2017年10月22日日曜日

『国宝展』行ってきました

先日、10月の18日に行ってきました、京都国立博物館。関西では41年ぶりという『国宝展』

210点の国宝を二週間ずつ四期に分けて展示、一部の作品はイレギュラーに展示替え、どうしても見たいものがある場合は作品リストとにらめっこして行く日を決めなければなりません。もちろん四期すべてを鑑賞する強者もいらっしゃるのでしょうが、私にはとても無理なので。

今回第二期の鑑賞を選んだのは……単純に、その辺りがスケジュール的に一番行きやすかったから(^^;)

雪舟の国宝作品全部が揃うのは22日まで!というのはちょっと頭にあったけど。


連日大賑わい&しっかり見るには3時間ほどかかる、ということで、がんばって9時半過ぎに到着したらば。

すでに40分待ちでした。



開館が9時半なので、開館前から並んでた人が全部入るのに40分かかる、ってことでしょうか。ちなみに3年前のあの『鳥獣戯画展』の時はほぼ同じ時刻で20分待ち。あの時は「20分待ち」のアナウンスで実際に入場できたのはおおむね30分後

今回は「40分待ち」の案内だったものの、25分後くらいに中に入れました。『鳥獣戯画』は古い方の建物での展示だったけど、今回は新館。入り口での人の捌き方というか流れ方が、新館の方がスムーズなのかもしれません。

京博公式Twitterによると18日当日の待ち時間は

10:03 30分
10:16 20分
11:21 10分
12:05 20分

で、それ以降は「大変混雑していますが、待ち時間は0分です」と案内されていました。

もう少し入場制限していいから中を比較的空いた状態にしてもらった方が……という気もしなくはないです。まぁ、『鳥獣戯画』の時みたいに中でまで「ロープを張っての行列。待ち時間45分」というようなことはなかったのですが、どうしても絵巻物等、ガラスに近づかないと鑑賞できないものの前には人だかりができて、しかもそれがなかなか動かない。

中は特に順路は指定されておらず、1階から3階までの展示を何階から見ようと自由、各コーナーでの展示物についても「空いたところから譲り合ってご覧下さい」と。

うーん、でも待ってても次から次へとお客さん来るからなかなか空かないんだけどなー(^^;)

ともあれいざ!国宝たちとご対面!!



私は3階から観ていきました。
まずは「書跡」のコーナー。2期は空海さんやら最澄さんやらのお手。
空海さんはかの有名な弘法大師、「弘法も筆の誤り」とことわざになっちゃうほどの書の名人。

うん、でも、よくわかんなかったです(^^;)

絵巻物と同じく書跡も近づかないと見えない→人が多くてあんまり近づけない→近づいて見ても何が書いてあるのかよくわからないのであんまりじっくり見ない――ごめんなさい、弘法様。

字がどうこうより、「千年以上昔のものがよくこんなにきれいに残ってるなぁ」とそこに感心しました。

次の「考古」では、千年どころか何千年前のものがきれいに残っていて。
教科書でお馴染みの「火焔型土器」とか、あんな細かい「焔」の造型が、あのままきれいに地中から出てきたなんて……(継ぎが見えなかったので、ほぼあのままの形で出土したんですよね?)

そしてそしてそして。

「縄文のビーナス」!!!

今回の展示で一番心惹かれたのが「縄文のビーナス」と称されている土偶でした。前から見た写真はこちらもおなじみなんですが、360度全身を見られるようになっていて、その後ろ姿が! お尻の線が!!

素晴らしい。

「後ろ、こんなんやったんや」という感動もさることながら、とにかく曲線が美しくて。

お尻だけじゃなくもちろん前面も、頭部のデザインも、全部すごいんですけど、「背中からお尻の線をこう作るか!」と。

縄文人のセンスすごすぎ。

「仮面の女神」「縄文の女神」もそれぞれ素敵だったけど、「縄文のビーナス」は最後にもう一回見に行くほど好みでした。

「考古」のところでは「袈裟襷文銅鐸」に描かれた線画も印象的でした。4号・5号と2つ出展されていたんですが、「同じ作者」とか説明文に書かれていて、「ン千年前のものでも“同じ作者”とかわかるのか」と感心しました。同じ場所で出て来たものならまぁ、同じ集落の人が作って、絵を描いたのも同じ人の可能性が高いだろうけど、鑑定できるんですね……。


そして2階。
2階の目玉はやはり「雪舟の国宝6件が1室に!」だと思うんですが、当然そこは人が多いので。
「ふーん」という感じで(笑)。
達磨さんの絵(「慧可断臂図」)は前にも見た気が……。『鳥獣戯画』の時新館で開催されてた『京のいざない』展に出てなかったかな。

雪舟も「風神雷神図屏風」も「俺は本物を見たぞ!」という意味では面白かったけど、むしろこれまでほとんど知らなかった「中国絵画」の作品の方に「へぇ~」という驚きがあって良かったです。

徽宗皇帝が描いたと伝えられる「秋景・冬景山水図」。二羽の鶴がどこにいるかなかなかわからなくて……他のお客さんが「ほら、あそこ!」と言っているのを聞いてやっと発見。描かれた当時はもう少し色が濃くてわかりやすかったのかな。それとも最初からあんなふうに「よく見ないとダメ」な風に描かれていたのか。

冬景図の方の、佇む人の後ろ姿がなんとも良いです。(京博の収蔵品データベースに入っているのでこれも実は『京のいざない』で一度見てるかも(^^;))

「中国絵画」コーナーで熱心に二羽の鶴を探している高校生ぐらいの男の子二人連れがいたんですけど、連れの子に「まだこんなとこにいたのかよ!みんなもう出口だぞ」って呼びに来られてて。

せっかくじっくりゆっくり見てるのにもうちょっと見せてあげて~と思っちゃいました。修学旅行が何かで来てたとしたら(制服ではなかった)次の行動予定があるので仕方ないですけどね。

入場する際も修学旅行ぽい一団がいて、引率の先生が「中学生はタダだから!学生証だけ見せて入って!」って言ってはって。

おおお、中学生以下になりたいっ(笑)。

せっかくこの時期に京都にいるのなら、無料だし、たとえ1時間しか時間が取れなくても、「教科書で見たアレ」の実物、見ておくといいですよね。1時間のうち30分ぐらい入場待ちになっちゃうけど(^^;)

2階は「仏画」コーナーの「普賢菩薩像」も素敵でした。
「阿弥陀二十五菩薩来迎図」には、「神撃のバハムート」を東洋風でやったら……という想像を(笑)
阿弥陀様が大勢の菩薩を従えて……という図が、バハムートで天使の軍団を従えて降臨する神々を彷彿とさせて。

東洋風の神(というか仏)と悪魔(鬼?)に置き換えてリライトしたら面白そうだなぁ、と。

国宝見て何考えてんでしょうか(^^;)

「鬼」と言えば「六道と地獄」のコーナーには「黒縄地獄図」「阿鼻地獄図」があって、「鬼灯さんだー♡」。
だから国宝見て(以下略)。

3階と2階を見ただけでかなり疲れ果てていたんですが、頑張って1階も回りました。1階の目玉はやはり「曜変天目」でしょうか。人だかりはしていましたがけっこうしっかり見られて「おおーっ」と思いました。

「彫刻」コーナーの仏像にはいつも癒されます。「不動明王座像」「大日如来座像」は常にいらっしゃるので何度も拝ませていただいてますが、いつ拝見しても迫力があってすごい。「兜跋毘沙門天立像」も素敵でした。

あと「金工」コーナーの「紺糸威鎧」「漆工」コーナーの琉球王家の宝物が印象に残りました。「紺糸威鎧」は平重盛が厳島神社に寄進したと言われているもので、紺や紫の糸の色がとても優美でした。王朝貴族に憧れ、その一員になりたいともがいていた『双調平家物語』での重盛を思い出します。

最後にもう一度3階に上がり、「縄文のビーナス」にご挨拶してから出口へ。

はぁぁぁぁ。疲れたぁぁぁぁぁ。

10時頃入館して、出て来たのがだいたい12時半。普段でもこういう展覧会を見るのってけっこう疲れるし肩も凝るんですが、肩凝り&首凝りがひどい状態で出かけたのでさらに肩が……うう。

人疲れもありますし。
日曜美術館のゲストになって貸切でゆっくり見られたらいいのにぃ(無理)。

朝はよく晴れて暑いぐらいだったのですが、外へ出るとすっかり曇り空。


お庭でパンを食べて人心地。



せっかくなので、『鳥獣戯画展』の時には修理中で北塔がバラバラになっていた「馬町十三重石塔」を見学に。


そう、『義経秘伝』に出て来た佐藤継信・忠信兄弟の墓と伝えられている石塔です。『鳥獣戯画』の後2~3回京博に来てるんだけど、どこにあるのかわからなくて(^^;)



やっとご対面!
ひっそりと佇んでました。

いつも散策するお庭の方もさささーっと見学して、帰路。(↓お庭の金木犀)


「国宝展」は11月26日まで。
縄文のビーナスは通期で見られるので、時間と体力のある方はぜひあの後ろ姿に悩殺されちゃってください。

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