(※以下ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意ください)
レンタルで見ました!
……あれ? 普通に面白かったよ。あれ……?
『神vsきりやん』をイマイチと感じてしまったのはやっぱり期待が大きすぎたんでしょうね。張り切って劇場まで足を運んだのに、と。
たぶん『神vsきりやん』も最初からこうして家で見ていれば「面白かった!」ってなった気がする。ビデオの方がメイキングも付いてるし。
まぁそれでもサイコ先生がウザいのは変わらなかったろうけどなぁ。
お話、やっぱりこの「ブレイブ&スナイプ」から「神vsきりやん」まで続くひとつながりになってて、この1作目からサイコ先生出てくるんですよ。
で、いきなり飛彩先生に色目を使って食事に誘うもあっさり断られる。
何なのこの女(´・ω・`)
別に有能な研究者だからって色気も何もなくていいとは言わないけれども、研究してるシーンが特にあるわけでもないから「ただの色っぽいお姉ちゃん」にしか見えなくて場違い感がすごい。
飛彩先生にすげなくフラれた後、すかさずきりやんが「ゲホゲホ(俺もいますけどどうっすか?)」って存在をアピールするんだけど、きりやんには「ぷいっ」っと冷たい態度。
きりやんにちょっかいを出して欲しくはないけど「興味ないわ」って態度もどーなの、てか「俺は喜んで付き合いますけど」と言いたげなきりやんもどーなんだ。そんな女がタイプなのかっ。
とはいえサイコ先生の出番は少ないです。ほっ。だから楽しかったのかもしれない。
さて。
オープニングはいきなり神です。
レコードから流れるクラシック(途中のシーンではショパンの『革命』だったけどオープニングも同じだったかどうかちょっとわからない)に合わせて指揮棒を振る神。
『神vsきりやん』を観た時、神はどの段階で脱獄したんだろ、と思ったんだけど、もう1作目の頭から脱獄してました。あらま。
神一人では外へ出られないはず、手助けしたものがいるはず。「もしかして、彼の作った謎解きゲームをパラドとクリアしたんだけど、あれが…?」と永夢。永夢の出番はほぼここだけだったような。
人にゲームをクリアさせ、そのゲームが自分を外へ出す仕掛けになってるって、どういう理屈かさっぱりわからないけどさすが神!
外へ出た神はラヴリカと小姫ちゃんを復活させています。
ラヴリカあまがさきれん、濃いっ!
出てくるとつい笑わされてしまう。いちいち強烈やねん、あまがさきれん。飛彩先生や大我先生がシリアスに決めた直後に「ぶゎいようっ!(培養)」とかキレッキレでやってくるんだもん、全部あまがさきれんが持っていく。
好き(爆)。
ラヴリカ態の時は声が諏訪部さんでこれまた楽しいし。諏訪部声で「なぜだ、なぜ僕のハートがズタズタなんだ!」とか言ってくれるの、ほんと耳が嬉しいわ。うぷぷ。
しかし。
主役はあくまでも飛彩先生&大我先生です。
せっかく復活した小姫ちゃんはラヴリカに洗脳を受けている上に、どういう理屈でか、翌日(?)の夜12時になると消滅してしまう……。
「この2年間、君の笑顔を取り戻すためにがんばってきた!」(テレビ本編終了後2年後の世界らしい)
感情をストレートに出す飛彩先生がなかなか素敵だし、小姫ちゃんとのなれそめも描かれて、「なるほど」と思わされます。もはや「世界一のドクターになって」のリフレインしか印象が残ってなかった小姫ちゃん、小姫ちゃんは飛彩先生のどこに惹かれたのか、飛彩先生も小姫ちゃんのことホントはどれくらい好きだったのか……。
飛彩先生が小姫ちゃんのこと思うの、半分は後悔のせい、自分のせいで彼女が消えてしまったという罪悪感から来てるみたいにも見えてたから、なれそめがちゃんと描かれたの良かったなぁ、と思いました。
なれそめと、小姫ちゃんの最後のセリフがちゃんと繋がっていたし。
小姫ちゃん、二度復活して、でもやっぱり消えてしまう。たぶん今度は本当に、データも残らず消えてしまった。
三回も小姫ちゃんを見送らなきゃいけない飛彩先生……ツラい……。大我先生のがんばりでラヴリカの洗脳は解け、飛彩先生自身の頑張りでラヴリカも倒し(暴力では攻略できないラヴリカ、飛彩先生の小姫ちゃんへの想いあったればこそ倒せたんだよね。飛彩先生の愛が「僕のハートをズタズタに」した)、タイムリミット残り3分ほど。
互いの想いを伝え合うことはできたけれど。
ツラいねぇ。
大我先生はニコちゃんとラブラブだっていうのに。
ニコちゃんの方には「君にゲームで勝って君を僕のものにするんだ!」とかいう男子が現れ、その子がラヴリカウイルスに感染していて……って話があるんですが、気の毒なぐらい彼に出番がない。
出てきたとたんゲーム病に臥せってしまうからね。
彼が「今の君(ゲームをしていない君)は本当の君じゃない」みたいに言うのが大事なところではあって、「確かにここでずっとバイトさせておいちゃいけないな」と思ったらしい大我先生、わざとニコちゃんに冷たく当たるわけです。
「もう患者じゃない。ただのバイトだ」って言われてショックを受け、アメリカ行きを決意するニコちゃん。でも最後にはちゃんと「どこへ行こうとおまえの主治医は俺だ」と言う大我先生。
何それ。ニコちゃん、ショック受け損やん。まぁその一言で元気200%回復して「風邪引いたら電話するから飛んできてね♡」ってルンルンで旅立てるニコちゃんもニコちゃん。
何だよ、ただの痴話喧嘩かよ(´・ω・`)
ごちそうさまです。ゲプ。
しかしもちろん痴話喧嘩だけの出演ではありません。
大我先生はこの2年、クロノスのガシャットを使えるようになろうと奮闘していたのです。
テレビ本編の記憶がもう遠くて忘れていましたが、大我先生の命は飛彩先生の手術によって助かったもの。それも、一旦復活した小姫ちゃんのデータを失う覚悟でオペに駆けつけた……。だから大我先生、「俺がクロノスの力を使えるようになれば彼女を!」と2年間がんばっていた。
義理堅いな、大我先生。
そういえばこれも忘れてたけど、もともと小姫ちゃんは大我先生の患者で、彼女を死なせてしまったこと、最初から飛彩先生に対して負い目を感じていたんだよね。
血を吐くほど頑張って見事クロノスに変身した大我先生。でもそれこそが実は神の目的だったのです。クロノスガシャットを再起動させ、その中の父親のデータを復元することが。
なるほどー、それでお父さん復活してたのかー。
やっぱりちゃんと1話から見ないとダメだな。
裏で糸を引く神の「イッヒッヒ」感も良かったし、ラヴリカ=あまがさきれんも楽しかったし。
途中ラヴリカが「彼女のハートを射抜かなかったから云々」と大我先生を煽ってたけど、すでに彼女(ニコちゃん)のハートは射抜かれちゃってるから関係ないよね?
あと「バグスターに宿主の記憶があるのは宿主のDNAが云々」という話がちょっと引っかかった。DNAから肉体は再現できるかもしれないけど、記憶は……? まぁそこをツッコミ出すと色々あれですけども。
小姫ちゃんに思い入れはなかったとはいえ、蘇れそうで蘇れずに三回も「消える」ことになって、今度こそ本当に死んじゃったみたいなの、可哀想だったな。ゲーム病で消えた他の人たちにはまだ、可能性があるのに。きりやんだって“人間”として復活できちゃったのに。
「可能性がある」っていうのは希望にもなるけど逆に残酷なところもあるから、「これで踏んぎりがつく」「前に進める」と言えばそうなのかもしれないけどな……。
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