(※以下ネタバレあります。これからご覧になる方はご注意ください。記憶違い等多々あると思いますがご容赦を。無駄に長文です)
(※映画公式サイトはこちら)公開初日、5月24日に観てきました、『帰ってきたあぶない刑事』!
朝一番の初回上映に駆けつけられなかったのは残念だったけど、なる早でタカとユージに会ってきました。
前の日にチケット取ったんだけど、なんかもうそこから緊張してましてですね…。当日の朝もソワソワどきどき。
『さらば』から8年、新作製作の報が出てからもずいぶん経って、ようやく迎えた再会の日。早く会いたい気持ちと、ちょっと怖いような気持ちと。
去年の今ごろ、京都テレビでテレビシリーズの再放送があって、今年も4月からBS日テレで再放送、毎日毎日38年前の港署を見て「ほんとに面白いな、格好いいな」としみじみ思っているものだから、令和の『あぶ刑事』を面白いと思えるのか、70過ぎた鷹山さん大下さんを愛せるのか、って不安もあったし、何より「見たら終わっちゃう」っていうのもあって。
ずっと楽しみにしてたことが実現してしまうのって、嬉しいけど、なんか寂しくもあるんだよなぁ……。
映画館ではボロボロ泣いて、車の中でも思い出し泣きして鼻すすりながら帰ってきました。もちろん、ストーリーが悲しいわけではなくて(せつないエピソードはあるけど)、過ぎ去りし38年、「嗚呼、我が青春のあぶ刑事よ!」という感慨で胸いっぱいになっちゃうんですよねぇ。
特にトオルが「港署三代目捜査課長」として県警のお偉方たちに啖呵を切るシーンで「うぉあぁぁぁぁぁ!」ってなっちゃって。
テレビシリーズと初期映画三作で近藤課長が担っていた役割――鷹山大下が好きに動けるよう盾になる務めを、トオルが立派に果たしている。ああああああ、近藤課長、見てくださってますかぁ、あのトオルが、あのトオルが、「定年まであと5年」なんですよぉぉぉ!
いや、ほんま、びっくりするわ。
『さらば』の時にタカ&ユージが定年間際だったけど、いよいよトオルまで定年へのカウントダウンが始まってるなんて。
テレビシリーズの最初で近藤課長が「定年まであと4年」と言っていたはずで、捜査課の最年少、「新人類」と言われていた町田透くんが、マジで近藤課長の年齢になっているとは……。仲村トオルくんご本人が来年には還暦なんだもんねぇ。嘘やん。
(※ちなみに近藤課長を演じた中条静夫さんはテレビ撮影時にちょうど60歳くらい。本当にトオルくんが追いついてしまった……)
途中トオルが「大馬鹿者!」って言って、即座に『またまたあぶない刑事』の時の近藤課長の「大馬鹿者!」の映像が流れて、タカとユージが「近藤課長??似てねぇし」とか返すところもたまらなかった。ああ、近藤課長ぉぉぉ。
そばに松村課長もいる映像でねぇ。今回松村課長(木の実ナナさん)出てらっしゃらないけど、過去映像という形ででもこうして最新作にお二方が登場してくださってるの嬉しい。
トオルの運転でレパード出てきたところも泣いたし、トオル絡みが一番泣いたなぁ。
ユージが「俺の大事なレパードをどこのどいつが」とか言ってたら、運転してるのはトオルだっていうね。ふふ。大事なレパード、トオルが運転してくれるならいいよね、38年間、武器届けに来てくれてるんだから。
あのレパード、制作側で保存してるとかじゃなく、「あぶ刑事ファンからの提供」っていうのがまた、すごい話だけれども。(※近藤プロデューサーのお話こちら)
予告で流れていた「あぶタンとでも呼ばれていろー!」のシーンも、鷹山先輩大下先輩がいないところではぶいぶいいわせられるのに、二人が目の前に現れたとたんシュンっとなっちゃうトオルが愛おしいw
あの場面、二人が港署に入ってきて、他の警察官たちが「え?」って感じで注目して、硝子張りの課長部屋の外でもわーわー手を振ったりしてた。もう港署に二人の現役時代を知ってる人達いなさそうなんだけど、やっぱり「伝説のデカ」として写真付きで語られ続けてきたのかな。それあってのあの「わー」「きゃー」だったのかしら。
『さらば』の時はまだいらっしゃった岸本刑事(伊藤洋三郎さん)も今回はついにいなくなられてて。
伊藤さん、初期は制服警官として出てらして、確か『リターンズ』で鈴江さんの代わりに少年課の刑事になって、『さらば』では捜査課だったと思うんだけど。
去年と今年のテレビシリーズ再放送で伊藤さんの活躍を再確認しているだけに、「今回は出てらっしゃらないのかぁ」と寂しかったです。
メインキャスト4人以外での『あぶ刑事』皆勤賞はとうとうナカさんと瞳ちゃんの2人だけになってしまった。
ナカさんは情報屋として1シーンだけの登場。レストランで食事しながらタカさんと会話。「ステーキが喉に刺さる」「刺さるわけないだろ」
銀星会絡みの話だから「鷹山、特におまえは関わるな」って言ってくれるのいいよね。タカさんと言えば銀星会、銀星会と言えばタカさん。それがずーっと今も続いて、ナカさんが心配してくれるのがいい。
瞳ちゃんは変わらず「町田課長の秘書」なんだけど、パソコンでT&Y探偵事務所のサイトを見て「わぁぁ」ってなってトオルに報告するところとか、なんかテレビシリーズぽい気がしたなぁ。昔とはセットも全然違う港署、でも瞳ちゃんがいてくれれば、そこはちゃんと港署捜査課、って感じがする。
お二人とも、ずっと『あぶ刑事』に出てくださってありがとうございます。
今回音楽も懐かしいものが色々使われているし、あぶ刑事ファンには最初から最後までたまらない映画だったけど、『あぶ刑事』全然知らない人にとってはどうなんだろう。予備知識0でも面白いのかな。予備知識しかないと言っても過言ではないので――この38年間がどーっと雪崩のように迫ってくる見方しかできないので、初見の人がどう感じるのか想像もつかない。
ファンにとってはオープニングがあのテーマ曲ってだけでもう、あれが映画館に鳴り響くだけで「うぉあぁぁぁぁぁ!」ってなっちゃいますからね。映画であれが流れるのって、初めてなのでは???
しかもオープンカーに乗ったタカ&ユージがノリノリで曲に合わせて動いててさ。あぁぁぁぁぁ、尊い。
埠頭に着いて、「やっぱりここに帰ってきたな」「8年ぶりか」と会話を交わすお二人。『さらば』でニュージーランドに行ってしまった彼等がどうして帰ってきたのか、さりげなく(?)コミカルに教えてくれる。
「おまえが警官殴ったりするからだろ」「だってタカが強盗と間違えられたりするから」「俺が撃たなきゃおまえがやられてたんだぜ」「俺が殴らなきゃあの警官、タカを撃ってたぜ」
強盗と行き会い、強盗から銃を奪って反撃していたタカさんを警察が「こいつも強盗の一味」と間違え撃とうとして、だからユージが警官を殴り飛ばして、めでたく二人はニュージーランドでの探偵許可証を剥奪され、日本に戻ってくることになった――ということらしい。
「でも楽しかったよな、ゴルフとか」
なんかこの冒頭の二人のやりとり、鷹山大下というより普通に“素”の舘さん恭兵さんぽくて、不思議な感じでした。これまでだってずっと鷹山大下はお二人そのもの、役作りなんてしてないよ、ってイメージではあったんだけど(特にタカさんは)、今回事前にあれこれプロモを見たせいか、「舘さんと恭兵さんが好きに喋ってる」ようにしか見えなくて。
「ね、ちょっとさ、ここで鷹山大下やってみない?」「え?今?」とか言って喋ってるみたいな。
ふふ。
ラストの、押しかけてきた薫を前に「昔はほんとうに可愛かった、少年課のアイドルだった」「港署のアイドルだったよ」「給料日前はお世話になりました」と口々に言うところも、全部アドリブなんじゃないか、って感じで。
「昔は可愛かった」って台詞、心の底から“素”で言ってませんでした? そして笑いをこらえてませんでした!?
再放送で毎日38年前の「ほんとうに可愛かった」&「意外にしっかり刑事している」真山薫を見ているもんだから、「どうしてこんなことに」感が凄かったです。どこで間違えたの、薫……。
舘さんが「オンコの破壊力」って言ってらっしゃるけど、もうほんと、「ちょ、大丈夫なの!?」と心配になるぐらいで。『さらば』の時はまだ、傷心のタカさんに発破をかけるシリアスなシーンがあったでしょ。薫だからこそ、あの状態のタカさんの背中を押せる、っていういいシーンが。
それが今回はもう、妖怪みたいな出番しかなくて……。『大都会』のイントロがハマりすぎててもう。もう、もう、もう! ここまでキレッキレにできる浅野温子さん、ほんとすごいわ。
押しかけてきて、「家族みたいなもんじゃん!」って言う薫。薫はタカ&ユージの「親友」と紹介されてることもあるけど、「友」というよりはほんと「家族」だよね。好きとか嫌いとか超越して、良くも悪くも逃れられない縁。大変だと思うけど、薫ちゃんの面倒、見てあげてほしいなぁ。あれだけお金借りて、お世話になったんだからさ、老後の面倒見てあげて(笑)。
えーっとそれで。
今回のヒロインはタカ&ユージの娘かもしれない土屋太鳳ちゃん。唯一の肉親だったおばあちゃんを亡くし、長崎から母を探して横浜に出て来た永峰彩夏役。彼女の母・夏子はかつて横浜の「カプリアイランド」で歌っていた歌姫、当時横浜の男はみんな彼女に夢中だった。
彼女の遺品のCDに挟まれていた「巡査長 鷹山敏樹」「巡査長 大下勇次」の名刺を頼りに「T&Y探偵事務所」を探し当てた彩夏。
「母を探してほしい」と言う彼女の年齢(24歳)を聞いて――そして、父親のことは知らないという彼女の話に、タカとユージは「もしかして」と思う。
25年ほど前、タカさんは永峰夏子と付き合っていた。彼女と「カプリアイランド」が銀星会と揉めて、その絡みでタカさんは撃たれて入院。一人で彼女のボディガードを務めることになったユージも彼女といい仲になってしまった。
同じ女を愛したことを25年間知らずにいた2人。
「タカが付き合ってるって知ってたら絶対手ぇ出さなかったのに」って言うユージがまた。
『さらば』の時も思ったけど、ユージ、タカさんのこと好きすぎない???
今回彩夏がずばり「2人は愛し合ってるの?」って訊くんだけど、そこでもユージは「タカのためなら俺はいつでも命を張れる、それを愛と言うならそうかもしれない」って即答するんだよ。いや、もう、ちょっと、聞いてるこっちが照れるわ///
すでにニュージーランドで8年一緒に住んで、横浜戻っても一つ屋根の下に住んで――もうこのシチュエーションだけで「ありがとうございます、ご馳走様です」だよね~~~~~~。テレビシリーズ見ていた頃は、まさか2人にこんな老後が来るとは思ってなかったよ、さすがに。
大下さんが洗濯物干してるシーンも2度ほど出てきて、干しながら早口言葉で滑舌鍛えてるのが面白い。
家事は全部大下さんがやってるのかなぁ。
今はもう閉店して廃墟っぽくなってる「カプリアイランド」で彩夏が「Where Do You Go From Here」を歌うシーン。あれ、ほんとに太鳳ちゃんが歌ってるのかな。途中で回想シーンがかぶって「夏子」の歌声になっちゃうけど。
あの回想シーン、夏子を見守ってるタカ&ユージがちゃんと若くて、「え?これどう撮ったの?」ってすごいびっくりした。昔の映像をうまいことはめ込んでるのか、それとも今撮影したやつをCG処理で若返らせてるのか、どうやって実現してるんだろう。
(※2024/06/06追記 やはりCGで顔だけ若返らせているもよう。6月5日の舞台挨拶の中で言及がありました→舞台挨拶動画)
「Where Do You Go From Here」って『もっともあぶない刑事』で使われた曲で、名曲揃いのあぶ刑事Songsの中でも1、2を争うぐらい大大大好きな曲なので、この曲がタカとユージの大事な思い出の曲でもあるっていう設定、嬉しすぎた。もう一度映画館でこの曲を聴く日が来ようとは。
『さらば』の時はまだいらっしゃった岸本刑事(伊藤洋三郎さん)も今回はついにいなくなられてて。
伊藤さん、初期は制服警官として出てらして、確か『リターンズ』で鈴江さんの代わりに少年課の刑事になって、『さらば』では捜査課だったと思うんだけど。
去年と今年のテレビシリーズ再放送で伊藤さんの活躍を再確認しているだけに、「今回は出てらっしゃらないのかぁ」と寂しかったです。
メインキャスト4人以外での『あぶ刑事』皆勤賞はとうとうナカさんと瞳ちゃんの2人だけになってしまった。
ナカさんは情報屋として1シーンだけの登場。レストランで食事しながらタカさんと会話。「ステーキが喉に刺さる」「刺さるわけないだろ」
銀星会絡みの話だから「鷹山、特におまえは関わるな」って言ってくれるのいいよね。タカさんと言えば銀星会、銀星会と言えばタカさん。それがずーっと今も続いて、ナカさんが心配してくれるのがいい。
瞳ちゃんは変わらず「町田課長の秘書」なんだけど、パソコンでT&Y探偵事務所のサイトを見て「わぁぁ」ってなってトオルに報告するところとか、なんかテレビシリーズぽい気がしたなぁ。昔とはセットも全然違う港署、でも瞳ちゃんがいてくれれば、そこはちゃんと港署捜査課、って感じがする。
お二人とも、ずっと『あぶ刑事』に出てくださってありがとうございます。
今回音楽も懐かしいものが色々使われているし、あぶ刑事ファンには最初から最後までたまらない映画だったけど、『あぶ刑事』全然知らない人にとってはどうなんだろう。予備知識0でも面白いのかな。予備知識しかないと言っても過言ではないので――この38年間がどーっと雪崩のように迫ってくる見方しかできないので、初見の人がどう感じるのか想像もつかない。
ファンにとってはオープニングがあのテーマ曲ってだけでもう、あれが映画館に鳴り響くだけで「うぉあぁぁぁぁぁ!」ってなっちゃいますからね。映画であれが流れるのって、初めてなのでは???
しかもオープンカーに乗ったタカ&ユージがノリノリで曲に合わせて動いててさ。あぁぁぁぁぁ、尊い。
埠頭に着いて、「やっぱりここに帰ってきたな」「8年ぶりか」と会話を交わすお二人。『さらば』でニュージーランドに行ってしまった彼等がどうして帰ってきたのか、さりげなく(?)コミカルに教えてくれる。
「おまえが警官殴ったりするからだろ」「だってタカが強盗と間違えられたりするから」「俺が撃たなきゃおまえがやられてたんだぜ」「俺が殴らなきゃあの警官、タカを撃ってたぜ」
強盗と行き会い、強盗から銃を奪って反撃していたタカさんを警察が「こいつも強盗の一味」と間違え撃とうとして、だからユージが警官を殴り飛ばして、めでたく二人はニュージーランドでの探偵許可証を剥奪され、日本に戻ってくることになった――ということらしい。
「でも楽しかったよな、ゴルフとか」
なんかこの冒頭の二人のやりとり、鷹山大下というより普通に“素”の舘さん恭兵さんぽくて、不思議な感じでした。これまでだってずっと鷹山大下はお二人そのもの、役作りなんてしてないよ、ってイメージではあったんだけど(特にタカさんは)、今回事前にあれこれプロモを見たせいか、「舘さんと恭兵さんが好きに喋ってる」ようにしか見えなくて。
「ね、ちょっとさ、ここで鷹山大下やってみない?」「え?今?」とか言って喋ってるみたいな。
ふふ。
ラストの、押しかけてきた薫を前に「昔はほんとうに可愛かった、少年課のアイドルだった」「港署のアイドルだったよ」「給料日前はお世話になりました」と口々に言うところも、全部アドリブなんじゃないか、って感じで。
「昔は可愛かった」って台詞、心の底から“素”で言ってませんでした? そして笑いをこらえてませんでした!?
再放送で毎日38年前の「ほんとうに可愛かった」&「意外にしっかり刑事している」真山薫を見ているもんだから、「どうしてこんなことに」感が凄かったです。どこで間違えたの、薫……。
舘さんが「オンコの破壊力」って言ってらっしゃるけど、もうほんと、「ちょ、大丈夫なの!?」と心配になるぐらいで。『さらば』の時はまだ、傷心のタカさんに発破をかけるシリアスなシーンがあったでしょ。薫だからこそ、あの状態のタカさんの背中を押せる、っていういいシーンが。
それが今回はもう、妖怪みたいな出番しかなくて……。『大都会』のイントロがハマりすぎててもう。もう、もう、もう! ここまでキレッキレにできる浅野温子さん、ほんとすごいわ。
押しかけてきて、「家族みたいなもんじゃん!」って言う薫。薫はタカ&ユージの「親友」と紹介されてることもあるけど、「友」というよりはほんと「家族」だよね。好きとか嫌いとか超越して、良くも悪くも逃れられない縁。大変だと思うけど、薫ちゃんの面倒、見てあげてほしいなぁ。あれだけお金借りて、お世話になったんだからさ、老後の面倒見てあげて(笑)。
えーっとそれで。
今回のヒロインはタカ&ユージの娘かもしれない土屋太鳳ちゃん。唯一の肉親だったおばあちゃんを亡くし、長崎から母を探して横浜に出て来た永峰彩夏役。彼女の母・夏子はかつて横浜の「カプリアイランド」で歌っていた歌姫、当時横浜の男はみんな彼女に夢中だった。
彼女の遺品のCDに挟まれていた「巡査長 鷹山敏樹」「巡査長 大下勇次」の名刺を頼りに「T&Y探偵事務所」を探し当てた彩夏。
「母を探してほしい」と言う彼女の年齢(24歳)を聞いて――そして、父親のことは知らないという彼女の話に、タカとユージは「もしかして」と思う。
25年ほど前、タカさんは永峰夏子と付き合っていた。彼女と「カプリアイランド」が銀星会と揉めて、その絡みでタカさんは撃たれて入院。一人で彼女のボディガードを務めることになったユージも彼女といい仲になってしまった。
同じ女を愛したことを25年間知らずにいた2人。
「タカが付き合ってるって知ってたら絶対手ぇ出さなかったのに」って言うユージがまた。
『さらば』の時も思ったけど、ユージ、タカさんのこと好きすぎない???
今回彩夏がずばり「2人は愛し合ってるの?」って訊くんだけど、そこでもユージは「タカのためなら俺はいつでも命を張れる、それを愛と言うならそうかもしれない」って即答するんだよ。いや、もう、ちょっと、聞いてるこっちが照れるわ///
すでにニュージーランドで8年一緒に住んで、横浜戻っても一つ屋根の下に住んで――もうこのシチュエーションだけで「ありがとうございます、ご馳走様です」だよね~~~~~~。テレビシリーズ見ていた頃は、まさか2人にこんな老後が来るとは思ってなかったよ、さすがに。
大下さんが洗濯物干してるシーンも2度ほど出てきて、干しながら早口言葉で滑舌鍛えてるのが面白い。
家事は全部大下さんがやってるのかなぁ。
今はもう閉店して廃墟っぽくなってる「カプリアイランド」で彩夏が「Where Do You Go From Here」を歌うシーン。あれ、ほんとに太鳳ちゃんが歌ってるのかな。途中で回想シーンがかぶって「夏子」の歌声になっちゃうけど。
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大好きなのに『もっとも』だけカセットテープ音源しか持ってなかったから、今さらCDを買いましたよね。もっと早く買っとけよ、俺。
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回想シーンで夏子の歌を聞いてるのはタカとユージだけでなく、そこには岸谷五朗さん扮する飛龍(フェイロン)もいる。岸谷さんは割とそのままの姿で「25年前」だった気がする。
悪党だけど、むやみに人を殺したりしない、テロ行為には異を唱える飛龍、夏子が銀星会と揉めた時には彼も命を張って店と彼女を守ろうとしたらしく。
岸谷さん、『光る君へ』でも素敵な為時パッパを演じてらっしゃるけど、今回の飛龍も良かったなぁ。タカさんと腹の探り合いをして「鷹山さんはロマンチストだね」って言うところ、海堂とやり合うところ、死の間際にも夏子や彩夏のことを心配しているふうなところ……。
最後、彩夏のDNA鑑定の結果は明かされないけど、父親は飛龍のような気がするよね。同時期に3人の男に愛されていた夏子。まぁ吉瀬美智子さんだからしょーがない。
飛龍のビジネスパートナー、ステラ・リーとして登場する吉瀬美智子さん。「彼女が夏子なんだろうな」は映画見る前から予想がついちゃうわけですが、「左耳に髪をかける仕草」でタカさんにもバレちゃう。さらにだめ押しで「顔を変えても、抱きしめればわかる」と、後ろからハグ。
きゃああああああああああああ///
こないだ「しゃべくり007」で「抱きしめればわかる」「腕が覚えてる」って言ってたのは映画のネタでもあったのねぇ。もう、舘さんったら。
『さらば』の夏海(なつみ)は許せなかったけど、今回は吉瀬さんだからしょうがないよ、許すよ、ううう。
それにしても。
パーティ会場で「ご紹介しましょう、俺の親父を殺した人達です」ってずばり言っちゃうとことか、人の命なんてなんとも思ってないどころかむしろ殺戮を楽しんでいる感じ、最後の「皆殺しだーーーっ!」に至るまで、いかにも頭おかしくて最高。
吉瀬さんといい太一くんといい、キャスティングが俺得なんだよなー、ふっふっふ。
そしてもちろん舘さん&恭兵さんが格好いい!
「見る前はおじいちゃんになったタカ&ユージを自分がどう思うのか不安だった」なんて書いたけど、そんなもん杞憂に決まっとるやろが。
まぁね、アップになるとね、「やっぱりおじいちゃんだなぁ」と思うし、声も若い時とは違うんだけど、普通のおじいちゃん、まずあの衣装が似合わないよね。特にユージの衣装なんてあなた、あれを着こなせる73歳、世界中に恭兵さんしかいないでしょ。しかも動きが軽快なこと!
太鳳ちゃんに負けずに走るし、軽々とハイキック。カプリアイランドでの銃撃戦シーンでスチャッとカウンター飛び越えて彩夏のところへ行くシーン、「見事すぎて声が出なかった」って太鳳ちゃんが言ってたけど、衰えない身軽さと運動神経、すごい。
二人はもう刑事じゃなく一介の探偵だから、あの場面では銃を持ってないんだけど、西野七瀬さん扮する若手刑事が落とした銃をサッと拾ってシャンデリアを撃ち落とすタカさん、その射撃の的確さも、西野さんに向けて「しーっ(内緒ね)」とするところも、格好良すぎる。
『さらば』の時と同じく、腕時計をメリケンサック代わりにする仕草もあって。
「これがほんとの“老いるショック”」なんて言ってたけど、お二人とも老いてますます格好良くチャーミングなんだよなぁ。撮影時は舘さんが73歳で恭兵さんが72歳ぐらい……うちの父が亡くなったのが74歳……はぁぁぁぁ、すご。
探偵だから銃は撃てない、でもそれじゃあ面白くない、ってんで、ちゃんとレパードに載せて銃器を持ってきてくれるトオル。しかも警察からの「委嘱状」を持って。
「一日警察署長」ならぬ「一日あぶない刑事」、この一日だけは「刑事」に戻って合法的に銃をぶっ放して良い!!!
ユージが「“一日あぶない刑事”って襷着けなくていいの?」って絡むのも楽しいし、『フォーエヴァー』TVスペシャルでの「アイドルの一日警察署長」ネタも思い出すよね。
バイクの音を聞いて「ここからはタカのショータイムだ」って言うユージ、現れるハーレー、手放しショットガン――。
ここも泣いたぁぁぁ。
スモークの中から姿を現すタカさんほんとに格好いいし、なんか、「うわぁぁぁぁぁ、鷹山さぁぁぁぁん!」って、38年分の「好き」が爆発しちゃう。
いつも「そのバイクどっから持って来たんだよ」ってなるけど、今回はちゃんと「そこにハーレーがある理屈」が通っていた。彩夏が乗ってきて、そのままにしていたキー付きのハーレー。こんなにちゃんと「だからそこにハーレーがある」ってなったの、初めてでは?
二人が埠頭でジャンプして、そこから昔のTVのエンディング映像につながり、流れる『翼を拡げて』とクレジット。あーーー、胸いっぱいにも程があるよ。うぉぉぉぉぉん。
『さらば』の時にもほぼ同じこと書いてるけど、「胸いっぱい」以外に言いようがないんだよなぁ。こんなふうにもう一度、鷹山さん大下さんに逢えて、しかもお二人が本当に、いくつになっても“鷹山大下”でいてくださって。
TVシリーズに夢中になっていた10代後半の私はもうどこにもいないのに、スクリーンの中には変わらず格好いい「その後の鷹山大下」がいる。
はぁ。
舘さん、恭兵さん、トオルくん、温子さん、すべての出演者とスタッフの皆さん、この作品を作ってくださって、本当にありがとう。
2回目、いつ観に行こうかな……。
【関連記事】
・『帰ってきたあぶない刑事』にまつわるよもやま話
(※その他これまでの『あぶない刑事』関連記事はこちら)
『さらば』の夏海(なつみ)は許せなかったけど、今回は吉瀬さんだからしょうがないよ、許すよ、ううう。
それにしても。
前回が夏海で今回が夏子。何?タカさんは「夏」って名前に弱いの? 「夏海」と出逢った時に夏子のこと思い出して、「夏海?いい名前だね」とか言ってお付き合いが始まったりしたのかな。なんで二人とも「夏」なのか、めっちゃ気になるんですけど(単にスタッフの趣味だったりするんだろうか)。
あと、夏子と付き合っていたのが25年前(1999年頃)ってことになると、『まだまだあぶない刑事』の時空が消滅してしまわない?
1998年の『フォーエヴァー』ラストで海の藻屑になって、2005年の『まだまだ』で戻ってきた時に、みんなに「生きてたのか」って言われてて、つまり1998年から2005年まで、二人は港署のみんなから「行方不明」扱いされてたと思うんだけど。
普通に1999年に横浜で美女と付き合って、銀星会とやりあってたの???
もちろん映画公開年と作品の中の時空が一致しているとは限らないんだけど、歴代映画の中で『まだまだ』は一つだけテイストが違って、私の中では「変な作品」のイメージなので、「あ、ないことにされてる」っていうのが割としっくり来ちゃう。
最後幽霊オチだったのに『さらば』では普通に二人が定年を迎えることになるし、なんか、『まだまだ』は正史ではない感が。
(※とはいえ『帰ってきた』の公開がもともとは去年だったかもしれないと考えると、「25年前」は1998年で、辻褄が合ってしまう)
歴代映画の中でもっとも好きな『もっともあぶない刑事』からもっとも好きな「Where Do You Go From Here」が使われている今回の映画、さらにあの映画に登場した銀星会会長前尾源次郎の息子・海堂巧がキーパーソンになっている。
前尾は柄本明さんが演じてらして、SNS上で「前尾の息子なら柄本佑だろう」などと言われてて「そりゃそう」ってなったんだけど、海堂を演じるのは柄本兄弟ではなく早乙女太一くん。意外なキャスティングなんだけど、下からねめつける感じとか、爬虫類っぽいねっとりした狂気感とか、ちゃんと「あ、前尾の息子だ!」ってなるんだよね。太一くんすごい。
あと、夏子と付き合っていたのが25年前(1999年頃)ってことになると、『まだまだあぶない刑事』の時空が消滅してしまわない?
1998年の『フォーエヴァー』ラストで海の藻屑になって、2005年の『まだまだ』で戻ってきた時に、みんなに「生きてたのか」って言われてて、つまり1998年から2005年まで、二人は港署のみんなから「行方不明」扱いされてたと思うんだけど。
普通に1999年に横浜で美女と付き合って、銀星会とやりあってたの???
もちろん映画公開年と作品の中の時空が一致しているとは限らないんだけど、歴代映画の中で『まだまだ』は一つだけテイストが違って、私の中では「変な作品」のイメージなので、「あ、ないことにされてる」っていうのが割としっくり来ちゃう。
最後幽霊オチだったのに『さらば』では普通に二人が定年を迎えることになるし、なんか、『まだまだ』は正史ではない感が。
(※とはいえ『帰ってきた』の公開がもともとは去年だったかもしれないと考えると、「25年前」は1998年で、辻褄が合ってしまう)
歴代映画の中でもっとも好きな『もっともあぶない刑事』からもっとも好きな「Where Do You Go From Here」が使われている今回の映画、さらにあの映画に登場した銀星会会長前尾源次郎の息子・海堂巧がキーパーソンになっている。
前尾は柄本明さんが演じてらして、SNS上で「前尾の息子なら柄本佑だろう」などと言われてて「そりゃそう」ってなったんだけど、海堂を演じるのは柄本兄弟ではなく早乙女太一くん。意外なキャスティングなんだけど、下からねめつける感じとか、爬虫類っぽいねっとりした狂気感とか、ちゃんと「あ、前尾の息子だ!」ってなるんだよね。太一くんすごい。
公開日前夜にBS松竹東急が『もっともあぶない刑事』を放送してくれたおかげで前尾の記憶も鮮明。ありがとうBS松竹東急。
しかもこの、“悪い”太一くんが良い。大変良い!パーティ会場で「ご紹介しましょう、俺の親父を殺した人達です」ってずばり言っちゃうとことか、人の命なんてなんとも思ってないどころかむしろ殺戮を楽しんでいる感じ、最後の「皆殺しだーーーっ!」に至るまで、いかにも頭おかしくて最高。
吉瀬さんといい太一くんといい、キャスティングが俺得なんだよなー、ふっふっふ。
そしてもちろん舘さん&恭兵さんが格好いい!
「見る前はおじいちゃんになったタカ&ユージを自分がどう思うのか不安だった」なんて書いたけど、そんなもん杞憂に決まっとるやろが。
まぁね、アップになるとね、「やっぱりおじいちゃんだなぁ」と思うし、声も若い時とは違うんだけど、普通のおじいちゃん、まずあの衣装が似合わないよね。特にユージの衣装なんてあなた、あれを着こなせる73歳、世界中に恭兵さんしかいないでしょ。しかも動きが軽快なこと!
太鳳ちゃんに負けずに走るし、軽々とハイキック。カプリアイランドでの銃撃戦シーンでスチャッとカウンター飛び越えて彩夏のところへ行くシーン、「見事すぎて声が出なかった」って太鳳ちゃんが言ってたけど、衰えない身軽さと運動神経、すごい。
二人はもう刑事じゃなく一介の探偵だから、あの場面では銃を持ってないんだけど、西野七瀬さん扮する若手刑事が落とした銃をサッと拾ってシャンデリアを撃ち落とすタカさん、その射撃の的確さも、西野さんに向けて「しーっ(内緒ね)」とするところも、格好良すぎる。
『さらば』の時と同じく、腕時計をメリケンサック代わりにする仕草もあって。
「これがほんとの“老いるショック”」なんて言ってたけど、お二人とも老いてますます格好良くチャーミングなんだよなぁ。撮影時は舘さんが73歳で恭兵さんが72歳ぐらい……うちの父が亡くなったのが74歳……はぁぁぁぁ、すご。
探偵だから銃は撃てない、でもそれじゃあ面白くない、ってんで、ちゃんとレパードに載せて銃器を持ってきてくれるトオル。しかも警察からの「委嘱状」を持って。
「一日警察署長」ならぬ「一日あぶない刑事」、この一日だけは「刑事」に戻って合法的に銃をぶっ放して良い!!!
ユージが「“一日あぶない刑事”って襷着けなくていいの?」って絡むのも楽しいし、『フォーエヴァー』TVスペシャルでの「アイドルの一日警察署長」ネタも思い出すよね。
バイクの音を聞いて「ここからはタカのショータイムだ」って言うユージ、現れるハーレー、手放しショットガン――。
ここも泣いたぁぁぁ。
スモークの中から姿を現すタカさんほんとに格好いいし、なんか、「うわぁぁぁぁぁ、鷹山さぁぁぁぁん!」って、38年分の「好き」が爆発しちゃう。
いつも「そのバイクどっから持って来たんだよ」ってなるけど、今回はちゃんと「そこにハーレーがある理屈」が通っていた。彩夏が乗ってきて、そのままにしていたキー付きのハーレー。こんなにちゃんと「だからそこにハーレーがある」ってなったの、初めてでは?
二人が埠頭でジャンプして、そこから昔のTVのエンディング映像につながり、流れる『翼を拡げて』とクレジット。あーーー、胸いっぱいにも程があるよ。うぉぉぉぉぉん。
『さらば』の時にもほぼ同じこと書いてるけど、「胸いっぱい」以外に言いようがないんだよなぁ。こんなふうにもう一度、鷹山さん大下さんに逢えて、しかもお二人が本当に、いくつになっても“鷹山大下”でいてくださって。
TVシリーズに夢中になっていた10代後半の私はもうどこにもいないのに、スクリーンの中には変わらず格好いい「その後の鷹山大下」がいる。
はぁ。
舘さん、恭兵さん、トオルくん、温子さん、すべての出演者とスタッフの皆さん、この作品を作ってくださって、本当にありがとう。
2回目、いつ観に行こうかな……。
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