(※以下、ネタバレあります。これからご覧になる方はご注意ください。また、記憶違い等多々あると思いますがご容赦を)



もう見てからずいぶん経ってしまったのですが……公開1週目の水曜日に映画館行ってまいりました。予想通り入場者特典はもうもらえず、ちょっと残念。


『ゴーカイジャー』は私、本放送の時はほとんど見てなかったんですよね。京都テレビの再放送(2013年秋~2014年春)でちゃんと見たとはいえ、再放送からも時間が経って記憶は曖昧、正直どれくらい楽しめるだろうと不安もあったんですが。

杞憂でした!

「めっちゃファン」というわけじゃない私でも十二分に楽しかった!!!
詳しくなくてもそれぞれのキャラが見事に活きてるってわかるし、ゲストの皆さんも楽しいし、お話もよくできててオチまで完璧

60分あっという間で、もっと見たいと思ったし、普通にもう1シーズンTVシリーズできるじゃん!って思うぐらいキャストの皆さんが「そのまんま」だった。
10年経ったのにほんとに皆さん変わってなくて……。いや、エンディングでTV本編映像流れたらやっぱり「若っ!」って思ったけど(笑)、でもみんなほんとに格好良かった

片目眼帯のマベちゃん格好いいし、ジョーはいかにも「ヒーローは遅れてやってくる」で、満を持した登場の仕方するし、ハカセは気の毒なぐらい立ち位置がハカセで、「お金なくてレンジャーキー売っちゃった」に納得させられてしまうし、ガイはとにかく顔芸がすごい

ジョー登場のシーン、「ジョーさぁぁぁん!」って感極まるガイの顔の方が長々とアップで映されてなかった? ジョーよりも。
いつもながら素面アクションもすごいし、「たくましくなったんじゃない?」と言われてムキムキの上腕を披露するところ、相変わらずの戦隊愛などなど、ガイは出番も多くて印象に残る。

『マジェプリ』ファンとしてはむしろ「スルガの声の人だ~、同じ声だ~、アクションすごい~」とか思って見てましたが(笑)。

アイムは10年経ってもお姫様アイムですごいし、ルカさんは純矢くんと同じで「M・A・Oさんだ~」と思って見てました。
ワシピンクのレンジャーキーで変身してほしかったよね。『キュウレンジャーvsスペース・スクワッド』の時にルカ姐さんとラプター、共演してるけど。

残念ながらルカ姐さんはワシピンクにはならないけど、マーベラスさんはシシレッドに変身。「よっしゃラッキー!」のドスの利き具合と言ったら。
アイムとマーベラスさんが後輩戦隊(ジュウオウジャー、キュウレンジャー、リュウソウジャー、、ルパパトだったかと)に次々変身するシーン、それぞれの決めぜりふをお二人流にアレンジして言うの、すごく楽しかった。
ガイに「さすが!後輩達の決めぜりふもちゃんと勉強していらっしゃる!」みたいに言われてたけど、あれはレンジャーキーに情報が入ってるわけじゃなく、ゴーカイジャー個々人で予習して言ってるものなのか。

マベちゃんも学研の『スーパー戦隊図鑑』でコツコツ勉強したのかしら。


スーパー戦隊図鑑、普通に劇中に出てくるんですよ。スーパー戦隊を使って公営ギャンブルが行われてる設定なので、みんな図鑑で研究して馬券ならぬ戦隊券(?)を買ってるんですよね。まさかギャンブルのために作られた図鑑だったとは(笑)。

レンジャーキーから戦隊を実体化するシステムが作られ、そのシステムを使って行われる「ダービー・コロッセオ」という名のギャンブル。ピックアップされた戦隊ヒーロー達が戦って、どちらが勝つか賭けるわけです。その収益は地球の平和のために使われるということで、ガイは積極的に協力しています。

で、ガイ以外の残りのゴーカイジャーのレンジャーキーも入手したいと、地球に戻ってきた彼らに対してコロッセオ側が接触を試みるわけですが。

マーベラスさんは反発。戦隊ヒーロー100人と戦って勝ったら自由にしてやる、と言われ、マーベラスさん獅子奮迅。見事99人のヒーローを打ち倒し、100人目の相手はゴーカイシルバー、ガイ。
熱いねぇ、うん、熱い。

しかしマベちゃん、一体どれくらいの時間で99人やっつけたんだろう。ガイとハカセ、観覧席でずっと見てたから、「何日もかかって」とかではなく、せいぜい半日ぐらい――数時間で倒しちゃった感じなんだけど。
さすがゴーカイレッドと言うべきなのか。1人3分でも297分、5時間ぐらいかかるよね。1人ずつじゃなくて、5人いっぺんとかだったんだっけ…。

ともあれマベちゃんとガイ、どっちが勝っても胴元がゴーカイジャー達をそのまま解放するわけがなく。

ギャンブルの中心にいる国防大臣は「すべてのレンジャーキーを集めて、今度は地球が宇宙を侵略する!」って思ってるし、大臣の側近たちは実は悪い宇宙人。まぁそんなの映画見てる側からしたら最初から予想はついてるんだけど、なんでガイは「地球の平和のため」って信じちゃってるかなぁ。

でも大臣の気持ちはわかるよね。地球、侵略されすぎだもんね。やっつけてもやっつけても毎年新しい敵がやってくる。「今度はこっちが侵略する番だ!」と思ってしまうのも無理はない。

大臣役の人、どっかで見たことあるなぁ、と思ったら『仮面ライダーアギト』の北條さんだった。あーーーー、北條さん、、、それは、言われないとわからない、、、。
側近の一人、女の人も「この人は知ってる、きっと知ってる」って思ってたんだけど、クレジット見るまで思い出せなくて、「あーーーー、『フォーゼ』のクイーンかぁ」と。

同じく側近のシャルモンのおっさんはすぐわかったよ、うん。前半、スーツ姿で割と丁寧な感じで喋ってるの、「何やってんの、シャルモンのおっさん」だったし、後半は後半で一人だけ生身で怪人やらされてて、「何やらされてんの、シャルモンのおっさんwww」ですごく良かった(笑)。他の2人は着ぐるみ怪人なのに、一人だけ顔塗られて生身の怪人なの、メタルさんならではだよねぇ、うぷぷ。

ゲストの皆さんについてはこちらの記事等が詳しいけど、見る前にほとんど情報を入れていなかったので、クリスタリア宝路出てきた時はすごい驚いちゃった。他のゲストの方々と違って「宝路」として出てきたので、「あ、他の戦隊も出るんだ!?」って。

美女に弱いメンバーということではカナロの方が適任だったのでは、と思うけど、カナロだと面倒くさくなりすぎたかな(笑)。「クリスタリアの宝」じゃなくて「海のリュウソウ族の宝」でも話は繋がりそうだったけど、それは前に『リュパパト』でやったんだっけ。

トッキュウジャーのミオとカグラの幼少期を演じたお2人は……全然わからなかった! さすがに難易度高すぎる。ちょうどTTYTで『トッキュウジャー』見てるところだから、「出るよ」って知って見てたら気がついたかもしれないけどなぁ。

関さんは冒頭すぐに顔出しで出てきて、「うわ~、楽しそう~~~」って(笑)。撮影絶対楽しかったよね、きっとね。

バスコダさんならぬ益子田さんは実況がすごく上手で、陣さんとの「バスコダさん」「益子田です」のやりとりが楽しかった。
陣さんはあんまりセリフなかったけど、ビートバスターが負けて悔しがるシーンは微笑ましかったな。

えーっと、それで、上の記事で「ストーリーの鍵を握る!」って紹介されてるダービー・コロッセオの科学者くん。
「この星に、守る価値はあるのか」「守る価値はどこにでもある」「自分で探せ」――TV本編でマーベラスとあのやりとりをしたあの子が実は――という役。

あのセリフを10年後に逆に使うって、もう、超超グッと来るよね。脚本良すぎる。ちゃんと覚えてるマベちゃんがほんとなー、素敵だよなぁ。

「当たり前だ、10年も戦隊やってるんだからな」ってセリフもたまらん。

あとジョーがマベちゃんに「俺があんたの左目になってやる」って言うの、エモすぎない!? 愛の告白すぎない???
しかも最後の最後に「実はこの眼帯は」ってなるんだからもう~~~。「地球にはエモいお医者さんが」ってさらりと小夜さんのことに言及したり、ほんと脚本見事だわ。

しかしガレオンが沈められてからどれくらい経ってたんだろ。地球であのダービーシステムが普及するまでにはそれなりの時間が必要だと思うけど、その間マベちゃん達はずっとバラバラに活動していたのかな。
マベちゃんの目がその時傷つけられたことをみんな知っていて、でもその後の経過については知らないまま、それぞれの仕事をしていたってことだよねぇ。

ガレオンと言えば、船としては沈んでもガレオンキーとしてみんなをパワーアップさせるって設定もエモかった。

えーっとそれから、ダービーシステムで実体化したアカレンジャーとかが味方になったりするかな?と思ったけどそれはなくて、あくまで彼らは「魂のない」偽物、っていう扱いも良かったな。
そうとわかっていても倒す時には「ごめんなさい」「大好きです」と謝りながらのガイがまた良い。

エンディング、テレビ本編の映像にメイキングの映像もあって目が追いつかなかったし、全部終わった最後の最後、「この物語はフィクションです、未成年者のギャンブルは禁止されています」って断り書きが出たのにも「ふふっ」ってなっちゃった。
いいよね、なんかね。そういう細かいとこ。


はぁ、ほんとに楽しかった。
宇宙海賊の皆さん、帰ってきてくれてありがとうね。この星にまだ、守る価値を見出してくれて。



※12月3日からは配信も始まっています→AmazonPrimeVideo