2016年2月6日土曜日

『さらばあぶない刑事』観てきましたっ!

※以下ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意下さい!




観てきました。

10年ぶりの「あぶ刑事」映画。そして「これで本当に最後」と銘打たれた「あぶ刑事」映画。

正直、まともに感想が書ける気がしません。

観る前だって、すごく複雑な気分だったのです。嬉しいけど、寂しい。観たいけど、観たくない。最後だなんて、「さらば」だなんて、嫌だ。

しかもタカさんに「最愛の恋人」がいるという設定。
むっちゃ嫌や!
(笑)

10年前の『まだまだあぶない刑事』の時は「朝から緊張して胃が痛い」とか書いてましたね。ホント馬鹿か、って思いますけど、私にとって『あぶ刑事』はそれぐらい特別で、鷹山さんは永遠の心の恋人なので、なんで今さらタカさんに恋人なんて出て来るんだ、最後の最後で何してくれるんだ……と思っていたのです。

なので劇中めでたくその恋人が亡くなった時には「ああ良かった」と思いました。ええ、ひどいですね。鬼畜ですね。タカさんあんなに悲しんで、鷹山史上初泣き顔晒してるのにね。

そんなの本当の愛じゃない、鷹山さんのこと本当に好きなら好きな人の不幸は望まないはずだ、って言うかもしれませんが私はジェローデル(「ベルばら」の登場人物)ほど人間ができていないので。

「ざまぁ」と思います。

タカさんを独り占めにするなんてバチが当たって当然。タカさんを独り占めしていいのは大下さんだけだから! 『あぶ刑事』のヒロインは薫ちゃんだけでいいから!

まぁそんなわけで(どんなわけだ)。

観ている間もとても複雑だったんですよ。タカさんと大下さんは相変わらず本当に格好良いし、できる限りのオリジナルキャストが集結して、監督も脚本も『あぶ刑事』を知り尽くした方々が集結して、「原点回帰」なヤクザをぶっつぶすお話でドンパチもアクションも見事で。

でも。

最後なんだな、って。

もうこれで見納めなのか、って。

あれから30年も経っちゃったのか、って。

『あぶ刑事』本体だけじゃなく、当時の色々なことがどーっと思い出されてしまうから。

ただ『さらばあぶない刑事』という映画を観ているというよりは、「過ぎ去ったこの30年間」を観てしまうから。

「楽しかった!」「面白かった!」ってふうには、今回はならなかった。

本編中に何度も「近藤課長」の名前が出てきて、最後、エンディングに近藤課長の「大馬鹿者っ!」って映像が流れた時にはホント胸がいっぱいになっちゃって……。(※1)

「冷たい太陽 Final version」とともに懐かしのテレビシリーズエンディングまで流れた日にはあなた……。

泣くよね。



劇中「近藤課長の足元にも及ばない」みたいに比較されるのは透くんで、先輩を差し置いて透くんが捜査課課長になってるわけだけど、この30年ですっかり「渋い役者」になってしまったトオル君がちゃんと「町田透」なのがもう、ホントに。

素晴らしかった。

いつも他のドラマで見かけるたびに「トオル君も立派になって」と親戚のおばちゃんみたいな気持ちになってたんですが、その立派になったトオル君がこんなチャーミングというか馬鹿っぽいお芝居をするのって「あぶ刑事」ならではですよねぇ。この間「行列のできる法律相談所」で「先輩たちと一緒にこの手の番組に出たくない。30年積み上げてきたものがなかったことにされるから」と言っていたけど、30年積み上げてきたからこそのこの「町田透」のお芝居だよねぇ。

あの透くんが、50歳だよ。

テレビシリーズの時の舘さん柴田さんより一回り以上「おじさん」になって、それでもやっぱり「先輩に頭が上がらない」町田透で、でもちゃんと「捜査課課長」で。

立派になったなぁ(感涙)。

舘さん柴田さんがあのお年になってもちゃんと「あぶない」からこそ50歳の透くんが「ぺーぺー」でいられるというのはもちろんあるけど。

ダンディ鷹山は65歳でもハーレー手放しでショットガンだし、セクシー大下は華麗なステップでユージ走りだもんねぇ。木の実ナナさんだっておいくつなの!?と思うし。

今年で70歳ですって。

びっくりするよね。髪型から体型から衣裳から「そのまんま」だよ。

テレビシリーズでは11話ぐらいまでしか出てらっしゃらないから、木の実さん扮する松村課長にさほど思い入れはなかったんだけど、さすがに「すごいなー」と思うし、映画版で近藤課長とともに二人の心配をしていたシーンとか思い出しちゃう。

それにしても「横浜港を守る会」とかいうNPOの実態謎すぎる(笑)。なんで危険ドラッグの実験データみたいなもの調べられちゃうのか。何のNPOなのか(笑)。

『リターンズ』で近藤課長の後を引き継いだ深町課長(小林稔侍さん)、現在は県警本部長。少し滑舌が怪しいというか、えらくゆっくり喋ってる感じがしたんですが……。稔侍さんも今年で73歳ですもんね。

って、そもそも監督の村川透さん、今年で79歳ですよ!!!

79歳でこんなドンパチアクション映画撮るか!

製作総指揮の黒澤さんはえーっと、83歳? もうホントに皆さんよくぞ集結してくださったなと。

パパさん役の山西さんも竹田さん役の海さんももう役者やめてらっしゃるのに「あぶ刑事」のために復帰してくださって。

海さん、現在実家のお寺を継いで僧侶になっていらっしゃるらしく。それでお経上げてたのかぁ、と後から「あぶない刑事ヒストリーBOOK 1986→2016」を読んで知りました。

いやぁ、ホントにね。テレビシリーズに出ていて今も港署に残ってる設定の人ってたった5人で、その中の貴重なお一人なんですよね、海さん。

「5人」の内訳は海さん扮する竹田さんとタカさん大下さん透くんと、瞳ちゃん。(※2)

瞳ちゃん、お茶!

無線係だった良美ちゃんは前作にはもういませんでしたね。Wikipediaによると出演は『もっとも』までだったみたい。鑑識の安田さんは確か前作で定年退職されてました。地味に好きだった安田さん、この間Amazonプライムで初めて『仮面ライダークウガ』見たら警察の本部長さんやってらして、「安田さんえらい出世したなぁ」と思いました(笑)。

そう言えばパパさん役山西さんは『仮面ライダー555』にちょこっと出てましたよね。

仮面ライダーと言えば今回仮面ライダーメテオだった吉沢くんが、大下さんのおかげで更正した元不良少年という役柄で出演。その友だちの役でキカイダーREBOOTだった入江くんも出演。

入江くんのことを大下さん(だったと思う)が「森山直太朗と新庄を足して割ったような」と表現してはりましたがあれはアドリブだったんでしょうか。言い得て妙でした(笑)。

そしてそして。

「あぶ刑事」最後の強敵を演じるのは仮面ライダースカル!

のっけからバイクでびゅーんと現れてタカさん大下さんの乗った車のタイヤを撃って横転させてくれます。

スカルだ、スカルだ……と思って見てました。ヘルメット取ってマスク姿になった時は「刃衛だ…」と。ははは。

対するタカ&ユージは「二人で一人の探偵」ならぬ「二人で一人の刑事」(劇場版第1作でユージが「俺たちやっぱり二人で一人だよ」って言ってます)、仮面ライダーWに通じるものが(無理矢理)。

いや、しかし、吉川晃司は格好良かったです。タカさんとのバイク対決もあり、その練習のために撮影前に骨折してしまったというのにそんなこと感じさせない見事なアクション。足をくいっくいっとさせて「来いよ」と挑発するのとか面白い。

キックの吉川=ガルシアvsパンチのタカさん。

メリケンサック代わりというか拳の保護のためかな? タカさんが腕時計を拳に巻いて闘うのが格好良かった。「わぁ、なるほどぉ」って思いました。

ガルシア=吉川さん、スペイン語や中国語も喋ってたし、杖は骨折のために急遽追加されたアイテムなのかもしれないけど逆にあれがいい小道具になってましたよね。渋いスーツ姿と、颯爽とスポーティーなライダー姿と一粒で二度美味しいみたいな。

でもガルシアさん、金庫の暗証番号を自分の誕生日にしちゃいけないと思うんだ。セキュリティざるじゃん(笑)。

警察も時価100億円とかいう大量の薬物をあんなテキトーな、警備員もいないような場所に置いといちゃいけないと思う。取り返してくれと言わんばかりじゃないか。そもそも薫を「重要物保管所」の所長にする時点で神奈川県警セキュリティざるだろ、っていう(爆)。

ガルシアを倒したものの大量の敵に囲まれて「残りの弾の数と敵の数がまったく合いません!」という状況で、しかも二人とも負傷してて、「どうなるの!?」と思ったらカット変わって透くんが「殉職した刑事たちに黙祷!」なんてスピーチ。

列席してる港署関係者のみんなの顔が別に悲痛じゃなかったから「二人は生きてる」って思ったけど、生きてるどころかニュージーランドでのんびりゴルフ。

いや、それ、死んだ恋人の立場は。「ざまぁ」と思った私でもちょっと可哀想な気がしたよ。ちょっとね(笑)。

死んだ恋人のためにも、笑ってニュージーランドにいなきゃいけない……かもしれないけど。学生時代にラグビーやっててニュージーランド……って舘さんそのままだし、二人がゴルフしてるのも役なんだかプライベートなんだか。

そこへ現れる薫。劇中の結婚話が詐欺であろうことは「株うんぬん」で火を見るより明らかだったけど、「こうなったらどっちでもいいから結婚して!」ってニュージーランドまで追っかけてくる薫ちゃん、見事なラストシーンだった。

うん、「これぞ『あぶ刑事』!」って思えるラストシーン。タカさんと大下さん、二人がジャンプしてその姿がテレビシリーズエンディングのジャンプに繋がる構成も。

前の「幽霊」オチ、嫌だったもんね。哀しかったもんね。

ニュージーランドで「Private Detective TAKA&YUJI」の看板を掲げる二人。退職してもやっぱり二人はコンビ。かけがえのないバディ。タカさんを独り占めしていいのは大下さんだけだもんね!

退職後の大下さんの夢、「結婚して子ども作ってその子どもをダンディーな刑事に育てる」って言ってたけど、「それって鷹山さんを育てたいってこと!?」って思っちゃったよ。もしタカさんが予定通り恋人とニュージーランドで暮らせてたんだったら、大下さんは一人寂しく自分の子どもをタカさんのように育てていたのか、「タカシ」とか「タカユキ」とかいう名前にして「タカ!」って呼ぶようにしていたのか……アブナイぞ、大下さん(笑)。

「Private Detective TAKA&YUJI」っていうテレビドラマ作ってくれてもいいのにな。お二人が延々ゴルフしてるシーンばっかりでもいいから。薫ちゃんが電話係で一応依頼を受けてくるけど事件解決は3話に1回ぐらいみたいな――。



はぁ。

本当に、胸がいっぱい。

はぁ。

『あぶない刑事』という作品をこの世に生み出してくださったスタッフ、キャスト、すべての方に心からの感謝を。


本当に、ありがとうございました。



※1 あの近藤課長の「大馬鹿者っ!」は『またまたあぶない刑事』の時のものかしらん? 『またまた』見返したら透くんに向かって無線室から「大馬鹿者っ!」と言うシーンがありましたが。もう1度映画館行って確認したい(笑)。

※2 岸本刑事役の伊藤洋三郎さんもテレビシリーズから港署の一員(たぶん制服警官)だったと思うのですが…。テレビシリーズの時は役名がなかったのかな。当時のお顔を覚えてなくて、劇場版1作目を見返してみても「この警官の人???」って感じなんですが、お名前はしっかりクレジットされていますよね。

(さよならなんて言いたくないからテレビシリーズからぐるぐるずーっと見続けましょう。)


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