『侍タイムスリッパー』ライブ配信前日にはバウ公演『雨にじむ渤海(パレ)』の配信も楽しみました。
この、礼華さんが彩海さんをおんぶしているポスターを見た時に「うぎゃぁぁぁぁ、何これ何これ!!!」となったんですが、バウ公演のチケットが取れるわけもなく。
ありがとうライブ配信、ありがとう中継スタッフ、そしてありがとう平松結有先生!!! こんな素敵な礼華さんと彩海さんを見せてくださって。ほんとになんか、「オタクの夢」みたいな舞台だった……。
礼華さん扮するテ・インソンは渤海(パレ)の王。最初に渤海や周辺各国の情勢について説明があって、舞台には地図も表示されていたんですが、うん、難しいな! 中国大陸の方は五代十国時代、朝鮮半島の方は後三国時代。新羅と百済と高句麗があって、もうすぐ高麗が朝鮮半島を統一するぐらいの時代。西暦926年、日本だと平安時代中期、醍醐天皇の御代らしい。藤原道長が生まれる40年ほど前。
渤海は、朝鮮半島の北、中国の東北部からロシア沿海部にかけて栄えた国。「海東の盛国」と呼ばれていたそう。
「926年 日本史」と入れてググるとAI概要に”特筆すべきは対岸の渤海が契丹に滅ぼされた出来事です。この変動により、日本は対外的にさらに消極的になり、平安京の貴族文化が成熟へと向かう契機となりました。” と書いてありました。インソンのおかげ(?)で『源氏物語』が生まれたのか……(そうじゃない)。
AI概要にあるとおり、渤海は契丹に攻め込まれ、滅ぼされます。インソンは渤海最後の王ということで、お話は、契丹王・耶律阿保機(やりつあぼき)やその王子・耶律突欲(やりつとつよく)がドカドカと王宮に乗りこんでくるところから始まります。
すでに渤海は契丹のものとなったあと、インソン配下の人が王の執務室で「インソン王の命令で史書を探している」と言うんだけど……ここ、聞き間違えたのかな……。史書、あとで「どうなったか」が描かれてて、「そこにないならないですね」なんだけど、おじさんどのタイミングで命令受けたんだ??? あの冒頭の部分は後半のどの時点に入るの???
ともあれ、契丹王に「もう渤海は滅んだのだ、今さら史書なんか探してどうする」みたいに言われた渤海側のおじさん(たぶん外交大使のペグ)が「渤海という国があったことを正しく伝える」「私が、偉大なるテンソン王のことを語り伝える!」と言って、王の物語が始まる。
バーンと登場してくる礼華さんが! とにもかくにもお美しい。古代の王族の扮装がめちゃくちゃよく似合って、出てきただけで「おおーーー」っとなっちゃう。
敵の多い国王、これまで何度も刺客に命を狙われてきたインソンは、誰も信じられず、とても冷たい目をしている。この、前半の「人の心は捨ててきた」みたいな冷たい眼差しがまたたまらないんですよねぇ。冷酷であればあれほど美貌は映える……。
王妃の弟までが彼を暗殺しようとし、インソンは躊躇なく義弟を処刑する。ここの描写がまたいきなりすごくて、単に死刑判決をくだすだけじゃなく、「殺す殺す、彼はきっと殺す」みたいな不穏なコーラスに乗ってインソン自ら義弟の体に剣を突き立てる。王妃の「何かの間違いです!」という訴えもむなしく。
執政ムクチョルはそんなインソンをあからさまに非難し、「王太子が王位につくべき」と言うし、実の息子である王太子本人も父親を嫌っていて、インソンの周りは本当に敵だらけ。唯一、王妃ウンビンだけはインソンを信じているのだけど、その想いは残念ながらインソンには届いていない。
ムクチョル役は夢奈瑠音さん。夢奈さんの悪い役って初めて見るような。ウンビンは乃々れいあさん。乃々さん、押し出しが良くて、権謀渦巻く王宮の中で強く、そして健気にインソンを愛し抜く王妃を熱演。2023年初舞台だから、4月でやっと研4ですよね。「大人の女」(なんせすでに2人の子持ち)を体当たりで演じてる感じが、ウンビンの懸命さに通じてとても良かったです。
ある日、インソンは将軍ヒョシンとともに契丹側のスパイ・テピョンが隠れ住む里(?)に出向きます。テピョンこそは、インソンが「誰も信じなく」なった元凶。インソンには兄がいて、もともとは兄が王位を継ぐはずだったのです。ところが王宮に入り込んだテピョンによって兄は毒殺、インソンが王太子として国を背負うことに。毒の入った饅頭を知らずに兄に渡してしまったのはインソン自身で、お兄ちゃん大好きな優しい少年だったインソンは一転、心を閉ざしてしまった。
「あの女だ!」とついにテピョンの居所を見つけて、手傷を負わせることには成功したものの逃げられちゃうし、インソンは帰路の途中で駕籠ごと谷底に突き落とされてしまう。
「王は死んだ」という報がもたらされ、ムクチョルはさっさと王太子を王位に、と言うんだけれども、「遺体は見つかっていない」と聞いた王妃が「王が戻るまで私が王位を預かる」ときっぱり。
王妃ウンビン、ほんといい女なんだよなぁ。政略結婚で他の国から嫁いできたらしいウンビン、婚礼の夜にいきなり刺客たちに襲われ、「あなたは早く逃げなさい」と自分をかばってくれたインソンの「隠された優しさ」に触れ、以後ずっと彼の本来の優しさ――愛――を求めている。婚礼の夜には逃げずに自らも剣を取り、戦って、インソンに「あなたは強い人だ」と言われている。
それでえーっと、王宮だっけ?別の場所だっけ? 誰かが「しっかりしろ!死ぬな!!」と言ってるところで暗転して、彩海さんの「しっかりしろ!死ぬな」という言葉がかぶる。
ここの演出、うまいなぁと思った。別々の場面を、同じ台詞で繋ぐ。
谷底に落っこちたあと、彩海さん扮するセウォンに助けられていたインソン、三日間昏睡状態だったのがついに目を覚ます。みすぼらしい住居、見も知らぬ貧しそうな(実際貧しい)若者に「やっと気がついたか~」などと話しかけられ、「すわ、こいつも敵か」と警戒するインソン。「何の魂胆があって私を助けたのか」と。
「ありがとう」が言えない孤独な王様と、「目の前に死にそうな人間がいたら、助けるのが当たり前だろ!?」と言う人なつこい青年。もういきなり彩海さんが可愛くて健気でたまらん。男役さんに「可愛い」はあんまり褒め言葉じゃないのかもしれないけど、セウォンの「ただ明るく人なつこいだけじゃない、どこか寂しげでほっとけない感じ」がめちゃめちゃいいのよぉ、彩海さんならではの魅力がこれでもかと引き出されている。
インソンの「冷酷な仮面を被らざるをえなかった美しく孤独な王」という造型も「こんな礼華さん見たかった!!!」だし、セウォンの方もすごく彩海さんのキャラクターにハマってて、「こんな彩海さん見たかった!!!」なんだよね。もちろんお二人のお芝居が巧いからこそ「ハマって」見えるんだろうけど、平松先生よくぞこの2人でこれをやろうと思ってくださったなって。「この2人でこの関係性見たかっただろ!?オラオラオラぁぁぁぁぁ!」っていう熱量をバンバン(勝手に)感じる。
幼い頃に両親を亡くし、妹と2人で「売りに出されていた」奴婢上がりのセウォン。たまたま良い商人に買われて助け出され、今は自作の絵を売って生計を立てている。セウォンの描いた九尾の狐の絵を見て、インソンは仮に「クミホ」と名乗る。相手を「王様」と知らないまま、セウォンはインソンの面倒を見る。
インソンのつらそうな表情を見たセウォン、「こうすると心が落ち着くだろ。昔、母さんがよくこうしてくれたんだ」といきなり後ろから抱きしめちゃったりするし、妹の婚礼にお金が要るというのに、インソンの薬代に全部使っちゃったりする。
まぁ「何を企んでるんだ!?」にはなるよね、見ず知らずの人間にどうしてそこまで親切にするのかと。
「人を信じては生きてこられなかった」王様と、「人を信じてその手を取らなければ(頼らなければ)生きてこられなかった」孤児。
これまでずっと妹のために頑張ってきて、でもその妹がいよいよ結婚して、妹を守る役は花婿が背負うことになる。この先自分は何のために生きていけばいいんだろう、と思っていたところに、「自分が助けないと死んでしまう」“クミホ”が現れて、セウォンはその出逢いを「天国の両親が授けてくれたもの」とまで感じてしまう。
そんなセウォンに次第に心を許していくインソン。妹の婚礼のために、自分の首飾りを売ってこっそりとセウォンを援助する。しかしそのおかげで「インソンは生きている」ことが契丹側にバレてしまうのよね……。
婚礼の夜に飲み過ぎて寝ちゃったセウォンをおぶって家まで歩くインソン。おおおおおおおお、ポスター場面キタ━(゚∀゚)━!!!
お芝居の中でも実際におぶってくれると思わなかった。尊い。尊すぎる///
でもその夜、インソンは姿を消す。契丹の動向を知り、王宮に戻ることを決意する。「何かの足しに」と自分の剣を遺して。剣に刻まれた「イ・テンソン」という銘を見て初めて“クミホ”の正体を知るセウォン。
インソンが「国王」だったことより、黙っていなくなってしまったことの方にショックを受けるセウォン、そんなセウォンのもとに耶律突欲が現れ――。ここ、セウォン、殺されちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしたよね。「ここ」っていうか、契丹側に利用されて挙げ句インソンを助けるために死んじゃうんじゃないかと……。
一方王宮に戻ったインソンは、ムクチョルに「王妃が勝手に国政を乗っ取っていた」と訴えられ、再びあの「殺す殺す、彼はきっと殺す」の歌とともに王妃に近づき、「え?まさか?」というところで第一幕終了。
ここの引きもうまい。
セウォンに「奥さんもきっと寂しかったろうね」と言われていたインソン、セウォンのおかげで人の心を取り戻していたインソンが、王妃の口から何も聞かずに処刑するわけない!と観客に思わせつつ、でも冒頭の「義弟でさえ躊躇なく殺した」のと同じ構成でドキドキさせる。
第2幕の幕が上がると、再び同じ場面。王妃を抱きしめたインソンが手にしていたのは剣か、それとも――。
もちろん、インソンは、王妃を殺さない。それどころか、「私の留守をよく守ってくれた」と王妃を労う。ああああああ、良かったね、ウンビン、これまでの苦労がやっと報われたね!!!
しかしインソンが王妃を信じるようになったからといって、渤海国の危機的状況は何も変わらない。周辺国に援助を求めるも断られるし、契丹は「攻め込まれたくなければ奴婢1万人をよこせ」と言ってくる。「1万人ぐらいならなんとか」と側近たちは言うけれども、下々の生活を直に体験し、売られる子どもの姿、何より奴婢だったセウォンのことを知ってしまった今、インソンはそんなことを諾えない。
王宮の地下にはすでに契丹のスパイたちが入り込んでいて、なぜかセウォンの姿まで。セウォンの描いた似顔絵で、契丹人たちは「あれが王だ!」とインソンを見分けることができるようになっている。1幕の最後で耶律突欲がセウォンのもとを訪れたのは、「奴の似顔絵を描け」だったんですね。もちろん断ったら殺されるわけで、応じるしかないんだけど、なんとセウォンは「描く代わりに俺を契丹軍に入れてくれ」と言うんです。
「そうでもしなければ“クミホ”に会えない」「なんとしてももう一度“クミホ”に会いたい」――その一心で。
うぉぉん、なんて一途なの、セウォン。でも契丹兵に混じって王宮の地下に現れたセウォンを見た時のインソンの気持ちも考えてみて。「やっぱり、最初からおまえは……!」ってなるやん、めっちゃショックやーん。
ショック受けるけど、はっきりと台詞では言わないところがまた、作劇が良い。
契丹人と一緒に牢屋に入れられるセウォン。面会に(?)来たウンビンに、「国のことばっかりで、誰もインソンのことを考えてくれないんだ」と訴え、インソンに「一緒に食べた豆の汁が美味かった」ことを伝えてくれ、と願います。
その伝言をちゃんとインソンに伝えてくれるウンビン、ほんといい人。
「豆の汁」というのは実は「あぶり出し」のヒントなんですね。火で温めるんじゃなく水で濡らすので「あぶり出し」という言い方はおかしいんだけど、あのインソンの似顔絵には、「豆の汁を使って書いた見えないメッセージ」が秘められていたんです。この設定もよくできてるよなぁ。絵描きのセウォンにインソンが教えてくれた豆知識(豆だけに!)、それを使って2人だけの秘密の暗号。
書かれていたのは契丹軍の進軍情報。あ、そこ、「一目会いたい」とか、そういうことじゃないんだ、と思ったけど、セウォンの気持ちは「インソンの役に立ちたい!」「インソンを助けたい!」なんだよね……ごめん、おばちゃんの心汚れてて。
セウォンが「敵ではなかった」ことがわかって、喜ぶというよりはホッとした感じだったかな、インソン。ちょっともう記憶がだいぶ曖昧だし、場面の順番もよくわかんないんだけど、王自ら軍を率いて戦って、セウォンの村に――住まいに――立ち寄ったの、「豆の汁」の前だっけ? 後だっけ???
セウォンの家に、もちろんセウォンはいない。でもセウォンの許婚であるクムランが……って、クムランの話、ここまでスルーしてましたっけ??? セウォンとその妹を買い取って育ててくれた「裕福な商人」の家の娘クムラン、セウォンのことが好きで、商人自身もセウォンのことを気に入って「ゆくゆくはわしの商売を継いでくれ」って思っている。だからクムランは「私はセウォンの許婚よ!」ってインソンにも言ってるんだけど、セウォンの方は彼女に恋愛感情は持っていないらしく、キャスト一覧にも「クムラン[セウォンの親友]」としか書かれていない。
まるでクムランが勝手に「許婚」と思い込んでるだけみたいやん……。
セウォンが契丹軍に潜入する、と言いだした時ももちろん必死に止めようとしたクムラン。のこのこセウォンの家にやってきたインソンに向かって、「あんたのためにセウォンはいなくなった! あんたが起こした戦争のせいでみんな苦しんでる!」となじる。“クミホ”として親しくしていた前提があるとはいえ、国王に面と向かって「あんたが起こした戦争のせい」と言えるの強い。
でも戦争回避のためには「1万人の奴婢」を差し出さなきゃならなかったんだよ。インソンは言い訳しなかったけど、「どちらが国を――国民を守ることになるのか」、インソンだって悩んだんだよ、つらい。
えーっと、それで、王妃ウンビンとクムランがインソンとセウォンの絆に勝てないことを嘆く歌があって。
「あなたの心を開いたのは(掴んだのは)、私じゃなかった。こんなにもあなただけを見つめてきたのに♪」
セウォンとインソンが互いを想う歌と重ね合わせて4人で歌ってた気がするけど、本当に女の子たち可哀相だな、って……。クムランはおそらく子どもの頃からセウォンを「自分のもの」と思って育ってきたんだろうし(だからこそセウォン的には微妙だったかもしれない)、ウンビンはウンビンで本当に、婚礼の夜からずっと「本当は優しさを持った人」だとインソンを信じ続けてきた。インソンが「よく私の留守を守ってくれた」と労ってくれた時は、「ようやく王が私に心を開いてくれた!」と天にも昇る気持ちだったろうに。
「あの人の心を開いたのは、私じゃなかった!!!!!」
恋敵の美女でさえないんだもんねぇ。王妃から見たら汚くてみすぼらしい、どこの馬の骨ともわからない奴婢上がりの青年だよ? どういうことやねん!と思うよね……。
でも王妃、めちゃくちゃ偉いんだ。セウォンの「豆の汁」の伝言伝えてあげるだけでもめっちゃ親切なのに、インソンを「王のくびき」から自由にしてあげる。
王宮に契丹軍が迫って、インソンは王妃に「史書」を託し、子どもたちともども先に逃がそうとする。王太子がぐずった時に、「では兄として妹を守れ!」ってインソンが諭すとこも良かったよねぇ。絶対セウォンと妹のことを考えてるじゃん。
インソンは国民にも「逃げる」手段を与える。高麗に「逃亡民を受け入れてくれ」と頼み、そのための「通行手形」も発行する。「あんたの起こした戦争で」となじられた王様、「国のために民が犠牲になってはならない」とギリギリまで手を尽くす。
で、「逃げろ」と言われた王妃様、「あなたとご一緒に」と戻ってきちゃう。そして途中で史書を燃やし、さらに「会いたい人がいるのでしょう?」とインソンの背中を押してくれる。「国のために人が犠牲になってはならない、それはあなた自身もだ」と。
婚礼の夜に交わした誓いの髪もインソンに返し、夫婦の契りからさえもインソンを解放してあげる。
いや、ほんとにウンビン、いい女すぎるんだけど。そうやって「王妃」の座を返上しておきながら、襲ってくる契丹の兵には「渤海の王妃を舐めるな!」と果敢に剣を振るう。
惚れてまうやろぉぉぉぉぉ。
ウンビンには、祖国からずっと付いてきて彼女を影から見守ってきたアンドレみたいな従者がいて、彼にだけは「だって耐えられそうにないもの、あの人の心が他の人を想っているなんて!」という本音を打ち明ける。うぉぉぉん。
でもアンドレがいるだけ王妃はまだ幸せ、と思えないこともない。クムランには誰もいない……セウォンの妹夫婦がいるだけだよ……。解放されて村に戻ってきていたセウォン、都が燃えているのを見て、駆けだしていっちゃう。妹夫婦に制止されてセウォンを追いかけられないクムラン……。
そしてセウォンとインソンは再会する。「豆の汁」の話をした、2人で「渤海(パレ)の都」を遠く眺めたあの思い出の橋の上で。
「俺のこと、信じてくれたのか?」と問うセウォンに、インソンは答える。
「お前には、裏切られてもいいと思った」
うおぁおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!! 最高の愛の告白やん、ありがとうございます、ありがとうございます。ってゆーか、「惚れた腫れた」系の言葉はいっさい使わず、ここまで持ってくる作劇が素晴らしい。実際2人の感情が「そーゆーもの」なのかどうかはよくわかんないんだけど、とにかく互いに互いが「かけがいのない存在」で、「2人で生きていきたい」「2人なら生きていける」という雰囲気で橋の上から世界を眺めるところで幕。
うおぁおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!(うるさい)
正直ここまでBLっぽい展開になるとは予想してなかったんだけど、どちらかがどちらかの犠牲になったりせずハッピーエンドなの、本当に本当に良かった。私が作者ならどっちか殺してる(おい)。
短いフィナーレ部分にはインソンとセウォンのBLデュエットダンスも! もともと男役同士の絡み大好きだけど、物語を踏まえての男役デュエット、たまりません。あ~~~、眼福~~~~~~~。
契丹王、耶律阿保機役は専科の一樹千尋お姉様。出番はさほど多くないけど、さすがの貫禄、一樹さんのお声大好き。
その息子、耶律突欲は瑠皇りあさん。契丹の王子だけど次男で本国は継げず、「代わりに渤海を」ということで、敵方なんだけどちょっと葛藤がある感じの役。ビジュアルが良かった。
契丹王の右腕で、インソンの兄ちゃんを暗殺したり暗躍する女スパイ・テピョンは桃歌雪さん。眼帯が似合って格好良かった。
そして可哀相なクムランを白河りりさん。姉さん女房風のしっかり者な前半、セウォンに振り向いてもらえない後半の哀しみ、どちらも好演。
ウンビンの“アンドレ”、キョン役は七城雅さん。七城さんもビジュが良かったなぁ。
全体にテンポが良く、それぞれのキャラクターもしっかり描かれていて、この記事では端折ったけど、耶律突欲にもちゃんと背景やドラマがあるし、「国を守る」とはどういうことかも考えさせられる。ウンビンの最後の行動には「人を真に愛するとはどういうことか」が溢れているし。
Wikiによると、実際渤海滅亡前に高麗へ多くの渤海民が渡っていたそう。ちょうどライブ配信見る前にWikiで渤海のこと予習していたので、「なるほど」ってなりました。
そうそう、「雨」の使い方もうまかったなぁ。インソンにとって雨は「不吉」。でも雨のおかげで――増水していたからこそ、谷に落ちたインソンは死なずに済んだ、セウォンのもとに流れ着いた。「雨」は幸運。セウォンと出逢って、インソンの中で色々なことが変わっていくことの象徴。
ラストシーンも、雨が降ってきたんだったっけ??? 「雨にじむ渤海」というタイトル通りに。
音楽も衣装も良かったし、どうしてこういう素敵な作品を大劇場でやってくれないんですか。バウ公演なんてチケット取れるわけないじゃないですか!!! ほんの2週間ほどの公演だなんてもったいなすぎる。
大劇場でやるには少し娘役さんが可哀相すぎるかもしれないけど、王妃ウンビンは十分娘役トップにふさわしいキャラクターだと思うし、キョンとのやりとりも膨らまそうと思えば膨らませられるし、大劇場でも大丈夫だと思うけどなぁ。問題があるとすれば、1時間35分に収めると駆け足過ぎる、かといって1本立てでやるのも、みたいなところか……。
生で観たかったし、もう3回くらい観たいよ。礼華さんと彩海さんがハマりすぎ。本当によくぞこの時この2人でこの題材を。平松先生ありがとう、ありがとう。やっぱり宝塚は「いかにスターの魅力を生かすか」「引き出すか」だよねぇ。その時の座組に合わせてさぁ。
もちろんその期待に応えてキャラクターと自分の魅力をこれでもかと引き出してる礼華さん、彩海さんも素晴らしくて……本当に円盤買ってしまいそうな勢い。
なんか、お2人に『天官賜福』やってもらいたくなったよね。礼華さんが花城で彩海さんが謝憐。礼華さん、眼帯に赤い衣装、絶対似合うよ、格好いいよ。彩海さんの方はまた質素な衣装になってしまうけど(笑)、でも鬼花嫁のくだりなら花嫁衣装が。(あそこだけやっても何もわからないし、まぁ舞台化は無謀だけど、扮装写真だけでも見てみたい)
はぁ。
良いものを見させていただきました。好き。
全体にテンポが良く、それぞれのキャラクターもしっかり描かれていて、この記事では端折ったけど、耶律突欲にもちゃんと背景やドラマがあるし、「国を守る」とはどういうことかも考えさせられる。ウンビンの最後の行動には「人を真に愛するとはどういうことか」が溢れているし。
Wikiによると、実際渤海滅亡前に高麗へ多くの渤海民が渡っていたそう。ちょうどライブ配信見る前にWikiで渤海のこと予習していたので、「なるほど」ってなりました。
そうそう、「雨」の使い方もうまかったなぁ。インソンにとって雨は「不吉」。でも雨のおかげで――増水していたからこそ、谷に落ちたインソンは死なずに済んだ、セウォンのもとに流れ着いた。「雨」は幸運。セウォンと出逢って、インソンの中で色々なことが変わっていくことの象徴。
ラストシーンも、雨が降ってきたんだったっけ??? 「雨にじむ渤海」というタイトル通りに。
音楽も衣装も良かったし、どうしてこういう素敵な作品を大劇場でやってくれないんですか。バウ公演なんてチケット取れるわけないじゃないですか!!! ほんの2週間ほどの公演だなんてもったいなすぎる。
大劇場でやるには少し娘役さんが可哀相すぎるかもしれないけど、王妃ウンビンは十分娘役トップにふさわしいキャラクターだと思うし、キョンとのやりとりも膨らまそうと思えば膨らませられるし、大劇場でも大丈夫だと思うけどなぁ。問題があるとすれば、1時間35分に収めると駆け足過ぎる、かといって1本立てでやるのも、みたいなところか……。
生で観たかったし、もう3回くらい観たいよ。礼華さんと彩海さんがハマりすぎ。本当によくぞこの時この2人でこの題材を。平松先生ありがとう、ありがとう。やっぱり宝塚は「いかにスターの魅力を生かすか」「引き出すか」だよねぇ。その時の座組に合わせてさぁ。
もちろんその期待に応えてキャラクターと自分の魅力をこれでもかと引き出してる礼華さん、彩海さんも素晴らしくて……本当に円盤買ってしまいそうな勢い。
なんか、お2人に『天官賜福』やってもらいたくなったよね。礼華さんが花城で彩海さんが謝憐。礼華さん、眼帯に赤い衣装、絶対似合うよ、格好いいよ。彩海さんの方はまた質素な衣装になってしまうけど(笑)、でも鬼花嫁のくだりなら花嫁衣装が。(あそこだけやっても何もわからないし、まぁ舞台化は無謀だけど、扮装写真だけでも見てみたい)
はぁ。
良いものを見させていただきました。好き。
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