
左側の石碑に「石馬寺大門跡」と書いてあります。もともとはここに山門があったらしいです。
そしてこの脇に「石馬の池」というのがあります。教林坊と同じくこの石馬寺も聖徳太子の建立と伝えられるお寺なのですが、太子が山に登って降りてくると松の樹に繋いでおいた馬が石になっていた、ということで。
今でもこの「石場の池」にその「元は馬だった石」があるんですけど……ただの、細長い石です……。ってゆーか、馬が石になっちゃったのに太子さんどうやって奈良まで帰ったんでしょうか。そもそも奈良から滋賀まで馬で来るっていうのがすごいですね。蒲生野も額田王や天武天皇ゆかりの地ですが、昔の人、行動範囲広いなぁ。
それはともかくこの大門跡から「かんのん坂」と呼ばれる石積みの階段を登っていきます。そんなに大変な坂ではないです。

途中の石仏群。

こちらもまだ紅葉には早かったです(^^;)
しばらく進むと雨宮龍神社、六所神社との分かれ道「亡者の辻」に出ます。ちょっと怖いネーミングですね。

鐘楼が見えてきました。

到着。

こじんまりしたお寺ですが、平安時代の阿弥陀如来像や持国天立像など素敵な仏様がたくさんいらっしゃり、参拝のし甲斐があります。聖徳太子自らお書きになったという「石馬寺」の額や、石になった馬が繋がれていたという松の樹(の一部)も展示されています。
寺宝を観覧して戻ってくると受付の方(ご住職の奥様???)がお茶を用意してくださっていました。ちょっとしたお菓子まで! たまたま参拝客が少なかったからなのか、いつでもお茶をふるまってらっしゃるのか(ホームページには「一週間前までに要予約:煎茶と和菓子セット500円」と案内がありますが、それとは別です)。

石庭を眺めながらいただくお茶。ほっこり~~~~~。
ご馳走さまでした。
そして。
「亡者の辻」まで戻り、せっかくなので「雨宮龍神社」にも参拝しようということになり。

うっかりこの石段を登り始めてしまいました。ええ、うっかり。すぐにお社があるもんだとばかり思って。
しかぁし!
登れども登れども、神社はない。石段ばかりが延々と続く。

けっこう急な坂ですし、アラフィフのおばちゃん3人、だんだん息が上がってきます。朝寒かったからヒートテック着てたし、汗だくです。風邪ひきます。
「どうする? 諦める?」「でもせっかくここまで来たし」「もうちょっとだけ」などと言いつつ頑張って登ることおよそ20分……。
山頂っていうか尾根に着いちゃったんだけどこんな標識しかない。え、雨宮龍神社は!? どこ!?

まさかあの鳥居だけで本殿ないのか?とか思ってしまいましたが、左へちょっと行くとありました!
説明看板によると「推古天皇時代の創始、弘法大師による雨乞い実施の社伝をもつ」「聖徳太子当峰に安置すると言う」だそうです。この神社も太子様ゆかりなのかぁ。
参拝すべく階段を上ると。

眼下に琵琶湖が見えるという(わかりにくい写真ですいません)。
この景色を見た時には「頑張って登ってきて良かった!!!」と思いました(笑)。うん、空は青いし、気持ちよかったです。

皆様も石馬寺に参拝された折には是非、雨宮龍神社にも足をお運びください。ぜひっ!(笑)。
ちなみにもう一つの神社「六所神社」は「亡者の辻」からすぐです。

天照大神や伊邪邪岐命、伊邪那美命等六柱の神様を祀っているので「六所」というみたいです。やはり推古天皇時代の創建と伝えられるそう。
その後、登山で疲れた足を癒すため(笑)、同じく五個荘にある古民家茶ろん・坪六さんでティータイム。
手作り和菓子と煎茶のセットをいただいたのですが、お菓子の写真を撮らずにさっさと食べてしまいました(笑)。当日のお菓子は紫芋の蒸しようかんと黒豆きなこ大福。どちらも美味しかったですが煎茶がまた美味しい~~~~~♡
煎茶をいただけるお店ってめったにないと思うので、煎茶好きにはたまらない。
お友だちはそれぞれお抹茶と和菓子のセット、ふわとろ抹茶プリンをいただいたのですが、「煎茶、抹茶、抹茶プリン」がお店の三大売りだそうで、期せずしてコンプリート。
古民家そのままの店内はこんな感じ。

また行きたいと思うお店でした。(※営業は木曜から日曜までのみです。お出かけの際はご注意ください)
聖徳太子ゆかりのお寺二つと思いがけず登山をするという充実した秋の一日でした♪
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