クラシック専門のインターネットラジオ局OTTAVA。昨年10月の「第二の開局」から1年が経ち、いよいよオリジナルレーベル「OTTAVA Records」を立ち上げることとなりました。

わーい、ぱちぱちぱち!

TBSを離れ、インディーズとして再出発したOTTAVA、昨年の9月に試験放送が始まり、「音が割れる~」「お話と音楽のボリュームバランスが悪い~」などとリスナーみんなでフィードバックしていた頃が懐かしいです。

もう1年経ったのねぇ(しみじみ)。

第二の開局当初からプレゼンターさんの選曲による1000枚限定コンピレーションアルバムを発売したり、この春にはカメラータ・トウキョウとのコラボCDを発売、好評を博していました。


満を持して、オリジナルレーベル始動です♪

第一弾は9月25日に発売される『コントラポントのヴェスプロ』と『三枝伸太郎 Orquesta de la Esperanza』の2枚。(レーベル発足に関するOTTAVA公式ニュースはこちら

すでにOTTAVAのセレクトショップ(楽天)にて予約が開始されています。


(『ヴェスプロ』販売ページはこちら



(『三枝伸太郎』販売ページはこちら


OTTAVA Recordsは最初からハイレゾで録音され、全作品がCDとハイレゾ音源両方で発売されるとのことなのですが、『コントラポントのヴェスプロ』はハイレゾ版が先行配信されています!

つまり、試聴ができる!!!

ぜひ、ぜひ、聞いてみてくださーい!

この「ヴェスプロ」は「6月に東京・文京区のカトリック関口教会 東京カテドラル聖マリア大聖堂で行われたコンサートの実況録音」なのですが、残響7秒のカテドラル、響きが美しくて素敵なのですよ~。短い試聴版だけでも空気が浄化される感じです。

「ヴェスプロ」というのはイタリア語で「晩課(夕べの祈り)」のことだそうで、教会や修道院での典礼のための音楽なのですが、このモンテ・ヴェルディの「ヴェスプロ(聖母マリアの夕べの祈り)」は全部演奏すると2時間かかっちゃうらしく、必ずしも「全部を晩課で演奏する」というものではないようです。

現代では1曲の大曲ということになっているけれども、曲が書かれて出版された当時の意図としては、各教会の都合に合わせて抜粋したり他のグレゴリオ聖歌と組みあわせたりして使ってください、というものだったのだろうと。

コントラポントのリーダーである花井哲郎氏が解説に書いておられます。

なんで解説の内容を知っているかというと、はい、ハイレゾ音源購入してしまいました!つい!!嬉しがって!!!

CDで買ってもハイレゾ音源で買っても値段はほぼ同じ(CDは送料込み2,786円、ハイレゾ版は2ch&5.1chは2,700円です。9/25に発売されるらしい7.1ch版等の価格は不明)。同じなのにCDは収録時間の関係で抜粋版になっており、全曲入っているのはハイレゾ版だけ。

OTTAVA Recordsへのご祝儀も兼ねて、買うしかないじゃないか~。(まさかCD版の方しかOTTAVAにお金入ってこないなんてことはないよね……?)

ハイレゾだからどう、というのは私の耳ではわかりませんが(^^;)、残響7秒のカテドラルでの録音、非常に響きが美しく、ホントにこう、音が流れてきたとたん日本じゃなくなるというか、「世界が変わる」感じです。今は夏で窓を開けているので車の音やら何やら世俗の音がバンバン入ってきてしまいますが、冬の静かな夜に窓を閉め切って聞いたらさぞや雰囲気出るだろうなぁと。

クリスマスのBGMとしてもとても素敵だと思います。荘厳だけど重苦しくはないので、PC作業中にBGMで流してても意外と違和感なく、心地よく聞けます。本来は、背筋を伸ばして祈りを捧げながら聞く音楽なのでしょうけれど。

当日コンサートを聞きに行った方の感想がこちらにまとめられています。これをカテドラルで生で聞かれた方、ホント羨ましいっ!

ちなみに私が購入したのは「FLAC192kHz/24bit版」で、4337MBありました。有線LAN繋いでダウンロードしたのでダウンロード自体はさほど時間がかかりませんでしたが、USBメモリに落とすのに30分以上かかりました……。DVDにバックアップするにも1枚まるまるかかりますね。ハイレゾ音源ってこの辺が大変だなぁ。

全曲聞きたいけどハイレゾ機器持ってないわぁ、という方、別にPCでも再生できます。Windows10ではWindowsMediaPlayerがネイティブでFLACファイルを扱えるようになっているそうですし、Windows7でもちょこっといじればFLACを再生できます。(私が参照した方法はこちら。その他再生環境についてはe-onkyo musicにガイドページがあります)

ハイレゾならではの高音質を再現しようと思ったら少なくとも外付けのちゃんとしたスピーカーが必要だと思いますが、貧弱なノートパソコンの内蔵スピーカーでもけっこうきれいに聞こえます。うん、「ヴェスプロ」、ハイレゾ対応オーディオとPCの両方で聞いてみたけど、PCでも美しさは十分味わえました(私の耳がダメダメなせいもあるでしょうが)。


9月25日発売のもう1枚、『三枝伸太郎 Orquesta de la Esperanza』の方も非常に楽しみです。すでにOTTAVAの番組内で何曲か紹介されていますが、「モダンタンゴからジャズ、現代音楽・・・ジャンルを超え“21世紀の室内楽を創造する” 」との触れ込み、狙い撃ちされてるとしか思えません(笑)。



ね?

私の普段の音楽の趣味はむしろヴェスプロよりこういったタンゴだのバンドネオンだのですからね~~~。もう買う気満々ですよ、お金ないのに。



皆様もまずはご試聴くださいませ~♪



【2015/09/05追記】
OTTAVA公式でコントラポントのヴェスプロ演奏会ナビ動画(と言っても実は音声のみですが)があるのを忘れていました! コントラポントって何? モンテヴェルディって?と興味を持った方、ぜひご覧ください。