考えられる。

例えば、

①中古でコミックセットを大人買い

②せっかくだからなかなか手が出ないお高めの単行本を1~2冊買う

③あまり深く考えず、前から欲しかった、この企画がなくてもいずれ買ったであろう本を買う

④5月以降も続くハヤカワ補完計画のために残しておく

……④めっちゃ惹かれるけど、あかんのよね。この企画には「締め切り」というものがある。5月5日の原稿提出日までに1万円分全部買っちゃわないといけない。無料通話料よろしく「次月に繰り越します」というふうには残念ながらできないのだ。

①の大人買いコミック候補は『ワールドトリガー』だったんだけど、中古があまり出回ってなくて、既刊10巻全部揃えようとすると5,000円ぐらいかかる。

うーん。せっかく「本代」として支給されるのに「マンガ買ったら終わった」というのはちと寂しい。

というわけで残る選択肢は②と③。

私は常々、「読んでみたいけどお高いから図書館にあったら借りよう」という本を図書館検索サイト・カーリルの「読みたいリスト」に突っこんでいます。

今見たら80冊以上ある。

近所の図書館にないものも多いので、この中から2~3冊買ったらどうかと『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』『超ひも理論をパパに習ってみた』などをリストアップ。

で、一応、近所の本屋へ行ってみる。

「1万円あります。本、買いにいきました」という企画タイトルから想像する図は、「これで何でも好きな本買っておいで」と優しいおじいちゃん(じゃなくてもいいけど)に1万円札を渡された女の子(じゃなくてもいいけど)がルンルンと本屋に出かけていって、「これもいただこうかしら」「あ、これも」と目が合った本をぽんぽん籠に入れていくイメージ。

テレビの企画だと、通りすがりの人に頼んで「今すぐ、そこの書店で」って感じだよね。下調べとか取り寄せとかなしに、目の前の棚から1万円分抜き取ってきてください、って言われたら人はどんな買い物をするのかという。

私としても、たまにはそーゆー、リアル書店で「目が合った本」を買うということをやってみたい。ネットなんかなかった昔、キーワード検索も他の人のレビューもなく、ただ自分の嗅覚だけで本を選んでいた頃みたいに――。

うん、無理だったね。

近所の小さな書店では、無理。

「小さな」って言っても、それなりに本は並んでるんだけど、いわゆるベストセラーやドラマの原作本が主で、私の好きな翻訳ものやサイエンス系の棚は寂しく、ハヤカワなんか新刊でもろくに並ばない。今頃『PSYCHO-PASS ASYLUM』を平積みしても遅い! 遅すぎる!!!

4月8日発売だったはずの『ソラリス』とか『死者の代弁者』なんて影も形もない。もちろん新装版『クローム襲撃』もない。(行ったのは4月11日)

はぁ。

どこでもドアがあれば梅田の紀伊國屋とかジュンク堂とか行って棚の間をぐるぐるするんだけどねぇ。普通に電車で行くにはお金も時間もかかるしねぇ。

1万円はあくまで「本代」で、別途交通費が出るわけじゃないもんなぁ。

というわけで『クローム襲撃』と『パーマー・エルドリッチ』をさっさとe-honで注文。本当は他のと一緒にAmazonさんで買いたかったんだけど、4月11日時点でAmazonには新装版の情報が上がっておらず、注文できなかったのだ。

e-honの方も新しい書影はまだ出てなくて「お取り寄せ:3日~3週間で発送」扱いだったんだけど、金額はちゃんとハヤカワオンラインと同じ新しい値段(もちろん両方1,000円超え)になってたから、とにかく確保しておこうと思って。

……このe-hon注文が後に悲劇を呼ぶとは思いもしないひゅうがなのであった……。
 

続く

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