顎関節症、治ったら経緯を書こうと思ってずーっと待ってたんだけど。

なかなか治らない/(^o^)\

ハハハハハ。

でもまぁだいぶ改善して、口腔外科でも「一旦治療終了」と言われたので、ここまでの流れをざっとまとめておきたいと思います。


【1.発症】

2017年8月頭ごろ、朝起きると口が開けにくく、開けにくいにもかかわらず朝食時に無理に開けようとして左顎があからさまに「ガキッ!」という。

・当然さらに開けにくくなり、2週間ほどかなりつらい日々を過ごす。

・しかし以前にも似たような事態に陥ったことがあり、顎がカクカク鳴る(クリック音)こともよくあったので、特に医者にもかからず「そのうち治るだろう」と我慢。

・口はおおむね開くようになったものカクカク音がひどく、ほぼ同時期に左の首や肩のこりもキツくなり、「顎が治らないせいか?」とかかりつけの歯科に。

「とてもきれいな歯なのでかみ合わせ調整で削るのはもったいない。とりあえず歯をくいしばらないことと、顎の体操をして、様子見てください」と言われ、様子見た結果「まぁ音はするけど痛くはないです」で終わる。


【2.一進一退の時期】

・秋頃はまずまずの状態で過ごすが、冬になって寒くなったせいか、しだいにまたカクカク感がひどくなり、食事の際のストレスが強くなる。

2018年3月頃、ふたたびかかりつけの歯科に。前回とは先生が変わっていて、ちょっとだけ歯を削られる。

・「これで治らなかったらあとはマウスピース作ったりとか…。でも正直あれ、気持ち悪いですよ」「大きい病院に紹介もできますけど」と言われ、小心者の私は「はぁ、とりあえずいいです」とすごすご帰る。

・カクカク感は強くなったり弱くなったり。耳が痛いのか顎が痛いのか、耳にも既往(低音障害型感音性難聴)があるので、耳鼻科にも行ってみる。聴力検査するとおかしかったりしたけど、今思うとやはり顎のせいで耳も不調になっていたのでは。

・ネットで見た「1時間に一回大口を開ける」ストレッチ(?)を試したりもする。しかし症状は一進一退。マシな日もあればほっぺたや後頭部まで痛い日もあり、悶々として過ごす。


【3.観念して大きい病院に】

2018年6月、定期検診でかかりつけ歯科に行った際に、「やっぱり顎が気になるんで紹介してください」とお願いして、大きい病院の口腔外科を紹介してもらうも、7月半ばにしか予約が取れず。

・やっと2018年7月口腔外科に。まずはレントゲンを撮られ、リウマチの検査もされ(その頃手指のこわばりがかなりひどかった)、MRIの予約を入れられて、「アロフト錠」という筋弛緩剤を処方される。

・リウマチ検査はシロ。以前にも手の痛みで検査してもらったことがあるのだが、シロだった。一体なんで手が痛いのか(´・ω・`)

・レントゲンとMRIによる所見、「確かに口、全然開いてませんね」(本人的には食事できるくらいには開いてたので“全然”と言われてちょっと悲しむ)。「左も右も炎症起こしてます。左の方がちょっとひどい」

・引き続きアロフト錠を処方され、「安静に。でも時々大きく開ける体操をして」と言われ、1か月ほど経ったお盆の頃(8月中旬)にはだいぶマシになった感じがあった。


【4.マウスピースで“スタートに戻る”】

・しかぁし!「マウスピース(医療用語的には“スプリント”と言うらしい)作った方がいいですよ」と強くお薦めされて作ったマウスピースをお盆明けに装着して寝たとたん!! あら不思議!!! よけいに顎が痛い!!!

・もともと左がひどかったのが、マウスピースをつけると右が痛くなる。左はマシになる気もしたけど……。あえなく一週間で挫折。しかし9月中旬の診察で「ええ?そんな、悪くなった人初めてですよ」と言われ、マウスピース調整の上、「これでもう一度がんばってみてください」と言われる。

・がんばってみたけどやはり数日で挫折。絶対、つけた方が悪くなる。お盆前にはカクカク感も痛みもあんまり気にならなくなっていたのに、奥歯に違和感出るし、痛みが復活。朝起きた時の首の凝りもひどくなる感じ。

10月中旬の診察の頃には左側がかなり痛くなっていて、市販の痛み止めを飲むことも。なので「3か月経って改善してない(どころか悪化してないか…?)ので手術を考えてもいいかと」と説明書類を渡される。「関節内洗浄」という、膝とかでよく聞く「炎症起こしてるところの水抜いて洗浄する」みたいな手術らしい。ええええ、マウスピースつける前は改善してたじゃないですか、アロフト錠1か月で良くなってたのに、手術て……。

・「勘弁してくだせぇお代官様」という感じでとりあえず痛み止め(兼炎症止め)を処方してもらい、もう1か月猶予をもらう。アロフト錠も引き続き。


【5.本に頼る】

・手術を避けるため、どうにかして1か月で症状を好転させなければならない。もちろんもうマウスピースをつける気はなく、図書館でこんな本を借りてくる。

・基本、健康本みたいなのは読まない主義なんですが(だって巷に溢れる健康本全部合わせたら、どこを揉んでも健康になるし、何を食べても病気になるんじゃ?)、背に腹はかえられない。

・Amazonさんのページを見てもらえばわかりますが、この本では「原因はかみ合わせではない」「マウスピースで悪化する人も多い」ということになっていて、すっかりマウスピース不信に陥っていた私の心を衝いてくる。

・この本に紹介されていたストレッチのおかげか、痛み止めのおかげか、はたまたマウスピースをやめたことでお盆前の状態に戻っただけか、主観的にはずいぶん良くなり。

11月中旬の診察で急転直下、「一旦治療終了」に。10月に「手術!」って言われたのは何だったんだ。いや、したくなかったから嬉しいけども。

・7月の初診では26ミリだったらしい開口が32ミリ、ストレッチすれば34ミリまで開くように。「おおむね35ミリ以下を病的と見ます」と言われたので、これでもまだギリギリ。右は時々クリック音、左は大口を開けると頬の筋肉がつっぱる感じがあるんだけど、食事の際に痛みやストレスを覚えることは減ってきて、「残ってる薬(アロフト錠)を少しずつ減らしていって、また症状が強くなるようなことがあれば診せにきてください」と。

「一日三回ぐらいは大口を開けるストレッチを続けてね」とも言われました。


【6.結局?】

・口腔外科に行った甲斐ってあったのかな。とりあえずマウスピース5000円はもったいなかった……

・レントゲンやMRI(MRIも5000円ぐらいした)については、鑑別診断をする上でも仕方ないかな、と。顎関節症かと思ったら実は骨が変形とか腫瘍がとか、ないとは言えないもんね。アロフト錠を1か月服用しただけでもだいぶ楽になってたから、マウスピースで悪化しなければそのまま(本に頼らなくても)良くなってた可能性もなくはない。

・マウスピースについては、私が合わなかっただけで、それで良くなる人もいるのかもしれない。知らんけど。

・昨夏の「顎ガクっ!」を契機に首~肩こりがひどくなったので、顎が治れば首肩も良くなるのでは?と期待していたけど、顎がかなりマシになってもやっぱり首肩のこりは十分ひどいです。うう。

・上と同じ著者の本(たぶんこれ↓)にも、

「顎関節症を治せば腰痛も肩こりも全部治る!と言う人がいますが、私のところの患者さんを見る限りそんなことはない」というふうに書いてありました。残念。

(“顎関節症”とは言ってないけど、顎を正すと…みたいな本は検索するといくつか出てくる)

・でも顎関節症の発症要因として挙げられる「猫背」とか「長時間のデスクワーク」は肩こりの要因と共通であり、首や肩の筋肉が固まっていれば当然顎にも影響あるだろうし、顎が痛ければやはりそれを庇って首や肩に負担がかかることもあるでしょう。この辺「鶏が先か卵が先か」みたいなやつで、元は別の原因があったとしても相乗効果、負のスパイラルに陥ることは想像に難くない。

子どもの頃からずーっと「猫背」と言われ続け、自覚もある。この数週間がんばって治そうと姿勢に気をつけているけど……背筋を伸ばそうとがんばると今度は違うところが凝る、みたいな。とりあえず「お腹をつきださない」「下顎をつきださない」を気をつけてみてはいる。

(↑気になってるけど読んでません)

・しかし今振り返ると、「歯は削らない」「歯をくいしばらない」「顎の体操(本に載ってたのとは違った)」という処方だったかかりつけ歯科の最初の先生、非常に良心的だったし、二人目の先生もちょこっと削られたものの「マウスピースね…気持ち悪いですよ」と言って暗に「薦めません」だったの、正しかった。

・だいぶ前、「奥歯痛い」って言って親知らず抜かれたのは、あれ、きっと「顎から来る痛み」だったとは思うけど(その時はまた違う先生だった。先生の入れ替わり激しいな、あの医院)。

・それにしても。
こんなに医学が進歩しても顎関節症も肩こり首こりもサクっと治らんのかよー!という気がいたしますね。おまえの姿勢が悪すぎると言われればそうなんでしょうけど、もう数年、毎晩こってりストレッチして、ヨガ教室には15年以上週一回通って、ジム行ったりウォーキングしたりもしてるのに。

・神様、どこも痛くないすっきり爽やかな体、ください……。