(※以下ネタバレあります。これからご覧になる方はご注意ください)


(※公式サイトはこちら

戦隊恒例VS映画、なんと今年は二本立て!『キングオージャーvsドンブラザーズ&キングオージャーvsキョウリュウジャー』観てきましたーーーーーー!
最高!
楽しかった!!
特にキョウリュウジャーパートがたまらん!!!


公開初日、4月26日の朝一番の回を観たんですけど、その後ゴールデンウィークに突入し、色々他の記事も書かなきゃいけなくて後回しにしてたらもう観てから2週間! キョウリュウジャー最高!ウッチー可愛い!!しか記憶が残っていません。あああああ、俺の脳味噌、もう全然記憶領域がなくなってるわぁぁぁ。

久しぶりにパンフレットを買ったので、それを読んでなんとか思い出して記事を書いてみたいと思います。まぁこんな記事読んでないで、まだ観てない皆さんは大急ぎで劇場に行った方がよいです。大満足の1時間ちょい、観て損はないどころか得しかない


上映時間は70分ぐらいかな? 前半『キングオージャーvsドンブラザーズ』が30分、後半『キングオージャーvsキョウリュウジャー』が40分……キョウリュウジャーパートの方が少しだけ長かったような印象。

まずはドンブラパート。予告でもさんざん流れているとおり、舞台はハーカバーカ、全員死んでます。「どうしてこうなったかというと」で始まるのがすごくちゃんとしてる。いかにもドンブラ、それでこそドンブラ、何度目だ、その始まり方!
脚本は井上敏樹大先生ではなくキングオージャー側の高野先生ですが、ドンブラザーズのツボもしっかり押さえていらっしゃる。

はるかとジェラミーによる「どうしてこうなったかというと」で、少し時間が遡り。

最初は…タロウでしたっけ?
ギラがきびだんご食べてる時に荷物を届けに来たような。シロウサギ宅配便は別のチキューにまで荷物を運べるのねぇ、すごい。
でも確か荷物は受け取ってもらえず、ギラはきびだんごを喉に詰まらせ、お亡くなりに。えええ。最初に「特製のきびだんご」って紹介されてたのが「毒性の」に聞こえちゃったけど、毒ではなく単に喉に詰まらせてたと思う。
なんか、ギラ役の酒井くんは「意図して目を充血させられる」とかで、渾身の喉詰まり演技でした。すごいな、その特技。てかいきなりヒーローが団子で窒息ってどういうお話よ。

一方タロウの方は王宮の外でシュゴッドたちを見てカブトムシのギィちゃんを思い出す。あああああ、そこ繋げてくるか。
ギィちゃんはどこに行ってしまったのか……と、通りすがったブーンに「ずっと探してるんだ」みたいに話したところ、大変現実的なブーン君、「いなくなったの何年も前なの?じゃあハーカバーカじゃない?」と返答。うん、まぁ、カブトムシの寿命的にね、普通はもう生きてないよね。

そうか、ということでタロウは「ギィちゃんなんか大嫌いだ」的な嘘をつき、無事死亡。嘘ついただけで死ねるって便利ね~(そうか?)。

で、えーと、他のメンバーは……他のメンバーは……どうだったっけ。
はるかとソノザは漫画のネタを探していて、翼とソノニは相変わらず逃亡中、猿原とつよしとジロウはどうしてたんだっけ。忘れたけど、うまい具合に全員が行きあったところに忍者おじさん大野がトラックにはねられ、はるかが「おじさんが交通事故と言ったら異世界転生よね!」みたいに言ったせいで本当に異世界転生。王様鬼に変身してはるか達もろとも異世界ゲートに吸い込まれ、チキューに飛ばされてしまう。

翼とソノニは「ここでなら追われることなく静かに暮らせるのでは?」と思うものの、なぜか翼とソノニそっくりのカップルの手配書がシュゴッダムにも貼られていて、兵士に追いかけられる羽目に。元の世界のいつものおまわりさんが兵士に転生(?)してた。大野といい、いつものおまわりさんといい、しっかりドンブラオールスターズになっててよくできてる。

はるかとソノザはリタとヒメノがテレビで実写版もっふんを見ているところへ飛ばされ、そこで「子ども向け作品は子ども向けに作るべき」「いやいや、大人も喜べてこそだ」みたいな論争をすることに。えーっと、ヒメノが「子どもを一番に考えるべき派」、リッタンは「大きいお友だち擁護派」で、はるかとソノザも意見が割れて、2対2で侃々諤々。
戦隊ヒーロー映画でそんなメタメタな議論を、と思うんだけど、それより何より実写版もっふんにしれっと出ているゴローゲ!!! 声のデカい迷惑な煽り市民、いつの間にかイシャバーナで俳優になっていたらしい。そりゃドンブラのおまわりさんが出るならゴローゲだって出さないとでしょうが、しかし全もっふんファン、あの役がゴローゲでいいの???

猿原はヤンマとジェラミーのところに転送。猿原のテキトー俳句とジェラミーの行間がベストマッチ? 互いの才能を褒めそやすも、嘘発見器で嘘がバレバレ。

トウフ国に飛ばされたジロウはカグラギ殿と筋肉対決、相撲で勝負だ、どすこいどすこい。カグラギ殿はキョウリュウジャーパートでもお相撲させられてたけど、中の人がお相撲ドラマに出てたことを意識してのことなのかな。まぁトウフ国のイメージとしてプロレスではなく相撲だろうとは思うけど。

そしてそして! 雉野が飛ばされた先はラクレス様とスズメちゃんの愛の巣! こたつでみかん!! どんなやりとりしてたかもうすっかり忘れちゃったけど、ラクレス様とスズメちゃんが幸せそうで何より、二人が楽しく幸せに過ごしてくれていたらそれでOKよ。

で、忍者おじさん大野の王様鬼が出現して、めちゃ強くてみんな死んじゃった――んだっけ? ハーカバーカに全員集合、対峙する2つの戦隊、冒頭の場面に戻り、力を合わせて王様鬼をやっつけた……ような気がする。あれ、てことは王様鬼も死んでたんだっけ? そもそも最初に大野はトラックに轢かれてたけど、いきなりハーカバーカじゃなかったもんね?
途中ゼンカイザーブラックが「あるよ」とドンオージャクラウンを持って来て。

最初にタロウがギラのところに届けに来た荷物がドンオージャクラウンだったぽい。

クラウンによりギラはゴールドンクワガタオージャーになり、タロウはゴールドンモモタロオージャーにパワーアップ。見事王様鬼を撃破してめでたしめでたし。
喉にきびだんご詰めてたギラは無事蘇生するし、トラックに轢かれてた大野もおまわりさんが人工呼吸をしようとした瞬間パチッと目を覚ました……気がする。

で!
舞台はハーカバーカですよ? 「死者の国」です。なぜかチキュー以外の生命体が死んでも来られる謎の国。ということは、あいつがいるのでは? もしいないのなら逆説的に「あいつは死んでない」ということに。

始まってからずっと楽しく見てはいたんだけど、進むにつれ「ソノイは?ねぇソノイ出てこないの?ソノイいなくちゃドンブラ勢揃いにならないでしょ?」と気になって気になって。

そしたら最後に来たーーー! ハーカバーカに忽然と出現するおでん屋台!!!
ソノイ、やっぱり死んじゃってたんだね……。出て来てくれて嬉しいけど、手放しでは喜べないよなぁ。タロウとギラが美味しくおでんを食べ、「生きていても死んでいても縁は繋がっている」「死は悲しいことではない」みたいな話を。

うーん。
キングオージャーの「死」や「命」の描き方、ちょっと微妙なところがあるなぁ。簡単にハーカバーカと行ったり来たりできちゃうのもそうだし……。タロウが嘘ついただけで死ぬ、っていうドンブラも大概だけど、ドンブラはそもそもがめちゃくちゃだから。

タロウとギラを見送ったあと、ソノイが「グローディ様」みたいな予約札を立ててたのが細かかった。死者もおでんを食べられる。食材とかどうなってるんだろう、食べても消化しないんでしょう? トイレとか行かないんでしょう???

ソノイが安易に生き返らなかったことで、「まだ続く」可能性を残した、想像の余地が生まれた、みたいにパンフで猿原が言ってて、そこはなるほどと思ったけれども。
10周年記念スピンオフとかで蘇るのかしら、ソノイ。

最後、雉野が「こんなんでいいの? まぁこのあとキョウリュウジャーの皆さんがちゃんとやってくれるでしょう、ははは」とか言って「キングオージャーvsドンブラザーズ」パートは終了。そんなメタ発言いいのかぁー。

そして後半!待ちに待った「vsキョウリュウジャー」パート!!!!!

ドンブラも好きだけど、やはりキョウリュウジャーはこれまで見てきた戦隊の中で一番好きな作品なので、弥生ちゃんまで含めた全員が勢揃いするというのがもう嬉しくて嬉しくて。
『キングオージャー』TVシリーズでのコラボの時にアミィちゃんが女優復帰してくれたのも嬉しかったし、ノッさんとキャンデリラが種を超えて恋を成就させているのも本当に嬉しかったけど、メンバー全員は揃わなかったから。

今度こそキングとウッチーにも会える、と期待していたら、期待以上のウッチーの出番! てかこれ実質ウッチーの映画では???
ウッチーがあちこち時空を移動して一人で引っかき回して「トホホ」となっているお話。
またウッチーが可愛いんだよ!!! 10年経ってるのに! 中の人、丸山さんももう40歳だというのになんでこんな可愛いんだ……!

予告にもあるとおり、ギラが宇蟲王になっていて、他の王様たちはなんだか様子が変わって、ヤンマくんなんかは明らかに弱々な一般人になっていて、「どうしてこうなったかというと」。

えーっと、どうしてなんだっけ? あまりにもあちこち時空を移動するので、順番とか全然覚えられなかったんだけど、まず最初、TVのキングオージャーコラボ回の時に、キングとウッチーはダグデドを追って宇宙に旅立ってたでしょ? あのあとキングはダグデドに捕まり、琥珀の中に閉じこめられた。あの、キョウリュウジャーTVシリーズでキングが胸から下げていたペンダントみたいな琥珀に。

ウッチーはなんとかそこから逃れて、弥生ちゃんとともにプレズオンで脱出しようとする。TVシリーズの時は「キングとウッチーが宇宙に」としか言われてなかったと思うけど、宇宙に行くためにはプレズオンが必要→プレズオンを動かすためには弥生ちゃんが必要、で、弥生ちゃんも一緒だったもよう。

元の地球に戻るつもりがウッチーが「あっ!」とよろけて弥生ちゃんにぶつかったせいでコンピュータの設定が変わり、着いた先は別時空の地球。プレズオンが宇宙を行き来するのにいわゆる「ワープ」を使っているなら、確かに時空を行き来してもおかしくない……のか?
ともあれそこは「デーボスに侵略されて20年が経った地球」で、ウッチーは自分のお墓を目にするはめに。「おおおお、拙者、死んでいるのでござるか!?」
20年後のアミィちゃんから「この子がきっと歴史を変えてくれる」とプリンスを託され、元の時空に戻ろうとするも、またしてもなんかおかしくて、プリンスだけを置いてくる羽目に。

それで、TVシリーズのあのコラボ回になるわけです。プリンスだけが未来からやってきて、ソウジに鍛えられ、ギラ達と共闘することになった。
今回ソウジとプリンスの出逢いのシーンが新たに描かれてた。ソウジくんのあの木刀アクション、10年前も好きだったけど、さらにキレッキレになってて超カッコいい、大好き

一方ウッチーと弥生ちゃんの方は今度は少し前のチキューに着いてしまい、少年ラクレスがまだ幼いギラにレインボージュルリラを食べさせているところに出くわす。
ここで!
ウッチーが!!
ギラに山盛りのレインボージュルリラを!!!


これが「宇蟲王ギラ」の真相ではあるんだけど、しかしウッチー、いくら可愛い少年が「もっと食べたい」と言ってたからといって、レインボージュルリラってそんなすぐ調達できるもんじゃないだろ!? どっから持ってきたんだよ!!!!!

ウッチーのせいでチキューの歴史が変わってしまい、ギラはめでたく宇蟲王に、ヤンマくんは王様になれずしがない工員のままシオカラ君に足蹴にされる生活、ジェラミーはチャラい案内人となり、ヒメノ様も城を追われて貧しい花売り娘に。カグラギ殿はなぜか八百長力士になってスズメちゃんにこき使われている。
いや、えーっと、お相撲ネタは嬉しいんですけど、スズメちゃんの行司衣装も楽しいんですけど、「八百長」はやめてもらっていいですか……。

そしてリッタンは歌って踊れるトップスター、きゃー、リッタン格好いい~!アイドル姿も可愛かったけど、こういう男役スターみたいな方が私は好きよ~、きやー♡ 歌うのはやっぱりもっふんの歌だったけど。

えーっとそれから、囚われたままのダイゴがピンチでプリンスの存在が危うくなったり、「また違う時空に来てしまったでござる」でチラッと『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー100years after』の映像も。ほんとにサービス精神旺盛というか盛りだくさんですごい。

最終的には「全部ウッチーのせいだよ!」ということが判明し、もう一度あの「レインボージュルリラ」時代まで戻って自分で自分を止めることに成功、「タイムパラドクス」とかどうなってるんですか、辻褄合ってる!?

ともあれギラは正気を取りもどし、他の王様たちも元に戻って王鎧武装! しかしギラの体から抜け出た邪気はそのまま結集し「イーヴィルキング」として再生。宇宙五道化たちも消滅せず、そのままキングオージャー&キョウリュウジャーと最終決戦――した気がする。ちょっともうよく覚えてないけど。

とにかくキョウリュウジャー全員集合、全員変身が尊くて尊くて。キャストみんな忙しい上にアミィちゃんはもう芸能界引退してるのに、オリジナルキャストが勢揃いしているんだよ。こんなに嬉しいことはない。
もちろんトリンも出て来て、ソウジくんが「トリン、これ使って!」とフェザーエッジを投げ渡すのが泣けるぅぅぅぅぅ。トリンのキョウリュウシルバー、そしてキョウリュウグレーにキョウリュウシアンも登場。グレーとシアン、声もちゃんと本物なのよぉ。シアンはラミレスの方だった。優子さん、映画にも出てきてほしかったなぁ。

ラッキューロとキャンデリラ様はTVコラボの時の映像がチラッと出てきただけだった気がするし、イアンとノッさんも最後の決戦に駆けつけてくる以外は出番がなく。TVコラボの時にたっぷり出ていたとはいえ、ちょっと寂しかったなぁ。尺の都合もあるし仕方ないけど、キョウリュウジャーだけで1本立て1時間でも2時間でも見ていたかった

坂本監督だからアクションも見応えたっぷりだし、千葉繁さんのナレーション&「アニバーサリーカーニバル!!!」っていうガブリボルバー音声も最高に熱くて。千葉さんすごいよね、エネルギッシュすぎる。10年前よりさらにパワフルになってらっしゃる。千葉さんのあの「声」がなかったらキョウリュウジャーじゃないもんなぁ。

最後の最後、未来にプリンスを送っていったんだっけ? 出迎えてくれる20年後アミィちゃんと20年後キング……のはずが、え!? ダンテツさん!? キングが年取ったらお父さんそっくりになる、のではなく、マジでダンテツさんだったぽいんだけど、「また歴史が変わってるぅぅ」ではなく、最初に「キングと私の子ども」って言った時にすでに「キング=ダンテツ」だった可能性もなくはないのでは??? ダンテツもトリンから「キング」と呼ばれていたわけだし。あ、でも決戦の時にダイゴと並んで変身、「親父!」って言ってたんだっけ。

どっちにしてもこういう形でダンテツさんまで出してくるオールスターキャストっぷりに感服。TVコラボの方で優子さんとリカちゃん、ジェントルも出てたから、ダンテツでコンプリートだよね。(※さすがにリカちゃんはキャストが違ったけど。TVコラボ回の公式情報はこちら

キングが「これが最後の戦いだっ!」って言ってたけど、最後と言わずもっともっと見たいよ、キョウリュウジャー。ノッさんとキャンデリラの結婚式でわちゃわちゃするだけでもいいから……。

初日に行ったので入場特典もしっかりGet。2週目3週目ともらっていくと絵柄が続いて年末までのカレンダーになる感じかしら。時間とお金があれば何度でも見たかったけどなー。


ほんっとうにブレイブな映画でした。坂本監督はじめスタッフの皆さん、キョウリュウジャーキャストの皆さん、ありがとうございました!!!

『キングオージャーVSドンブラザーズ』『キングオージャーVSキョウリュウジャー』 特別版キョウリュウ ver.(初回生産限定)(Amazon.co.jp特典:座談会CD”キャスト未定”) [Blu-ray]をAmazonで買う