はい、『FiVE』に続いて『スウィートデビル』を見返した話です。
1998年7月から9月にかけてテレビ朝日系列で放送された『スウィートデビル』。月曜8時のドラマ枠、前番組は実写版『ガラスの仮面(2期)』。安達祐実が北島マヤで速水さんが田辺誠一、あれもけっこう好きだったんですが。
『スウィートデビル』はMAXですよ、MAX! MAXの4人が主演!!!!!
『FiVE』は『ESCAPE』だったけど、『スウィートデビル』は『RIDE ON TIME』。『RIDE ON TIME』も名曲ですよねぇ、大好き。
『RIDE ON TIME』はエンディングで流れて、オープニングは『DON'T YOU LOVE ME』。こちらも格好いいし、オープニングの4人の映像もいいんですよねぇ。
この2曲が入ったアルバムはちゃんと買ったし、もともとMAX好きだったんだけど、ドラマの話を聞いた時は「MAXがドラマ!?」とかなりびっくりした覚えが。
(※初回限定アクセサリー特典付き)
いや、だって、「お芝居できるの?」って思ったし、ゴールデンタイムの連ドラの主演ですよ? キョンキョンやみぽりん、ナンノちゃんといったピンの女性アイドルが俳優としても大忙しというのはよくあったけど、女性歌手グループが主演ってあんまり例を思いだせない。『見ごろ食べごろ笑いごろ』の中のキャンディーズドラマぐらいしか。
で、ドキドキしながら初回を見てみたらお話も面白いし、みんなお芝居巧いし可愛いし!
特に物語の軸となる泉役ナナちゃんと灯子役ミーナちゃんは普通に巧くて、二人のやり取りに引き込まれる。
第1話冒頭、いきなりMAX3人と内藤剛志さんが魔術に勤しんでて「なんじゃこりゃ?」と思うんだけど、待って! チャンネルは変えないで!! 道具立てはオカルトだけど、ドラマはちゃんとしてるからそのまま見て!!!
内藤剛志さん扮する檀原は民俗学の教授。今は魔術に凝っていて、魔術書を解読し、怪しげな魔術鏡を使って「願いを叶える魔術」を試す。魔術を行うには4人の人間が必要ということで、ナナちゃん扮する泉、レイナちゃん扮する陸、リナちゃん扮する凪の3人のゼミ生が檀原に協力。
でももちろん何も起こらず、「魔術なんてあるわけないですよー」という3人に、「いや、超能力者が足りないんだ」と言う檀原。内藤さんは当時43歳ぐらいかな? まだ捜査一課長にはなってないし、『科捜研の女』にも出てない頃。すでにけっこう貫禄あって、コミカルだけど“やる時はやる”なお芝居がさすが。
ある夜、泉のバイト先(保育園)の子どものお母さんが事故で瀕死の状態になり、とっさに泉は「魔術を試してみよう!」と陸と凪に声をかける。さらに、たまたま事故現場にいた灯子にも協力を仰ぎ、「タカシ君のお母さんを助けて!」と魔術を実行する。
実は灯子は超能力者で、しかもうまい具合に「灯子=火」「泉=水」「陸=土」「凪=風」の四元素が揃い、魔術は成功。タカシ君のお母さんは一命を取り留めるのだけど、それは一度心肺停止してからの蘇生、泉たちは「死者を蘇らせる禁忌」を犯したことになってしまった。
タブーを破った泉たち4人は呪いを受け、3度目の満月を迎えるまでの間に9つの災いが降りかかることに。
1クール全9話、1話に1つずつの災いでおおむね3か月。なるほどなるほど。
この設定だけ聞くとほんとに「なんじゃそりゃ」というリアリティ無視のオカルト話なんだけど、でもこれが面白いんですよ! よくできてるんですよ!! 超能力少女としてもてはやされた灯子の苦悩とか、「心を読む」力を持ってしまったけどなかなかそれを言い出せない泉の気持ちとか、時に反発し合い、それでも力を合わせて災いに立ち向かっていく4人の関係性がすごくしっかり描かれてて面白い。
「災い」も基本「殺人事件に巻きこまれる」「連続殺人犯に狙われる」なんだけど、毎回趣向が変わって面白いし。
いきなり第1話、ひとつめの災いが阿部サダヲさんでかなり怖かったり(当時28歳ぐらいかな?サイコパスなお芝居が巧すぎる)、陸ちゃんを弄ぶ悪い男、五つ目の災いはなんと淀橋(唐渡亮さん)! わぁ、何やってんだよ、お前!!!
『FiVE』以外ではあんまり見たことないなぁ、と言ってるそばから『スウィートデビル』にも出ていたとは……。すでにして松崎しげるみがあった。黒い。
また5話の陸ちゃんが可愛いんだよねぇ。「趣味は喧嘩」とうそぶくボーイッシュな陸ちゃん、お見合い相手の淀橋にキュンキュンしちゃって、ぐぅ可愛いワンピースでデートに出かけるのに淀橋の奴ときたら!!!!!(淀橋ではない)
リアタイ当時もレイナちゃんのショートヘア大好きだったけど、本当に可愛くて良い。MAX4人ともそれぞれに良いけど、当時のレイナちゃんのキュートさは格別。みんなの毎回の衣装もいいんだよねぇ。キャラに合わせて灯子は基本黒のパンツスタイル、陸はタンクトップで肩の露出多め、泉はおとなしめのコーデだったり。
当時みんな21~22歳ぐらい? レイナちゃんは1978年1月生まれだからまだ20歳か。そりゃ可愛いよねぇ。
4人がやたらに事件に巻きこまれるので、必然的に警察と仲良くなってしまうんだけど、袴田吉彦扮する高取刑事のキャラがまた良いんだよねぇ。一時的に袴田吉彦ファンになってしまったぐらいだったけど、今見てもやっぱり良い。昭和ラブコメ漫画の「ちょっと不良っぽくて女心に鈍感なくせに根っこが優しくて命懸けで守ってくれる」、ヒロインの相手役男の子すぎる。
かなり早い段階で高取のこと好きになっちゃう泉。でも途中で「高取は灯子が好き」ということになってしまい、終盤で高取が「俺がお前を守る」と心の声で言ってくれても泉は信じず、「同情でも嬉しいよ」と返して――。
あうあぁぁぁ、泉ぃぃぃ!と身悶えしてたら高取刑事、8番目の災いにしこたま銃弾を浴びせられ、死亡。うぉあぉああああああああああ。「同情なんかじゃない、俺はおまえが――」と最後まで伝えきれずに事切れるのも少女漫画すぎる。好き。
さらに9番目の災いに超能力を暴走させられ、「私が死ねばすべてが終わる」と思い詰める灯子。灯子ほんとずっと可哀想なんだよなぁ。一般人とは違う“特別な力”を持ってしまった人間の哀しみ、苦しみ。力のせいで実の母親とも絶縁状態、誰も信じられず一人で生きてきて、せっかく得た仲間も、自分のせいで傷つけてしまう。
泉に対して「あなたの優しさを妬んでる、憎んでるから、無意識に超能力が発動してしまう」と言う灯子。「自分はひどい人間なんだ、あなた達と一緒にいちゃいけないんだ」と自分を責める灯子に泉は、「あたしだって灯子のこと妬んでるよ。でも、それでも、好きだよ」と返す。そういうとこだぞ、泉!
でも友だちだからって、100%善の感情しかないってことないもんね。互いを羨んだり妬んだり、時に本気で腹を立てたり。はじめは泉ほど灯子のことを信用していなかった陸と凪も、最後には「灯子をほっとけない!」と危険を顧みず奔走する。熱い。青春。
でも、そんなみんなの頑張りも虚しく、灯子はやっぱり「私が死ねば」と身を投げる――。リアタイ当時、高取の死も灯子の死もかなりショッキングだった記憶がある。最後には生き返るんでしょ?と思いはしたけど、もう一度「死者蘇生魔術」を行ったら、また9つの災いが降りかかっちゃうし。
だから、泉たちは「死者蘇生」ではなく、「時間を戻す」魔術を行う。3人ではうまく行かない――ううん、灯子はいるよ。私たちの中に、灯子はいる――。
魔術を行った当事者である4人が記憶を保ったまま過去に戻れるのはともかく、檀原教授が過去の自分に宛てた手紙もちゃんと持って帰れるのがちょっと不思議。またその手紙を読む過去の檀原教授が面白いんだけど。ふふ。
檀原の娘役で加藤あいちゃんが出ていて、これまたすごく可愛い。当時15歳かな??? ドラマデビューからまだ1年ぐらいだと思うけど、お芝居もしっかりしてる。『FiVE』の深田恭子ちゃんと加藤あいちゃん、どちらも後年大河『平清盛』で清盛の妻になるよね。私がたまたま続けて見ただけで当時のお2人に共通点があるわけでもないけど、なんか面白い。
高取の上司、捜査課長にあいはらともこさん。灯子の母親役は風祭ゆきさん。こないだ『仮面ライダーTHE NEXT』でお姿拝見して「おおっ」と思ったばかりの風祭さん、『スウィートデビル』にも出てらしたのねぇ。淀橋といい、好きなものは不思議なつながり方をする。
あと高取とコンビを組む先輩刑事・滑子役に田口浩正さん。ずーっとヘタレであんまり役に立たないのに、高取が殺されたあと、最終回ではちゃんと本気出して泉たちを助けるのもよくできてる。
時間が巻き戻って、残念ながらまたヘタレに戻ってしまうけど。
「魔術が成功した世界線」の記憶を持っているのは泉たち4人だけ。彼女たちのことを何も知らない、彼女たちのために自分が命を張ったことも覚えていない(というかそれは“起こっていない”のだけど)高取と、もう一度出会い直す泉。
「あれ?どっかで会ったっけ?」
あー、ベタだけど好きー。“ドラマ”はこうでなくっちゃ。
高取と泉がその後どうなるのかはわからない。「夏休みはこれからだよ」でFin。あー、もう最高ー、完璧な終わり方。大好き。
脚本は1話、4話、最終回が福田靖さん。残り6話分を深沢正樹さんがご執筆。福田さんは大河『龍馬伝』や朝ドラ『まんぷく』の方ですね。『スウィートデビル』みたいな話も書いておられたんだ。深沢さんはWikiに「助監督として長谷部安春監督に師事する」と書かれていて、「おおおお、長谷部監督に!」ってなりました。刑事ドラマやいわゆる「二時間ドラマ」の脚本を多く手がけてらして、内藤剛志さんの『捜査一課長』も何本か書いてらっしゃいます。なるほどなぁ。
『スウィートデビル』も再放送してほしいし、何よりこういうドラマをまた見たい。『FiVE』も『スウィートデビル』も女の子たちが主人公のサスペンスアクション。『スウィートデビル』は本人たちがアクションするわけではないけど、毎回殺人犯に狙われてハラハラドキドキ、恋愛要素もしっかりあるとはいえ、メインは4人の友情と謎解き。現実離れした設定だけど、描かれる女の子たちの葛藤は本物……みたいな。
「現実離れした」←ここ重要、テストに出ます。
『FiVE』と同じ土ドラ枠だと榎本加奈子ちゃん主演の『ヴァーチャルガール』もけっこう好きだった。最近だと川島海荷ちゃんの『ヘブンズフラワー』とか……って、2011年はもう全然最近じゃないな。あれ、地震のせいで関西では最終回が放送されないままで、結末を知らないんですよね。毎週楽しみに見てたのに。再放送してくれないかなぁ。
『ヘブンズフラワー』はU-NEXTに課金すれば見られるらしい。PrimeVideoに来ないかな。『FiVE』と『スウィートデビル』も再放送か、配信を。何とぞ、何とぞ。
映画
0 Comments
コメントを投稿